「仮面ライダーキバ」<平成仮面ライダー振り返り-Part9-> キャラに思い入れが最後までできず・・・
「平成仮面ライダー振り返り」という企画をこのブログで不定期にやっているのですけれど、もう始まってからすでに6年くらい経ちました。
この企画を始めたきっかけが、「ディケイド」が平成仮面ライダーの10年を総括するという内容であると知ったことなのですよね。
そうであるならば、自分でも今までの平成仮面ライダーを見直してみようと。
と言いながら、第9作の「仮面ライダーキバ」を見直しするまで、こんなにかかってしまいました。
しみじみ・・・。
さて「仮面ライダーキバ」ですが、オンエアしていたときから自分の中では得意な作品でありませんでした。
毎週の放送が楽しみで待っているというよりは、付き合って観ているという感じでしたでしょうか。
1作目の「クウガ」から振り返り企画をやってみると、苦手な作品も改めて見直してみることによって改めて面白さに気付くということもありました(「仮面ライダーブレイド」とか)が、「キバ」に関しては苦手意識は最後まで変わらなかったですね。
この作品はいくつか苦手な部分があるのですが、自分でも改めてわかったのが中盤から終盤にかけて過去と現在で繰り広げられるメロドラマ的な要素がその一つです。
現在編では主人公紅渡とその兄である登太牙、そして深央との三角関係が、過去編では渡の父親である紅音也と、麻生ゆりとファンガイアの真夜との三角関係が描かれます。
誤解、すれ違い、迷いなどそれぞれのキャラクターの恋愛における心の揺れが描写されるのですが、それらから昼メロのような印象を受けました。
三角関係なのでまどろっこしいところがあるおは当たり前なのですが、日アサからそんなの見せられてもねえ、という感じでした。
あと主人公の渡のキャラクターが全般的に弱弱しく、ヒーローらしからぬ様子であったのも個人的にはマイナスでした。
やはりヒーローには強さを求めたい。
その強さは肉体的なものであったり、精神的なものであったり、いろいろあると思いますが、ヒーローものとしては譲れないポイントかなと。
前作「電王」の良太郎は腕っぷしはからっきしだけれど、彼が強かったのは心ですよね。
彼は意外と自分の想いについては揺るがない。
それが彼の強さであったと思います。
そういった強さを紅渡にはあまり感じられないんですよね。
あとこれはリアルタイムで視聴したあとのレビューにも書いていたのですが、物語の構成上の複雑さ(過去編と現代編が錯そうする)が観ていても、わかりにくかったかなと。
平成仮面ライダーがどんどん複雑になっている時期で、いろいろと凝ったことをしていくようになったのですけれど(そのチャレンジをする姿勢は否定しません)、観る側を置いてきぼりにしている感は感じましたね。
「ディケイド」をはさみ、「W」でシンプルなわかりやすい構成に戻していますが、これは「キバ」で物語がインフレに達したからだと思います。
「キバ」についてはあまり思い入れがあるキャラはいなかったのですが、再度見直すとリアルタイム視聴のときにうざくてあまり好きではなかった名護さんが、だんだん気になってきました。
続いて「ディケイド」を振り返り中です。
こちらは半年分なので、もう少し早く振り返りレビューができるかな?
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