「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」活きるキャラクターの魅力
2025年の1作目はこちら、娘のリクエストで「忍たま乱太郎」をセレクトです。
「忍たま乱太郎」がテレビ放映されたのが1993年ということで、自分はすでに社会人になっていたので強い思い入れはありません。
子供がNHKで見ているので、それを脇で見ているくらい。
10分の短いエピソードで、基本ギャグアニメというのが個人的な印象でした。
なので、子供のお付き合いという感じで見に行ったのですが、結構楽しませてもらいました。
後で知ったのですが、歴史があるからか「忍たま乱太郎」は大人のファンも多いとのこと。
確かに劇場では多くは私の家のように親子連れでしたが、若い人同士で来ている方も多かったように思います。
本作はテレビと違い長編なので、しっかりと人物とストーリーが描かているように思いました。
私は登場人物については見たことがある、といった程度なのですが、それでも本作に登場するキャラクターたちはどれも魅力的でした。
キーマンとなる土井先生は忍者としてキレものながら、飄々として生徒に対しても愛情を持って接している。
だから生徒たちにも慕われて、それが忍たまたちを行動を起こさせるきっかけになっています。
特に三人組の一人、きり丸は土井先生と同じように両親を失っているので、特に彼を慕っています。
いつもはお金に目がない少年ですが、土井先生のために奔走します。
彼らが戦で両親を失っているバックボーンはオープニング等で感じさせていて(血を見せずに彼岸花で見せる演出は素晴らしい)、それがあるからこそきり丸の気持ちが伝わっていきます。
個人的に好きになったキャラクターはタソガレドキ城の雑渡昆奈門ですね。
愛想がないように見えて、周囲がしっかりを見て気を回す。
それでいて抜け目がない。
こういうキャラが脇にしっかりいると物語が豊かになります。
その他にも魅力的なキャラが何人もいて、大人がファンになる気持ちがよくわかりました。
あと、見どころだったのがアクションシーン。
忍者ものなので、幾つも忍者VS忍者の立ち回りがありますが、そのどれもキレがあって見応えがあります。
忍たま六年生たちと天鬼の戦いは、圧倒的な天鬼に対して、それでも六年生たちが出せる力を振り絞って戦いました。
ギリギリで六年生たちが戦っている様が殺陣からも伝わって、さらにやられて痛々しいところも描いているので、アニメでありながら、肉弾戦のような感触も感じたアクションシーンでした。
後半の雑渡と忍たまOBの戦いも、雑渡の余裕を感じさせる立ち回りは美しさすらありました。
ストーリーとしても、アクションとしても各所に見所があり、正月早々いいもの見せてもらったという感じで幸先が良いです。
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