2022年1月16日 (日)

「クライ・マッチョ」二人の人生の交流

クリント・イーストウッド演じるマイクは元ロデオスター。
事故により引退し、その上妻子を事故で失い、酒や薬に溺れ置いて落ちぶれてしまった男です。
昔ながらのカウボーイというのは男の中の男(まさにマッチョ)というイメージがあり、憧れと共に語られることが多いですが、現代においては過ぎ去った古き良き時代のものとも受け止められますね。
イーストウッド自身はかつてマッチョな男たちを演じてきましたが、「許されざる者」以降からは、時代の変化とともにそれまでの価値観や見方が変わっていっていることに面することなるそのような男たちを描いてきていると思います。
本作の舞台となっているのは80年代で、まだマッチョな男たちが憧れであった時代。
しかしマイク自身はすでに老い、若い頃自分が信じていた価値観そのものが自分の中で変わっていることを自覚しています。
若い頃は、強いことが正義であり、誰にも負けない男であろうとした。
しかし、さまざまなものを失い、そして自身からも強さが失われていったとき、自分の中に何も残っていないという自覚があるように感じます。
この辺りは最近のイーストウッド主演の作品に通じるところがあるかと思います。
この作品でイーストウッドと共に旅をすることになるラフォという少年。
彼は母親に反発し、ストリートで生活しています。
今の生活から脱出したいと考えており、そのためには自身が強くなりたい、マッチョになりたいと考えています。
本作は男らしい男になりたいと願う少年と、そのことへ価値を感じられなくなった老人とのロードムービーになります。
二人は互いに影響を与え合います。
マイクからすれば、少年の描く夢はいつしか挫折し、自分のように後悔を感じることになるかもしれないとも思っているでしょう。
しかし、だからと言って少年の行く道を否定するわけではありません。
そして少年も、マイクは年老いた自分の中には何もないと思っていたかもしれませんが、彼の中には強い男が持っているやさしさが依然としてあることに気づかさせてくれます。
マイクは旅の途中で会った女性とその家族や街の人々と交流する中で彼の優しさを人々が認め、そこが彼にとって大切な場所となっていきます。
少年が歩み始めた道には挫折もあるでしょう(父親との暮らしも多難なことが想像できる)。
しかし、彼はマイクとの交流により強い男には強さだけが求められるわけではないことを知りました。
そしてマイクも自分の中に残っているものがとても大事であることに気づき、人生最後の時間に最も大切な場所を得ました。
全く歳が異なる二人のしばしの旅路の中でそれぞれの人生に影響が与えられたことを描いた作品でありました。

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2021年12月29日 (水)

「キングスマン:ファースト・エージェント」 テイストもクラッシック

仕立てのいいスーツを着こなしながら、過酷な任務でもスタイリッシュに闘うエージェントを描く「キングスマン」シリーズの最新作です。
最新作ではありながら本作はキングスマンの誕生秘話、つまりプリクエルとなっています。
監督は全2作に引き続きマシュー・ヴォーンとなっています。
同じ監督ですが、随分雰囲気は全2作とは異なっている印象でした。
今までの「キングスマン」は非常にノリが良くて、クラッシックなルックでありながらも、ポップな印象を与える不思議な魅力がありました。
本作はどちらかというととてもスタンダードな作りであったと思います。
ノリの良さというのは今までの作品ほどは感じられず、オーソドックスなスパイ映画の印象でした。
時代的には第一次世界大戦前夜ということですので、あまり今までのようなテンポで描くのはマッチしなかったということでしょうか。
あの雰囲気が好きであった自分としては少々残念だったところです。
ガイ・リッチーの「シャーロック・ホームズ」などは時代は19世紀でもノリは現代的なテイストで、個性を出していたので、あんな感じでチャレンジしたらよりマシュー・ヴォーンらしい感じが出たかもと思いました。
ストーリーとしては面白くないことはなく、ヨーロッパの第一次世界大戦前の歴史に詳しい人が見ると、さまざまな出来事の裏で謎の組織とオックスフォード卿たちの戦いがあったことにワクワクすると思います。
第一次世界大戦の引き金となったセルビアの皇太子の暗殺なども描かれます。
ただあまりこの時代に詳しくなくとも、そこが気になって見れないということはありません。
歴史を知っているとより深く楽しめるということですね。
個人的には現代のキングスマンの続編を早く作ってほしい。
あのノリのアクションが見てみたいです。
あと「ステイツマン」のスピンオフの企画もあるらしいので、こちらも見てみたい!

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2021年12月28日 (火)

「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」 「お祭り」はもういい

今年の夏の「仮面ライダー」の劇場版は50周年ということと、今年の「機界戦隊ゼンカイジャー」がスーパー戦隊45作品目ということでコラボレートした「スーパーヒーロー戦記」という形で公開されました。
冬は単独の「仮面ライダー」作品ですが、50周年記念作品ということで、例年通り昨年の作品(セイバー)と今年の作品(リバイス)のクロスオーバー作品となっています。
周年記念作品となっていますが、平成も終わりそうな頃から「仮面ライダー」に関してはこれらの作品群をいろいろな角度から総括しようとする試みが劇場版ではなされていて、個人的にはこの様な形の周年記念は食傷気味に感じています。
現在オンエア中の「リバイス」のテーマは家族ですので、本作でも時代を超えた家族の絆、仮面ライダーの歴史が描かれていますが、これについても今までの「仮面ライダー」作品では何度かテーマになっており、新味がありません。
昨年の「ゼロワン」の劇場版は、コロナによって公開時期が冬にずれたため、例年のような新旧コラボ作品とはなりませんでしたが、その分完成された作品世界の中で突き詰めた形での劇場版だったため、とてもシャープな出来栄えとなっていたと思います。
新旧コラボ作品はどうしても異なる作品世界を融合させるところに無理があったり甘い部分が出てきてしまい、そこが子供騙し的な設定に感じられたりするものです。
「ディケイド」や「ジオウ」など作品そのものがメタな要素を持っている場合はそれも違和感がないのですが、「セイバー」「リバイス」だとあまりに違いすぎるため、それらが違和感なく併存する世界に違和感を感じてしまうのです。
周年映画だからお祭りだからいいじゃないということもあるかもしれませんが、それがたまにならまだ割り切れるのですが、公開作品が全てそのようなお祭り映画になってしまっている状況がちょっと良くないかなと感じています。
ちょっとインフレーションを起こしている気がするのですね。
ですので、同じく50周年記念と銘打ち制作が進行している「シン・仮面ライダー」や「仮面ライダー Black Sun」には期待しています。
半端にメタな展開でお祭り騒ぎをするのではなく、それぞれ原点を見つめ直すという視点で作られている様なので。
それらの作品も制作を進めているということで、東映もちゃんとわかっているとは思うのですが、本作のようなお祭り映画ばかりを作り続けていると、過去の財産だけ食っていく様な状態になっていくのではないかと心配してしまいます。
一時期「ウルトラマン」はその様な過去の財産だけで食っているような状態になってしまいました。
私はその頃から「ウルトラマン」からは離れていってしまいました(今はまた面白くなっている様ですが)。
新しいコンテンツを作り続けていくことにこそそのシリーズが生きていく道はあると思います。
「仮面ライダー」も歴史の長さに甘んじることなく、新しい驚きを見せていくということで生き抜いていってほしいと多います。
現在オンエア中の「リバイス」は昨年の「セイバー」とは異なりかなり脚本も面白く、先行きが見えない展開で毎週楽しみにしております。

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2021年11月13日 (土)

「劇場版 きのう何食べた?」食事の大切さ

こちらの作品、知り合いがスタッフの一人なのでドラマ版からしっかりと見させていただいていました(知り合いは映画ではちらっと登場もしておりました)。
本作はドラマ版がヒットしたので、その映画化という話はすぐに進んでいたようなのですが、撮影の段になってコロナ禍となり一時制作がストップしていたようです。
無事に公開されて良かったです。
そしてコロナを経たことにより、本作のテーマがより強く感じられるようになったようにも思えました。
本作は「孤独のグルメ」のヒット以降作られている食をテーマにしたドラマの一つに位置付けられると思います。
しかし、その中で描かれている食事は高級料理でもなく、手の凝ったものでもなく、日常食です。
主に調理をするのは主人公の一人シローさんですが、彼が作るのは特売の食材と市販の一般的な調味料を使ったありきたりの料理です。
まさに日常食なのですが、それが本当においしそう。
高級店で食べる料理はもちろんおいしいのですけれど、こういう毎日の食事のおいしさにも幸せを感じますよね。
まさにこの2年近く皆が苦しんできたのは、コロナによって当たり前の日常がなくなってしまったことだと思います。
普段であれば遠くに住む親のところに行って、一緒にご飯を食べたりすることもできました。
けれど、ここ一年ほどは規制もままならない状況です。
大切な人と食事をできないこと、というのがいかにストレスかということを私たちは改めて認識しました。
当たり前すぎる日常の大切さを痛感しました。
主人公のシローとケンジは同性愛者です。
それが世間からどのように思われているかはわかりつつも、お互いにかけがえのない存在だと思っています。
劇場版では(お互い勘違いして)相手が病気で死んでしまうかもしれないと思ってしまいます。
想像してみてください。
本当に大事な人が突然いなくなってしまうかもしれない、ということを。
いかに当たり前の日常が大切であったかというのがわかると思います。
コロナでもたくさんの家族がそのような思いを感じたことでしょう。
私自身も昨年中等症でひと月弱ほど入院しました。
ずっと家族に会えず寂しい想いをしました。
毎日食事をとりますが、一人で食べる病院食は虚しいものでした。
家に帰ってきて、皆で食事をした時、こういう時が大切なのだと改めて思ったのです。
食事は毎日することなので、あまり気にしないこともあります。
けれど、ただ栄養をとるということだけでなく、大切な人と過ごす時間としてとても大切なものなんだと思います。
そのようなことを感じさせてくれる作品だと思いました。

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2021年8月11日 (水)

「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 」 いつも一生懸命

初めて「クレヨンしんちゃん」を劇場で見てきました。
5歳になったばかりの娘がぜひ見に行きたい!と言ってきたもので。
そもそも「クレヨンしんちゃん」がアニメ化されたのが1992年、この時はすでに社会人になっていたため全く馴染みがありませんでした(そりゃそうだ)。
しんちゃんの天真爛漫なキャラクターが、世の真面目な父兄から「こんな下品なアニメを放映するとは何事か」的な抗議を受けたという話は小耳に挟んでおりました。
最近の娘はネットフリックスを駆使して、好きなアニメなどを勝手に見ているのですが、最近のお気に入りがこちらの「クレヨンしんちゃん」。
映画の「爆盛!カンフーボーイズ」は一時期毎日見るというヘビーローテションとなっておりました。
影響を受けてか「おしりブリブリ〜」とか突然やり出すので、抗議をしていた父兄の気持ちはちょっとわからなくもないですが、一緒に見ているとお話はしっかりと作られていて、かつ意外とグッとくるようなところもあり、これだけ長年愛されているのもわかります。
さて本作についてです。
「クレヨンしんちゃん」の映画は切り口がバラエティに富んでいます。
先程の「カンフーボーイズ」はカンフー映画へのオマージュたっぷりですし、「失われたひろし」はインディ・ジョーンズですしね。
今回は実は「クレヨンしんちゃん」では初めてのミステリーです。
娘は「おしり探偵」にもハマっていて(おしりばっかりだな・・・)、犯人当てなどにも興味津々ですので、ぴったりでありました。
ミステリーのトリックや犯人なども意外や意外でしっかりと考えられたもので驚きました。
しかしよく考えてみると「クレヨンしんちゃん」は意外な切り口を持ってきますが、その題材に関してはいつもかなり真剣に挑んでるんですよね。
「カンフーボーイズ」などもアクションシーンのアニメのパートはなかなか見応えがありました。
本作では野原家ではなく、カスカベ防衛隊のメンバーたちが大活躍します。
意識高くて向上心がある風間くん、オマセで仕切りたがりのネネちゃん、臆病者だけどスイッチ入るとキャラが変わるマサオくん、いつもほんわか優しいボーちゃん。
この子たち、みんないい子ですよね。
そんなかでもしんちゃんに対してツンデレ感のある風間くんは結構好きなんですよね。
自由奔放に生きるしんちゃんに対する妬みと憧れみたいなものがあって、なんか自分自身に似ている部分もあって共感してしまいます。
映画を見終わって娘とエスカレーターを降りていると、ちょうど後ろにカップルが立っていました。
彼らも「しんちゃん」を見ていたらしく、感想を述べていました(デートで「しんちゃん」をセレクトするのはすごいなと思いましたが)。
彼女さんが「しんちゃんっていつも最後一生懸命走っているよね!」と言うと、彼氏さんが「そうそう、前も東京タワーを登ってたよね!」と応えてました。
そうでした「オトナ帝国の逆襲」でもしんちゃんは両親を助けるためにすごい勢いで東京タワーを駆け上がっていました。
この二人の指摘は正しく、しんちゃんはいつも一生懸命なんですよね。
おふざけするときも、遊んでいる時も、その時しんちゃんが大事だと思うことに一生懸命。
今回も大事な友達である風間くんを助けるためにしんちゃんはがんばりました。
一生懸命やるって言うのはなかなかできないことです。
なんだかんだ言い訳作って諦めてしまう。
そういうことに慣れきってると、しんちゃんのがんばりがとても清らかに見えてグッときてしまうのですよね。
子供たちはまだ諦めることを知らないから素直に見れるのかもしれないですが、大人は逆に諦めてばかりなので、意外と心に刺さる。
一生懸命やることの大切さを思い出させてくれる。
最初に書いた抗議をしていた父兄は、ちゃんと物語を見たことがなかったのかもしれませんね。
表面的な「おしりブリブリ〜」の現象だけを見て、文句を言っていたのかな。
子供はもっと大事なことを学んでいたのかもしれないのに。
先程のカップルさんも子供の頃から「しんちゃん」を見てきてたのかな。
もう30年近くもアニメをやっているわけですから、子供の頃から「しんちゃん」に親しんできた二人が子供を作る世代にもなっていますよね。
あの頃抗議していた父兄の心配は杞憂に終わったということでしょうか。

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2021年7月11日 (日)

「ゴジラVSコング」共通の敵

前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のレビューで、本作についてちょっと触れていました。
ゴジラは地球の守護者であって、人類の守護者ではない。
対してキングコングは人類と感情的なふれあいを持つ、人類の守護者という立ち位置である。
ゴジラとキングコングが戦うのは、人類が地球に対して害をなそうとした時に、彼らの立ち位置の違いによって生じるのではないかと。
これはあながちハズレではなかったですね。
モンスタバースに存在する巨獣たちは戦い合う本能を持っています。
モンスタバース1作目の「ゴジラ」でもゴジラはムートーに引きつけられ、戦いを挑みます。
前作のギドラに対しても同じです。
ゴジラの行動は場合によっては人類を助けているようにも見えますが、地球の守護者である怪獣王に君臨するために行動しているのです。
本作の冒頭でゴジラはいきなりある企業の施設を攻撃しますが、それには理由がありました。
彼らはギドラの残骸を使い、ゴジラに対抗するメカゴジラを開発しようとしていたのです。
事前情報をあまり見ていなかったので、メカゴジラが出てくるとは思っていなかったので、ちょっとびっくりしました。
しかし、よく考えてみるとメカゴジラの登場は必然でもあるかと思いました。
宇宙怪獣であるギドラを倒した後、地球における怪獣王はゴジラでした。
しかし、その地位に挑戦を挑むものが現れました。
それは人類です。
その象徴がメカゴジラなのでしょう。
新たなモンスターを生み出す存在をゴジラは敵とみなしたわけです。
しかし、人類はそのような悪の側面だけしか持っていないわけではありません。
他者や他の生物、そして地球を思いやることができる存在、それも人類。
人類の善の側面を象徴するのが、キングコングなのですね。
人類は彼とコミュニケートし、気持ちを通じ合わせていた。
ゴジラとコングの戦いは、人類の悪の側面を正そうとする者と、善なる側面を守ろうとする者の戦いとも言えるわけです。
ゴジラもキングコングも映画界の大スターでありますから、どちらかの勝利で終わるという結末は描きにくいと思います。
なので、どのように勝負を決着つけるのだろうか、と思っていました。
そのために投入されたのが、共通の敵であるメカゴジラだったわけです。
上記で書いたようにメカゴジラは人類の悪の側面の象徴。
地球の守護者であるゴジラ、人類の守護者であるコングの共通の敵として相応しい。
残念なのはメカゴジラのデザイン。
腰高で細っこくてあんまり強そうじゃないんですよね。
やっぱり東宝のメカゴジラの印象が強いので、ちょっとデザイン的には役不足感がありました。
上記で色々書きましたが、本作は人間のドラマ部分は潔いくらいに深さがありません。
大怪獣同士のバトルを見てくれ!ということでしょうか。
バトルそのものはかなり迫力があり堪能できました。
これ、次回作はあるんですかねえ。

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2021年6月17日 (木)

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」 内包する矛盾

コロナのため度重なる公開延期の憂き目にあった「閃光のハサウェイ」ですが、ようやく公開されました。
「逆襲のシャア」以降の宇宙世紀の歴史を描いていこうとする「UC NexT 0100」プロジェクトの一つです。
タイトルのハサウェイはあのブライト・ノアの息子である主人公の名です。
彼は多感な13歳の時に初恋の人の死、また自ら手をかけて人を殺めるという経験をしました。
またアムロとシャアという先駆的なニュータイプ同士の戦いも間近で見ました。
彼は二人の遺産を継ぐ存在となったのです。
アムロからは「ガンダム」を、シャアからは「地球の保全」という意志を。
これはハサウェイの中に二つの対立する要素を内包することになったのだと思います。
本作の中でもハサウェイは地球環境を守るためにテロすら厭わないという意志を持ちつつも、目の前で苦しむ人を救いたいという気持ちの間で揺れ動きます。
本作ではモビルスーツ戦の視点が今までと違う印象を受けました。
後半、市街地での戦闘が描かれますが、視点が地上の人からの視点であることが多いのです。
通常、このようなモビルスーツ同士の戦いの視点はパイロット視点であったり、客観視点であるわけですが、それとは違う。
モビルスーツが人間よりも非常に大きな兵器であり、それが街を破壊し、人々を追いやることが今まで以上に感じられ流のです。
その視点の多くはハサウェイからのものでもあります。
彼はこの戦闘の仕掛け人でありながらも、それを被害者の目線で見ているわけですね。
矛盾のある視点なのす。
目の前で人が苦しむのはそもそも彼らのテロが原因であり、この矛盾を彼は内包しているのです。
この物語がどのように展開していくのかは原作を読んでいないので知らないのですが、彼が内包する矛盾が彼を追いやっていくような予感があります。
本作に登場するΞガンダム、ペーネロペーともに異形のガンダムでした。
設定的にはミノフスキーフライトを装備しているため、あれほど大型化したということで、やはり機動している動きは他のモビルスーツとは違いましたね。
とはいえ、もう少し見てみたいという気分もありましたが、一作目ということで控えめでした。
ここは次回作に期待ということでしょうか。

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2021年6月12日 (土)

「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」 キャラクターがさらに磨きがかる

浜辺美波さん主演の「賭ケグルイ」の劇場版第2作です。
もともと浜辺さんの振り切った演技が見たくて、放映したあと遅れてNetflixでTVシリーズを鑑賞し、その後劇場版を見ました。
すっかりこのシリーズにハマり、続いてアニメ版を第二期まで見て、最後は原作コミックへ。
通常とは違って遡っている感じですね。
前回の劇場版と同様に今回も劇場版のオリジナルストーリーです。
このシリーズの魅力はキャラクターの過剰なまでのハイテンションぶりと、ギャンブル勝負の際のジリジリとした緊迫感です。
前作劇場版はドラマ要素の方が強い印象を受けましたが、今回は上記の2点にフォーカスしているように感じました。
より「賭ケグルイ」らしい印象です。
キャラクターに関しては、浜辺さん演じる蛇喰夢子はコミックやアニメとはまた違う進化をしているような感じがします。
コミックの夢子はかなりグラマラスでセクシャルなのに対して、浜辺さんはご自身のイメージがそのような感じではありませんので、掴みどころのない夢子(ちょっと幼児退行しているようなふしぎちゃん)という実写版オリジナルな個性が出ているキャラクターとして確立しています。
早乙女芽亜里役の森川葵さん、鈴井涼太役の高杉真宙さんも同様ですが、まさにハマり役となっています。
また今回は生徒会長、桃喰綺羅莉もギャンブル勝負に参加し、ガッツリと登場しています。
実写版では存在感は示しつつも、自身がギャンブルをするシーンはなかったですが、今回は夢子と共にギャンブルに挑みます。
彼女を演じている池田エライザさんもまさにイメージがぴったり。
そしてギャンブルの方も緊迫感があって面白かったです。
ギャンブルを扱った映画としては「カイジ」シリーズがありますが、命懸けのギャンブルという点では「カイジ」の1作目、2作目に通じる緊張感がありました。
夢子、綺羅莉の賭ケグルイっぷりがよく出ており、次元の違うキャラクターの強さを感じました。
非常に面白く鑑賞できたので、続きが見たいなと思っていたところでのあのエンディング。
原作やアニメで描かれた生徒会長選に突入しそうな終わり方。
続編ありそうですね。
滾ってしまいます。

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2021年6月 4日 (金)

「劇場版 ポリス×戦士ラブパトリーナ!~怪盗からの挑戦!ラブでパパッとタイホせよ!」 監督はあの・・・

4歳娘に付き合って行ってきました。
自分の影響か、着実に映画好きとなっている娘が自分からこの作品を見に行きたいとのお願いがありましたもので。
しかし、TVシリーズは見ていないのだが・・・。
どうも幼稚園のお友達がこのシリーズ好きで色々話聞いているらしい。
それとこそこそ見ているYoutubeの動画などでも情報を仕入れている様子。
さすがデジタルネイティブ世代・・・。
しかし、プリキュアくらいまではついていけるが、このシリーズはちょっとなぁ・・・と思っていたら、監督はなんとあの三池崇史。
そういえば、以前美少女特撮ものをやるというのは聞いていたような・・・。
このお方、以前「ウルトラマンマックス」や「ケータイ捜査官7」を監督したこともあったので、特撮やるのは違和感はないのですけれどね。
子供向けでは「忍たま乱太郎」も撮っていたか・・・。
さて登場する少女戦士は全てオーディションで選ばれた子とうこと。
ですので、大人目線だと演技はかなり見ていてしんどい・・・。
シナリオもまあ子供向けではあります。
とはいえ娘は十分に楽しんだ様子。
女の子的にはカワイイ服の女の子が出てきて、悪い奴をやっっつけて、歌やダンスもあってで、好きなものが詰め込まれているんですよね。
とはいえ、所々三池監督テイストは忍び込まさせられていました。
さすがに血飛沫が飛んだりはしていなかったですが・・・。
敵の怪人(?)が特殊な力を持つラブダイヤモンドなるものを飲み込んでしまうのですが、それをう○こ的な状態で排出してしまうシーンがありました。
子供向けでありながら、こういうシーンを持ってくるのは三池監督らしい。
じゃ子供の反応はどうかというとバカウケでした。
子供はう○ことか大好きですからね!
自分としては見ていて疲れるなぁという感じだったのですが、娘は満足していたようなので、まあいいかという感じです。

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2021年2月 3日 (水)

「劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal 前編」 セーラームーン初体験

誰もが知っている「美少女戦士セーラームーン」ですが、しっかり見るのはこれが初めて。
なぜ見に行ったかというと・・・。
4歳になる娘が「プリキュア」にどハマりで、ネットフリックスやアマゾンプライムで過去作まで遡って見ていまして、それらの原点とも言える「セーラームーン」まで手を出し始めているのです。
その「セーラームーン」の映画をやることを聞きつけた娘がぜひ行きたいということで、そのお供でありました。
アニメの「セーラームーン」は初めてではありますが、実は東映が制作した実写版の「セーラームーン」(まだ無名だった北川景子や泉里香など錚々たるメンバーが出演している伝説の特撮)は見ていまして、主なキャラクターは知っていたので、ついていけるかなと。
まず見て感じたのは思っていたより恋愛要素が強いのね、ということですね。
元々少女漫画ですものね。
娘に付き合って「プリキュア」を散々見ているのですが、あちらは中学生設定ですが、あまり恋愛要素はありません。
「セーラームーン」も中学生くらいの設定(本作は高校生になったところ)ですが、結構大人っぽい。
恋愛要素の強い少女漫画は苦手なので、個人的にはあまりグッとくるところはありませんでした。
今回登場する敵は、うさぎ以外のセーラー戦士の心を惑わし、戦士としての力を削ごうとします。
セーラーマーキュリーこと亜美ら戦士たちはそれぞれその惑いを跳ね返すわけですが、この辺りのエピソードの積み重ねが少々たるい。
テレビシリーズで一話ずつ各戦士の戦いを描いていくのであれば良かったと思いますが、映画というフォーマットには向かなかったかもしれません。
うちの娘もこの辺りは退屈していたようです。
まだ恋愛のなんたるかもわかっていないので、恋愛要素にも娘的にはあまり気持ちは惹かれなかったようですね。
断然「プリキュア」の方が食いつきが良いです。
後編はどうしようかな・・・?
娘が行きたいといえば行ってみると思います。
劇場に行ってみると、小さな子たちもいましたが、大きなおともだち(お姉さん)も結構いましたね。
やはり子供の頃見ていて好きだったという方たちでしょうか。
私も子供の頃好きだったものが今でも好きなので、その気持ちわかります。
 
「月にかわっておしおきよ!」はさすがに私でも知っていましたが、他の戦士にも決め台詞があったとは知りませんでした。
その中でも気に入ったのはセーラーマーキュリーの「水でもかぶって反省しなさい!」です。
これは娘も気に入って、しばらく私らの間でプチブームとなりました(笑)。

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