「アンダーニンジャ」薄い福田印(いい意味で)
こちらで何度か書いているのですが、福田雄一監督の作品はどうも合わない。
独特のゆるいギャグが面白いという方もいると思いますが、合わないのですから仕方がありません。
今までも何度かトライしてはいるものの、やっぱり合わないということを確認して帰ってくるのです。
ですので、昨年末に公開された「聖☆おにいさん」もスルーしました。
出演者がすごかったので悩みましたが、結果的に他の方の評を見てみると、いつもと同様の感想になったと思います。
さて、その福田雄一監督の作品が立て続けに公開しました。
「アンダーニンジャ」です。
上記で延々と書いてきたように福田作品は合わないので、スルーするところですが、今回は劇場に足を運びました。
その理由はいくつかあります。
一つはなんと言っても、浜辺美波さんが出演しているということですね。
なんだかんだと、私は彼女のもはやファンと言っても良いので、なるべく見にいきたいわけです。
福田作品であったとしても。
割と清楚な感じの見かけの浜辺さんですが、今回は金髪の女子高生役。
そして福田監督ですので、変顔も連発させられています。
一部では「浜辺美波の無駄使い」と言われていますが、私もそう思います(笑)。
ですが、ちょっと天然な感じの浜辺さんも可愛いのでよしとしましょう。
あとは忍者ものであるということですね。
私は無類の忍者好き。
学生の頃から、山田風太郎の忍法帖シリーズを制覇したほどですので。
本作は現代社会に生きる忍者たちの戦いを描くということで、かなりアクションに気合が入っています。
主演は山崎賢人さんで、彼はアクションには定評がありますから、自ずと期待度は上がります。
期待に違わず、アクションは見応えありました。
近接戦闘はスピーディかつトリッキーで、現代的な忍者というコンセプトをわかりやすく表現したアクションでした。
全体的な尺の中でもアクションのシーンがかなり比重を占めていて、忍者好きとしては満足感がありました。
さて懸念の福田監督のギャグですが、座付き俳優的なムロツヨシさん、佐藤二郎さん中心に、相変わらずの見せ場がありました。
ただこれについてはやはり波長が合わず、そのシーンは拷問のようでした。
特に山崎賢人さんとムロツヨシさんの押し入れの件はきつかったです。
あれの面白さがどうにもわかりません。
ただし、全体的には本作はアクションパートの印象がかなり強く、福田印は相対的にかなり薄い印象です。
福田監督ファン的には物足りないところでしょうが、私個人としてはこれで十分くらいです。
久しぶりに福田監督作品で満足して劇場を後にすることができました。
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