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2025年7月18日 (金)

「ドールハウス」巧みなストーリテリング

ホラー映画というのは全般的に苦手でして。
血飛沫が出てくるスプラッターは当然ダメなんですが、いわゆるジャパニーズホラーも得意ではありません。
背筋が寒くなる感じがなんとも・・・。
ですので本作は通常だったらスルーするところなんですが・・・、見に行ってきました。
なぜかというと理由は二つ。
まずは娘(8歳)が見に行きたいと言ったからです。
「これ、絶対怖いやつだから。夜トイレに行けなくなるよ」と言ったのですが、何度も見たいと言っていて。
どうも予告で見たアヤちゃんが気になっていたようです。
もう一つの理由は矢口史靖監督だったこと。
矢口監督といえば「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ロボジー」など割とコメディの要素もある映画を撮っている監督です。
この映画もホラー映画と思わせておいての、コメディテイストではないかと思ってみたりしました。
ということで、娘と二人で見に行ってきたのですが・・・。
ガチじゃん!
全然コメディ要素なかったです。
前半は人形の得体の知れなさからくる怖さ、そして中盤がは謎が解け始めてから人形がアグレッシブになって迫ってくる怖さ、そして後半は現実が歪んでいくような怖さ。
怖さのてんこ盛り!
書いたように怖さも色々な種類が盛られていて、ただ驚かせるだけ、気持ち悪いだけ、というわけではない巧みさも感じました。
また本作はホラー映画でありながらも、人形の正体を探っていく件はミステリーの要素もあり、また家族を描いている側面もあります。
そのような要素を巧みなストーリーテリングでまとめているのはさすが矢口監督だと思いました。
後半はハッピーエンドかと思ったら「!」、という展開が何度も繰り返されて、まさにジェットコースターに乗っっているようでした。
最終盤、島に行ってからの展開がちょっとわかりにくかったのか見終わった後、娘から質問がありました。
ネットでも「どういうこと?」みたいな意見も見かけたので、私の解釈を書いてみます。
<ネタバレです>
佳恵と忠彦はアヤを母親の墓に納めたと思い込んでいますが、実のところ彼らはアヤを連れて帰ってきていましたのです。
墓に収めようとした時に母親の霊のようなものに襲われた時、それを救ったのが彼らの子供の芽衣の霊でした。
二人は芽衣の霊と共に帰ってきた(三人で手を繋いで島から帰ってくるシーン)と思い込んでいますが、それはアヤだったわけです。
家に帰ってきた後、フラッシュバックのような幻想をみます。
忠彦がドラム式洗濯機(これは現在は違うはず)に閉じ込められている芽衣を救おうと、洗濯機を壊します。
このシーンは島のシーンのフラッシュバックで、ドラム式洗濯機=母親の墓であり、アヤを入れて一旦閉じた墓を彼らはもう一度開けたのではないか、と思います。
最後に二人が芽衣をベビーカーに乗せて外出していくシーンがあります。
うちの娘は鋭くて、「こんな大きいのにベビーカー乗るの変だよね」と小声で言ってました。
それもそのはず、この芽衣は実はアヤなので、歩くことはできないのでベビーカーに乗らざるを得ないのです!
ということで最後はなんとも後味の悪い結末でした。
とはいえ最後までグイグイと引っ張っていく巧みな脚本であったと思います。
最後にうちの娘はどうだったかと言いますと。
見ている途中は、ほんと怖かったようで「怖い、怖い」とずっと言ってました。
ですが、最後の展開はなかなか引きつけられたようで、終わった後色々聞かれたわけです。
挙げ句の果てにもう一回見たい!と言っておりました。
いえいえ、パパはもういいです・・・。

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