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2025年5月 2日 (金)

「マインクラフト/ザ・ムービー」映画にも受け継がれるゲームの思想

マイクラ好きの娘と行ってきました。
ちなみに娘はクリエイティブ派で色んな建物を作っていて、私はサバイバル派で色んなところ冒険行って、掘りまくるのが好き。
マインクラフトというゲームは場を与えているだけであって、それ以外はルールがありません。
自分がしたいようにプレイをする。
娘は建物を作りますし、私は冒険をする。
楽しみ方はそれぞれ。
個性、自由、創造がマイクラを表すキーワードになると思います。
映画版もゲームが持っている思想をちゃんと押さえたものとなっていました。
登場する人びとは社会からちょっとはみ出した人たち。
かつて有名ゲーマーで今は借金まみれの中年。
頭はいいけど、学校に居場所がないもやし少年。 日常に飽き足らず、夢を追いかけてマイクラの世界に住み着いてしまった男、などなど。
うまく社会に適応できなかった人びとが主人公です。
彼らがマイクラの世界で自分たちの個性を発揮しながら、ネザーからの侵略を食い止めようとします。
現実世界は多様性と皆が言っていた時から、逆戻りしている感じがありますね。
違う価値観をお互いに認め合うというより、相手を攻撃する方に向かっていると思います。
そんな中で社会的に適応できない人たちははみ出していってしまいます。
本作では彼らが主人公です。
マイクラというゲームのもう一つのキーワードは無限だと思います。
クリエイティブモードでは資源は無限に使えますし、サバイバルモードは世界の果てはなくどこまでも行くことができる。
無限だからこそ、制約がなく、自分がやりたいようにやれる。
自分の個性を遠慮なく発揮できる。
映画でも登場人物はそれぞれの個性によって危機を乗り越え、そしてそれをお互いにリスペクトしています。
ちゃんとマイクラの思想が現れているなと思いました。
CGもよくできていて、あのマイクラの世界観がいい塩梅でリアリティで表現されていました。
クリーパーとかスケルトンとかマジ怖いです。
娘的には前段の現代パートが長かったようで、「これ、マイクラの映画?」と言っておりました。 マイクラの世界に行ってからは、楽しく見れたようです。 前半は私も少々長い感じもしましたが、あれがないと人物の成長が描けないんでね・・・。
娘よ、いつかはわかると思う。

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