「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」ひみつ道具、大活躍
<多少ネタバレあります。> 子供の頃「ドラえもん」のテレビ放映が始まり、劇場版の1作目「のび太の恐竜」をワクワクして見てました。
いつしか「ドラえもん」を卒業し、子供ができてまた再び見にいくようになりましたが、自分が子供の頃のようにワクワクしては見れませんでした。
が、本作は期待以上に面白く、久々に「ドラえもん」の映画でワクワクドキドキしました。
まずは脚本が凝っています。
のび太たちが訪れた中世の世界で不穏な企みが進んでいますが、その敵に到達するまでがワクワクドキドキ。
ミスリーティングも誘いながら、敵まで辿り着きますが、そこからさらに巨大な敵が現れて・・・。
この辺のストーリー展開はなかなかです。
なんと言っても今回、のび太やドラえもんの敵となる存在は圧倒的に強い。
その存在によって、仲間たちも次々倒れていきます。
起死回生の作戦として、水が苦手な敵に対して、モーゼステッキで湖の水を割る、というところまでやってのけますが、それも通じない。
とうとう、ドラえもんまで倒れます。
万事休すのその時に、冒頭に使ったひみつ道具が効いてきます。
なんとまあ、見事な伏線でした。
昨年の「ドラえもん」の劇場版は面白くはあったものの、ひみつ道具はあまり活躍していない印象でしたが、本作ではひみつ道具がまさにキーアイテムとして効いているんですよね。
これぞ「ドラえもん」の劇場版です。 藤子先生が書いていた「ドラえもん」の長編はひみつ道具とタイムマシンなどがかけ合わさって、伏線として効いてくるという展開がしばしばありましたが、同じような感覚を味わった気がします。 他にもクレアがかるがるつりざおを先に使っていた結果、ジャイアンとスネ夫を助けることにつながったり、とひみつ道具を効果的に使っていましたよね。 このシーンもアクションはなかなかの見せ所があり、後半の巨大な敵との戦いとの空中戦も作画的にかなりの熱が入っていたように思います。
ストーリーだけでなく、作画としても見せ所がありました。
他の方のレビューを見ても、かなり高評価が多く、個人的にも納得できます。
来年が楽しみになりました。
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