「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」おやっさん、カッコいいです
いやあ、おやっさん、カッコいいです。
私は自他ともに認める「仮面ライダー」ファンですが、その中でも一、二を争うほどに好きなのが「仮面ライダーW」なんですよね。
この作品が放映されたのは15年以上も前(!)なのですが、その後日談が今もコミックで連載されていて、アニメ化もされ、舞台も作られ、そしてとうとう映画まで作られました。
私以外にも多くのファンに愛されていることがわかります。
ちょうどコミックの最新刊では、主要キャラクターの一人であるときめの”ビギンズナイト”が語られたところで、本作では主人公翔太郎とフィリップの”ビギンズナイト”が語られるわけで、何か感慨深いものがあります。
彼らの”ビギンズナイト”とは、二人が仮面ライダーWに初めて変身した夜のことであり、そしてそれは二人の運命を大きく変えた夜でもありました。
その二人の運命に影響を与えるのが、鳴海荘吉ことおやっさんです。
”ビギンズナイト”は「仮面ライダーW」の劇場版「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」でも描かれていました。
その時、鳴海荘吉を演じていたのが吉川晃司さんでした。
それが本当に激シブでカッコ良かったんですよね。
まさにハードボイルドを体現しているようでした。
吉川さんは本作でも主題歌を担当していますが、「仮面ライダーW」のドラマの劇中歌「Nobody’s Perfect」がとても渋くていい曲で、ドラマの中でも何回か使われましたが、実際何度も泣かされました。
「Nobody’s Perfect」は本作でも劇中歌として使われており、条件反射的に泣きそうになりました・・・。
「風都探偵」は「仮面ライダーW」の正統な続編なので、描かれる”ビギンズナイト”は実写版に準拠していてリスペクトを感じます。
鳴海荘吉が仮面ライダースカルに変身する場所も劇場版のセットを意識していたように見えましたし、最後の戦いの場面もそうでした。
同じ場面をアニメで描いていながら、本作は十分な尺で描いているので、登場人物たちの心情がより細やかに描かれます。
翔太郎がおやっさんの遺志を継ぐ覚悟を決め、フィリップが自分の道を歩み始めた夜の彼らの気持ちが痛いほどに伝わります。
「風都探偵」の続編についてはまだ情報が出ていないですが、期待できますかね。
映画の最後にはジョーカードーパントの姿も現れたので、ときめの”ビギンズナイト”まで行ってもらいたいものです。
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