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2024年4月12日 (金)

「変な家」なんでヒットしている?

本作は公開開始から観客動員数で4週連続でトップとなっています。
小説の方もベストセラーとなっていて興味はあったのですが、まだ未見です。
自分が想像していたよりもヒットしているので、気になって鑑賞してきました。
感想から言ってしまうと、なんでこんなにヒットしているのかよくわからないというのが本音です。
主人公たちが入手したある家の間取りをよくよく見ると通常の家にはないような設計が施されている。
その違和感の裏を探っていくと、この家に住んでいた家族の秘密が次第に明らかになっていくという仕立て。
間取りからミステリーが始まっていくというのはユニークな発想で、そこが私も原作に対する興味がおきたポイントでした。
映画に関しては前半は間取りからのミステリーはあり新しさは感じたものの、後半に関しては昭和の時代によくあった山村の怪奇談のような展開となり、既視感というか古臭さすら感じました。
前半の間取りから展開していく謎は、小説には向いているかもしれないですが、映画にはあまり向いていないような気もします。
これは「ある閉ざされた雪の山荘で」のレビューでも書いたのですが、映画ならではの見えすぎることによって小説で想像力で補われた曖昧な部分が見えてしまうことにより、謎があまり効いていないようにも見えました。
映像がとても説明的になってしまうのですよね。
映画の展開が原作と同じかどうかはわからないのですが、映画として成立させるためにB級ホラー的な展開になったのでないかと思えます。
昨今の原作改変問題というのもありますが、改変しても面白くなっていれば、個人的には良しというスタンスなのですが、本作についてはB級ホラーとして見ても、相当陳腐な感じがします。
ところどころで絡んでくる斉藤由貴さんのキャラクターは、怪しげではあるのですが、都合よく使われていて、なぜこの人はこんなことをしているのか、なんでここにいるのかと、冷静に考えると、結構無理があったりもするのですよね。
なんでこの映画、ヒットしているのだろう・・・?

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