« 「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司」空気を読まない純粋さ | トップページ | 「映画 プリキュアオールスターズF」友情は永遠 »

2023年9月16日 (土)

「MEG ザ・モンスターズ2」「ジュラシック・ワールド」の海洋版?

前作はよくあるサメのトンデモ映画かと思いきや、意外としっかり作ってありました。
そのためかスマッシュヒットとなり、この度続編の公開となりました。
前作は巨大ザメメガロドン対人間というシンプルな構図で、到底敵わない相手に人間が知恵と勇気を振り絞って戦うという物語でした。
意思疎通ができず、どうやっても倒せそうもない敵と戦うという点では、「エイリアン」や「プレデター」と同じで、盛り上がる構造を持っている作品でした。
この構造の物語は相手が謎めいているところが、よりサスペンスフルに感じさせるところなのですが、続編では正体バレしているわけなので、同じような構造で勝負はできません。
ですから「エイリアン」も「プレデター」も2作目は違ったアプローチをしているわけですが、本作にも同じことは言えます。
本作で主人公の敵となるのは、メガロドンではなく、人間です。
メガロドンたちが暮らすエリアに埋蔵されているレアアースを狙う人間たちです。
そのためメガロドンたちは本作では脇に追いやられている印象を受けました。
当然、サメ対人間の対決の場面はいくつかあるのですが、サスペンスを盛り上げる小道具のような扱いをされているように感じました。
そのためか前作に比べメガロドンが怖くない。
アクションシーンはかなり多く、見せ場もたくさんあるのですが、サメ映画らしい恐怖感はあまり感じませんでした。
アクションシーンも次から次へと盛り込まれていて飽きることはありませんが、恐怖感がないからか、あまたあるアクション映画のなかに埋もれてしまうような凡庸な感じになってしまった印象は否めません。
「ジュラシック・ワールド」の海洋版といったような。
前作は一人の男とサメの極限の中の決闘という趣があり、それが緊迫感を生んでいたような感じがしますが、本作はそのような緊張はありません。
なかなかこのような作品の2作目は難しいと、改めて思った次第です。

|

« 「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司」空気を読まない純粋さ | トップページ | 「映画 プリキュアオールスターズF」友情は永遠 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司」空気を読まない純粋さ | トップページ | 「映画 プリキュアオールスターズF」友情は永遠 »