「映画 プリキュアオールスターズF」友情は永遠
今年で「プリキュア」シリーズは20周年。
娘と一緒に見るようになってからもう5年です。
「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」はずっと前から見ているので、それに「プリキュア」が加わり、ニチアサは1時間半テレビの前に座ります。
「プリキュア」を見るようになって感じるのは、このシリーズは女児向けではありますが、描いているのは友情や、夢、願いなどの前向きな想いだということ。
プリキュアたちは強い敵と戦い傷つくこともありますが、彼女たちを支えているのは、そのポジティブな想いです。
それはずっと変わりません。
タイトルにある「F」の意味は友情(Friends)であり、絆は永遠(Forever)ということのようです。
思い返せば「プリキュア」シリーズの第1作は「ふたりはプリキュア」です。
第1作目からプリキュアは複数であり、ですから彼女たちの友情がテーマであったわけです。
仲が良くとも意見がぶつかることもある。
けれどもお互いの絆があるからこそ頑張れる。
相手を思いやれる。
まさにその「プリキュア」シリーズが大事にしているポジティブな想いをテーマに作った20周年記念作品なわけですね。
20周年ということで、本作には歴代のプリキュアたちが登場します。
なぜかプリキュアたちは異世界に突然送り込まれてしまいます。
いつもの仲間たちの行方は知れず、そして他の歴代のプリキュアのメンバーと出会います。
彼女たちは戸惑いながらもいつもと違うメンバーとチームを組み、何か秘密がありそうな城を目指します。
彼女たちはその旅の中で、別れてしまったメンバーたちとの友情を改めて強く持ち、そして新しいメンバーとの絆も深めていきます。
プリキュアの敵となるのは唯一にして全ての存在で一度プリキュアたちに勝っています。
それの力は究極的であり、全てのプリキュアたちの力を合わせても敵いません。
プリキュアたちはそれぞれパワーを持っていても完璧な存在ではありません。
得意なことも不得意なところもありますし、性格も様々です。
けれど違った人間が集って想いを一つにすることにより、それぞれの力を活かし、増幅することができます。
考えてみると「プリキュア」の必殺技は、メンバーが力を合わせて繰り出すものが圧倒的に多いです。
誰かの力だけで勝つことはほとんどない。
力を合わせているからこそ勝てる。
最後の決戦でもプリキュアたちは何度も倒れます。
そこにフラッシュバックのように映し出されるのは、かつて彼女たちが通ってきた友情、絆の記憶。
その想い。
一緒に通ってきた記憶があるから、相手を大切に思える。
それが彼女たちに力を与える。
まさに周年企画にふさわしい「プリキュア」の根幹のテーマを真正面に捉えた作品となっていたと思います。
映像的にも最初からバトルは炸裂していましたし、作画は少々荒っぽいところもなくはなかったですが、よく動く。
アクションのキレも物語のテンポもよく、コンパクトにまとめ上げていたと思います。
一緒に行った娘は早速2回目を見たいと言い出しています。
映画を見に行って驚いたのは、小さな男の子二人兄弟で見にきていた子がいたこと。
最新のスカイプリキュアでは初のレギュラー男の子プリキュアが出てきていますが、男の子のファンもいるのですね。
でも、テーマは友情、勇気ですから男の子が見ても元気が出る作品ですよね。
こういう子もどんどん増えてくると思います。
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