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2023年6月17日 (土)

「リトル・マーメイド(2023)」チャレンジしているのが、キャスティングのみ

娘が見たいというので、一緒に鑑賞してきました。
娘と一緒なので吹き替え版での鑑賞です。
と言いつつ、ディズニーアニメの実写化作品はなんだかんだと見に行っていますね。
最近公開されるディズニーアニメは割と鑑賞しているのですが、このところ実写化されるオリジナルのアニメは実は見ていないものが多いのです。
「美女と野獣」「アラジン」「ライオン・キング」・・・。
そのころはあまりディズニーのアニメーションには興味がなかったんですよね。
なので、実写化されたこれらの作品を見るときにオリジナルとどこが変わったという視点ではあまり語れません。
とはいえ実写化されたディズニー作品は、現代の鑑賞に耐えられるようアップデートされているところがあります。
例えば「美女と野獣」のベルや「アラジン」のジャスミンは自立思考のある女性として描かれていて、そこが魅力的であり、物語としても重要なエッセンスとなっていました。
「アラジン」は監督にガイ・リッチーを起用して、映像としても新しさを感じさせてくれました。
逆に「ライオン・キング」は映像的にはフルCGで制作したことがチャレンジではありましたが、ストーリーとしてはあまり意欲的な作りではなかったような気がします。
それでは本作「リトル・マーメイド」はどうだったでしょうか。
主人公アリエルはアニメでは白人女性として描かれていましたが、本作では黒人女性が演じています。
この点について公開前から賛否両論となっていましたが、個人的にはあまり人種にはこだわりはありません。
最近のディズニーの傾向として多様性を重んじる考えがあるので、黒人の起用もありだと思います。
本作については逆にチャレンジしているのが、この点だけであるというのが、物足りないところでしょうか。
映像としては水中の描写はCGで工夫はあるとはいえ、「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」や「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」を見た後だと、それほどのインパクトはありません。
ストーリーとしても目立って現代的にアップデートされた部分は感じませんでした。
主演のハリー・ベイリーは非常に上手な歌手だということで、字幕版で見たらちょっと印象変わったかもしれません。

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