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2023年3月23日 (木)

「シャザム!〜神々の怒り〜」前作の良さが活かせず

前作「シャザム!」はそれまでのDC EUとは異なる明るいトーンでスマッシュヒットとなりました。
見かけはスーパーヒーローでありながら、中身は子どもというユニークな設定が新鮮でした。
スーパーヒーローの力を馬鹿馬鹿しいことに使うというのが、いかにも子供っぽく笑いを誘ってくれました。
その続編なので期待をしておりましたが、結果としては個人的にはあまり評価をできません。
前作はヒーローでありながら、子どもというギャップが新鮮で、その彼がヒーローとして自覚を持ち、大切なものに気づくというのがプロットでしたので、本作はそのギャップが効きにくい。
ですので、そのギャップは活かせず、ストーリーとしては非常にオーソドックスなものになってしまっているのです。
あまりスーパーヒーローものを見ていない方にとっては、わかりやすく見やすいかもしれませんが、この手のジャンルを見慣れているファンには少々物足りないのではないかと思います。
前作でスーパーマンが登場したことからわかるように、本作は従来のDC EUに属するものですが、こちらについてはリセットされることがアナウンスされているということで、本作の立ち位置も非常に微妙です。
本作にもカメオである人物が登場しますが、これもまさに「カメオ」という登場の仕方で、MCUのように考えられた上で、キャラクターを登場させているのに比べると安易さを感じさせます。
それは前作もそうですし、「ブラックアダム」のスーパーマンでも同様で、DC EUの悪い意味でのゆるさの表れと言えるでしょう。
「シャザム!」については新しいDCユニバースに組み込まれるかどうかは現在のところは不明です。
一旦は見納めということになるのでしょうか。

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