「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」自分の仕事観
久々に単館公開系の作品を見に行ってきました。
というのも前日に知り合いと飲んでいたら、こちらの映画をプッシュされたもので。
タイトルにあるように本作はタイムループものです。
「時をかける少女」や「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」のようなものです(事例が古いか・・・)。
最近では「東京リベンジャーズ」もそうですね。
そういう意味では使い古されたネタではあるのですが、これを仕事場で行うというアイデアが新しい。
舞台となるのは小さな広告代理店。
代理店といっても、大手の下請けで自転車操業をしているような弱小代理店です。
日々忙しく今日は何日だったっけ?みたいなことがあるようなお祭り状態(ビューティフル・ドリーマーの文化祭前にも通じるような)です。
私も似たような業界ではあるので、最近結構忙しくずっと毎日こういう感じが続いてる・・・っていう感覚を持ったりすることありますね。
彼らは1週間過ごすとそれまでのことを夢の出来事として、また月曜日から同じことを繰り返しています。
ある日主人公は同僚から指摘され、その事実に気づきます。
どうもその原因はタイトルにもあるように彼らの上司の部長らしい。
では、その上司にどうやって気づかさせるか、なのですが、ここが社会人らしいアプローチで面白い。
いきなり部長に言っても信じてもらえないだろうから、その下の役職の人に理解させなくてはいけない、その人に理解させるためにはさらに下の役職の人に理解させなければいけない。
まさに現代社会の課題である日本の会社組織の階層化を面白おかしくディスっています。
そういう日本の会社に対するシニカルな感じで展開させていくかと思いきや、後半で部長がタイムループを理解してからは雰囲気が変わってきます。
人は何のために仕事をしていくのか、という仕事をする人の本質的なテーマに入っていきます。
仕事をするのは自分のため?それとも人のため?
もちろん両方大事なのですが、どちらを大切に思うかはそれぞれの価値観でもあり、難しい問題です。
自分が出世し、どんどん上がっていきたいという上昇志向もアリですし、仲間と一緒にチームとして頑張っていくということに充実感を感じる人もいます。
主人公はタイムループを繰り返していく中で、自分の仕事観の本質はなんなのかということを見つめ直していきます。
意外と深い・・・。
個人的に業界が近いということもあり、みていてあるあるのところもありましたし、主人公の葛藤も身近に感じました。
社会人として長くやっていますので、思うのは仕事観ってずっと続けていくには結構大事であるということです。
仕事観が合わない環境でやっていくのはかなりしんどい。
自分の仕事観が何なのか、というのを気づくのは、社会人と暮らしていく中では重要だと思います。
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