「ブレット・トレイン」 言うことなし!
最高です!
ポップな映像(怪しげな日本含め)、クセの強いキャラクターたち、キレキレのアクション、どれをとっても満足のいくレベルでした。
原作は伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」。
日本の漫画をハリウッドで映画化することは時折ありますが、小説は珍しいですよね。
最高の一言で済ますのも乱暴なので、いくつか気に入った点を書きたいと思います。
日本を舞台にしたハリウッド映画の大概は「トンデモ日本」になっていることが多々ありますが、本作もそのような感じです。
「違うでしょー」とツッコミを入れるのも楽しいですし、アメリカ人の日本てこういうイメージなのね、と考えるのもよし。
日本ていうとネオンのイメージが強いのですかね。
あれだけビカビカ光ってるのは、実際は歌舞伎町か秋葉原くらいかと思ったりもするのですが、外国人にとって印象が強い街なのでしょうね。
これがリアルな日本の街だとこの作品のぶっとんだ感じが出ないようにも思えるので、このような表現ももしかしたら計算づくかもしれません。
ある種のファンタジーの中の日本と言いましょうか。
監督はデヴィット・リーチで「ジョン・ウィック」なども手がけた監督です。
「ジョン・ウィック」も光と闇をうまく使ったスタイリッシュな映像でしたので、映像のトーンの表現が上手な監督な印象を持っています。
リーチ監督の話が出たので、その話を。
元々はスタントマンだったそうで、本作主演のブラット・ピットのボディダブルも務めていたとか。
ですのでアクション表現に関しては非常に凝っていて独特のセンスが光ります。
アングルなども意外なところも狙ってきますので面白いですし、シリアスなアクションでありながらも、意表をついたトリッキーなこともしてくるので、見ていて飽きません。
アクションをどういうふうに見せるかということを熟知しているのだと思います。
キャラクターに関しても見事でしたね。
ブラット・ピットが演じる主人公レディバグ(てんとう虫の意)は典型的な巻き込まれキャラ。
いつもブラットが演じる役とはちょっと違っていますが、新たな境地でもいい味を出していました。
彼に鞄を奪われてしまった兄弟の殺し屋もいい味を出していました。
二人の掛け合いも楽しめましたし、ただのおバカ兄弟かと思っていたら、最後はホロリとさせてくれたり。
真田広之さんはさすがの存在感で、刀を使ったアクションはまさに切れ味が良かったです。
本作にはサンドラ・ブロックとチャニング・テイタムがちらりと出演していますが、これは先に公開された「ザ・ロストシティ」にブラット・ピットが客演したので、その代わりに出演したそうです。
サンドラに関しては事前に聞いていましたが、チャニング・テイタムも出ていたのは驚きました。
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