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2021年11月 5日 (金)

「映画 トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」夢を持つということ

5歳の娘と一緒に行ってきました。
うちの娘は幼稚園で「将来になりたいのはプリキュア」と書くぐらいのプリキュア好き。
ですので、私も日曜の朝は付き合って見ているので、相当詳しくなっています。
現在放映中のプリキュアは「トロピカル〜ジュ!プリキュア」で、タイトルからも伝わってくるように南国のように明るいトーンが特徴です。
昨年の「ヒーリングっど プリキュア」は恐ろしいほどにコロナ禍の状況にシンクロしていましたが、「トロピカル〜ジュ!プリキュア」は世間に蔓延している鬱屈した気持ちを吹き飛ばすように底抜けの明るいのです。
子供たちも親や周りの人々のモヤモヤした気分を察知していて子供なりにストレスを感じていると思う中、好きなテレビを見ているときは明るい気分になれるのはいいですよね。
制作者もそのような意図でこの作品を企画したのではないかと思っています。
「トロピカル〜ジュ!プリキュア」の主人公はキュアサマーこと夏海まなつという中学生の少女。
「トロピカってる?」というのが口癖ですが、これは今とっても楽しい気分でイキイキとしているか、ということを言っているのですね。
まさに今を大切に生きている女の子で、エネルギーに溢れています。
まなつと共にもう一人の主人公とも言うべき存在が、グランオーシャンという人魚の国からやってきたローラという人魚です。
彼女もキュアラメールというプリキュアに変身します。
ローラはまなつと違い自分の将来の夢をしっかりと持っている少女です。
その夢とはグランオーシャンの女王になり、皆を幸せにしたいということ。
ローラ自身は自信家で少々鼻持ちならないところもありますが、彼女の夢に対しての思いは真っ直ぐです。
今回の映画はまなつというよりは、ローラが主役と言ってもいいストーリーとなっています。
彼女たちは不思議な生き物に招待され、雪の国のプリンセスが女王となる戴冠式に向かいます。
そこでローラは雪の国のプリンセス、シャロンに出逢います。
まなつはローラの夢を応援してくれているものの、その夢の大きさを叶えることの大変さ、重さは本当にわかっているかわかりません。
シャロンは同じような大望を持っているという点でローラが共感できる存在でした。
ストーリーは後半大きく動きます。
詳しくは書きませんが、自分の夢を叶えるために他の人を犠牲にして良いか、というテーマに行き着きます。
そしてもし夢に敗れた時、忘れられていってしまうかもしれないという恐ろしさ。
でも本当に忘れられるのではなく、誰かはきっと夢を叶えるための頑張りは見てくれている。
そういう救いも語られます。
うちの娘の将来の夢は今のところプリキュアです。
夢というのは恐ろしい側面もあり、ある種の呪いともなります。
叶えられなくて苦しくなるのだったら、そもそも夢なんて持たない方がいいと考えるかもしれません。
でも夢があるからこそ、「今」という時間が充実したものにもなってきます。
彼女の夢は叶うかどうかわからないけど、夢はずっと持っていってほしい。
そこに行き着こうと頑張る姿をお父さんは見ています。

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