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2021年8月15日 (日)

「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」 ジェームズ・ガンのクレイジーさ炸裂

本作「ザ・スーサイド・スクワッド」はマーゴッド・ロビーが演じるハーレイ・クインが登場していますが、「スーサイド・スクワッド」の続編という扱いではないらしい。
デイヴィッド・エアー版はジョーカー以外はメジャーなキャラクターは登場せず、全体的にとっ散らかった印象であまり感心しなかった記憶があります。
そのころのDCエクステンデッド・ユニバースの方向性が迷走していた感がありました。
MCUのように全てが統合された世界観でいくのか、それぞれのキャラクターの個性を出していく作品群となるのか。
「スーサイド・スクワッド」の後の「ワンダーウーマン」「アクアマン」の成功により、キャラクターや監督の個性を重要視する方向に舵を切ったと思います。
そして、それはMCUとは違う方向性として成功しているように感じます。
本作は一時期マーベルを解雇されていたジェームズ・ガンを起用し、彼の個性を引き出して前作よりも格段に面白くなったと思います。
ハーレイ・クインも今ではDCの中での存在感のある主要なキャラクターになったので柱もしっかりとしているように思いました。
ジェームズ・ガンは「スーパー!」などでもわかるようにかなりぶっ飛んでクレイジーな表現をする監督ですが、「ガーティアん・オブ・ギャラクシー」などでは映像センスは光るもののMCUらしい品行方正な枠の中に納められている感じもします(それでもMCUの中ではタイカ・ワイティティとともにぶっ飛んでいる方ではあると思いますが)。
それに対して、本作は彼のクレイジーなセンス(毒々しさやバカバカしさ、ナンセンスさ)が出ていて楽しめました。
監督自身も楽しんでやっている感じがします。
ジェームズ・ガンは映像がいいと思っているのですが、今回の作品ではハーレイ・クインが自動小銃をぶっ放し、槍で刺しまくっているところが非常にいい。
真っ赤なドレスをした彼女がスローモーションで敵をぶっ倒していくと、血飛沫のように花模様が散っていくんです。
これは彼女のキャラクターを一目瞭然に表現しているいいビジュアルだなと思いました。
イカれたセンスでとてもいい。
「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」のヨンドゥ役で有名なマイケル・ルーカーのとてももったいない使い方もいいです。
あとジョン・シナのピースメーカーも「スーパー!」を彷彿させるクレイジーさがジェームズ・ガンらしい。
ピースメーカーはテレビシリーズ化の予定もあるとか・・・。
本作の最後を飾るのはまさかのヒトデ型巨大生物!
「宇宙人東京に現わる」!
どんだけクレージーなのか・・・。
よく企画を通したものだ・・・。
こういうぶっ飛びはマーベルじゃできない感じがします。。
ジェームズ・ガンは次回作では再びマーベルに復帰し、「ガーティアン・オブ・ギャラクシー Vol3」に挑みます。
シリーズも最終作と言われているので、このクレイジーさを存分に発揮してもらいたいです。

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