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2021年8月 9日 (月)

「パンケーキを毒見する」 よくぞ言ってくれました

もともと政治には興味があり、選挙は必ず投票にいく方ではありました。
政治絡みのニュースも興味深く見ています。
ですので、現菅政権を見ていると忸怩たる思いになります。
政策が云々という話はもちろんあるのですが、記者会見などでの首相の受け答えがあまりにひどく噛み合わない。
わざと噛み合わせないのではないか、いわゆる「ご飯論法」なのかとも思ったりもするのですが、最近はそもそも人の言うことをちゃんと聞いて、その趣旨を理解して、答えると言うことがそもそもできない人なのではないかと思ったりするようにもなりました。
これほど人の質問に答えられない人は、民間の入社試験などで入れるわけもなく、昇格試験などでも受かるわけがありません。
そんな人が一国のトップの座にいるなんて・・・。
おそらくそのように思っている人は数多くいるのでしょう。
本作が公開されてから、(コロナ禍で席数制限されているとは言え)満席のような状況のようです。
先程のまともに受け答えができないという点については、ある国会審議のやりとりをノーカットで、「ご飯論法」の上西教授の解説付きで見ることができます。
これが何とも面白い。
菅さんの答弁はボケ芸かと思うくらいに徹底されています。
ほんとにこの人にこの国の舵取りを任せていいのだろうか・・・。
「安心・安全」「国民のために働く内閣」と何度も口にする彼ですが、そこには何の具体策もない。
本人もお題目をただリピートしているだけで、本気でやろうとする気が感じられない。
NHKの世論調査で内閣を支持する理由で「人柄がいいから」という選択肢がありますが、ここに入れる人はどこが気に入っているのでしょうか・・・。
アメリカではムーアのいくつかの政治をテーマにした作品などがありましたが、今までの日本では本作のような作品はあまり見かけません。
そもそもそのような論調をテレビで見ることはありません。
そのような事を口にする方はいつの間にかテレビの画面から消えてしまいます・・・(NHKの有馬アナは好きだったのだが)。
もはやテレビや新聞は政権批判をするメディアとしての機能を失っているのかもしれません。
唯一そのあたりに切り込めているのは、本作でも紹介している赤旗であり、文春砲であったっりするわけです。
そしてまた、映画もそういったことができるメディアである事を改めて認識させられました。
本作のプロデューサーはこの作品の公開日をあえてオリンピック開催直後の7/30にしたそうです。
そこに政治的意図はありありです。
普通のメディアはオリンピックがあり、そしてその先に衆院選もあるわけで、政権批判は抑え気味になるものです。
そこにあえてぶつけてくる。
しがらみも何もない映画というメディアだからこそできること。
そこに可能性を感じたのは私だけではないかと思います。

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