「Mr.ノーバディ」 あなたの方が恐ろしい・・・
平凡に暮らす男にちょっかいを出してしまったら、ものすごい反撃を受けて大変な目にあってしまうお話。
「ジョン・ウィック」みたいだなと思ったら、それもそのはずプロデューサーが同じでした。
とはいえ、まだキアヌ・リーブスは他の作品のイメージもあり、平凡とは言え強そうな感じはしましたが、本作の主人公ハッチは見るからに普通の中年男性。
毎日毎日何も変わらず朝決まったバスに乗って出勤し、退屈そうな仕事をし、夕方には真っ直ぐに自宅に帰る。
ティーンエイジャーの息子からは尊敬されず、妻からも距離を置かれている哀愁の中年男です。
しかし、ある晩チンピラに絡まれている女性を助けようとした時に彼の中で何かがプッツンと切れます。
実は彼はある組織でトラブル解決を専門に行っていた「監査役」であった男でした。
トラブル解決といってもそれは極めて暴力的な方法で対処していました。
彼は血に塗れた人生を送ってきたからか、平凡な暮らしがしたいと足を洗います。
それから10数年波風立たせず暮らしてきましたが、彼の中ではマグマのように暴力衝動がふつふつと煮えたぎっていたのです。
そのマグマの噴出のトリガーとなったのが、チンピラの行為。
ジョン・ウィックの場合は、亡き恋人の忘れ形見であるワンちゃんを殺されたという理由がありましたが、この作品においてはチンピラはただのきっかけ。
その後彼が叩きのめしてしまったチンピラの兄であるロシアンマフィアが、ハッチの家族を狙ってしまったことにより、彼はさらにヒートアップ。
情け容赦のない反撃をマフィアに食らわします。
ハッチはまさに無双状態なので、相手になんか同情してしまいます。
マフィアとの最後の決戦は自分が勤めていた工場を即金で買取、要塞化。
トラップを仕込んでいきますが、まさにそれはランボーばり。
血気盛んに挑んできたマフィアたちは飛んで火にいる夏の虫。
さらにはマットの親父さん(老人ホームに入っている)も参戦。
この親にしてこの子あり、を体現している、クレイジーな親父もショットガンを打ちまくり、マフィアを血祭りにします。
一方的な大虐殺とも言えましょう。
多少のピンチもありましたが、プロとアマの差が如実に出て、勝負は終了。
悪い奴をコテンパンに叩きのめすので、爽快感はあるっちゃあるのですが、よく考えるとハッチも相当に恐ろしいやつですよね。
急にキレてここまでやるとは・・・。
お友達になりたくはありません。
ノッチを演じるのはボブ・オデンカーク。
すいません、全く知りません。
見るからに普通のおじさんです。
これがキレるんです。
あなたの方がマフィアよりも恐ろしいです。
そしてその親父さんを演じているのが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のクリストファー・ロイド。
相変わらずいい味出してます。
続編あるのかな。
「ジョン・ウィック」みたいに続いていくような・・・。
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