「モンスターハンター」 ゲームとは異なり個性を発揮できず
言わずと知れたカプコンのゲーム「モンスターハンター」をベースにした作品。
とはいいながら、私自身はこのゲームをほとんどやっていません。
本作は「バイオハザード」シリーズでも知られるポール・W・S・アンダーソン監督と主演のミラ・ジョヴォヴィッチという実績のあるコンビでの映画化です。
「バイオハザード」も原作のゲームとはかなり離れていたので、本作もそんな感じなのでしょうか。
私は「バイオハザード」は結構好きでしたけれども。
さて評価ですが、ストーリー的にも映像的にもそれほど新鮮さは感じられなかったですね。
ゲームの方は一人称視点での没入感がポイントであったかと思いますが、映画に関しては客観視点での描かれ方になっています。
この点については「バイオハザード」も同じなのですが、あちらはアリスというゲームにはいない主人公が当初より自分自身が何者であるかがわからず、それを探っていくことが映画の骨子となっていました。
そのため見ている側も一緒に自分探しをしているようになり、主人公へ感情移入しやすかったのではなかったかと思います。
そういう意味では、映画として客観視点で描かれていながらも、かなり主人公視点での没入感はあったように感じました。
それに対し、本作はあくまで出来事は客観的な視点で描かれているため、ゲームにあるような没入感はあまりありません。
描かれるのはドラゴンなどのモンスターとの戦いであり、これはここ10数年さまざまな映画でCGで描かれているものであり、新味は感じません。
結果、「バイオハザード」シリーズで見せたようなゲームとは異なる映画としての新しい見せ方にはなっておらず、見応えとしては物足りないところがありました。
あと、トニー・ジャーが出演することも期待していたところではありましたが、彼らしいアクションもそれほどあるわけではなく、この点でも物足りなさを感じました。
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