「21ブリッジ」 ボーズマンの遺作ではあるが、出来は平凡
昨年急逝した「ブラックパンサー」のチャドウィック・ボーズマンの最後の主演作です。
彼はこの作品の撮影中も闘病をしていたということですが、それを分かって見てみると、彼の姿も少しやつれているように見えます。
それでも劇中で逃亡犯を追いかけたりするところでは、すごい勢いで走ったりしていたので、撮影は大変だったのでないかと思いました。
とても魅力的な俳優でしたので、亡くなったのはとても残念です。
<ここからネタバレあり>
さて、作品自体の評価ですが、悪くはないが良くもないというような平凡なものであるかと思いました。
主要な登場人物としてJ・K・シモンズが演じる警察署長が出てきますが、彼が演じるといった時点で怪しさマックスです。
普通な警察署長であるわけがない。
J・K・シモンズには悪いですが・・・。
となると作品冒頭で起こった事件も裏があることは明白で、そこには警察の汚職があるというのも簡単に想像がつきます。
事件を追っている警察が組織を守るために、犯人を抹殺しようとするという展開は今までも数々の作品で見られました。
そのようなプロットを使ってはいけないというわけではありませんが、配役によってみえみえになってしまうのはいかがなものかなと。
最初から警察が怪しいことが分かってもいいという話の進め方もありますが、それにしてはその後の展開も平凡です。
ボーズマン演じる主人公は非常に中立的な存在で事件を追っていきますが、もう少し彼にドラマがあっても面白かったかもしれません。
冒頭の入り方では、そのようなドラマがあるかと思いましたが、その後は彼についてはあまり語られていませんでしたね。
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