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2020年12月31日 (木)

2020年を振り返って<映画>

さて本日は2020年の大晦日。
色々あった今年ですが、映画に関してはコロナの影響を受け、大幅に劇場での公開作品数が減少しました。
特に非常事態宣言下では映画館そのものが閉まっていましたので、私の今年の鑑賞数も37本と大幅に減りました(昨年対比65%)。
ですので2020年のベスト10についてはどうしようかと迷いましたが、恒例行事なので今年もやりたいと思います。

では今年のベスト10の発表です。

「TENET テネット」
「浅田家!」
「ステップ」
「初恋」
「ミセス・ノイズィ」
「罪の声」
「ジョジョ・ラビット」
「1917 命をかけた伝令」
「水曜日が消えた」
劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」

1.「TENET テネット」
 こちらはダントツで1位ですね。
 今年鑑賞した作品で唯一2回劇場に足を運んだ作品です。
 トリッキーなでかつて見たことのない映像を体験させてくれることはもちろんですが、細部まで非常に考えて練り上げられた脚本が素晴らしい。
 一度見ただけでは理解できず、2度3度と見たくなる作品ですね。
 劇場で見ることの意義を感じさせてくれる作品でした。
2.「浅田家!」
 今年は家族ということの大切さを考えさせられた年でした。
 数年前と異なり、自分自身も幼い子供も育てている身なので、家族の大切さを親身に感じる様になりました。
 ですので、本作のような家族をテーマとした作品には非常に弱い。
 二宮さんが写真を撮るところで涙を流すシーンがあるのですが、あそこでは私は号泣をしていました・・・。
3.「ステップ」
 こちらも家族のお話ですね。
 これは子育てをまさにテーマにしているので、まさに自分自身で色々感じるところがありました。
 特に今年は在宅勤務が主となったため、日常より子供と接し、お世話をすることが多くなりました。
 子供の成長を直に見れる喜びと、様々な苦労を味わうこととなり、主人公にとても共感しました。
4.「初恋」
 三上崇史監督は好きなのですが、近年の作品は振るわない印象がありました。
 しかし、本作は彼本来の良さがしっかりと出ていた作品であったと思います。
 バイオレンスの印象が強い監督ですが、実はロマンチックであるということもわかります。
5.「ミセス・ノイズィ」
 近隣トラブルを題材としながらも、現代社会の抱える問題なども内包した作りとなっていて、考えさせられる作品でした。
 脚本もとても巧みだったと思います。
6.「罪の声」
 こちらも脚本が良かった。
 大人のエゴにより翻弄される子供たちが悲しかったです。
 「ミセス・ノイズィ」で主演をしていた篠原ゆき子さんはこちらにも出演されていました。
7.「ジョジョ・ラビット」
 寓話的ではありましたが、信じ込まさせられることの恐ろしさを感じさせてくれる作品です。
 今年はこのような思考停止に関わるテーマの作品も多かったような印象です。
 タイカ・ワイティティ
監督らしいユーモアのあるテイストも好き。
8.「1917 命をかけた伝令」
 こちらは全編長回しのように見える映像に大変驚きました。
 まさに戦場に同行しているような気分になります。
 どうやって撮っているのか考えるのも面白かったです。
9.「水曜日が消えた」
 この作品も脚本が良かったですね。
 こういうミステリーサスペンスは脚本の良し悪しでできが全く違ってしまいます。
 今年見た作品でダメだったものはとことん脚本がダメだったなあ。
10.劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」
 いつもだったら「仮面ライダー」入れないのですが。
 夏の公開が見送られ満を辞しての年末公開でクオリティも高かったです。
 新鋭の杉原監督の切れ味のある映像が良かったですし、脚本もよく、敵の設定も今日的で新しかったと思いました。

さて最後にワーストの3作品です。

「サイレント・トーキョー」  脚本が致命的に良くないです。
 先ほどこの手の作品は脚本の出来で良し悪しが決まると書きましたが、こちらは悪史の方ですね。
 出演陣が豪華なだけにもったいない。
「キャッツ」
 登場人物の紹介が延々と続く退屈な構成でした。
 有名な歌のところは盛り上がりますが、それだけ。
「ミッドウェイ」
 派手なだけで人物の掘り下げが浅いです。
 エメリッヒらしいと言えばらしいですが・・・。

来年はもっと映画を見れる環境になっていますかね・・・。
皆様良いお年をお迎えください。

 

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