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2020年3月24日 (火)

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」 自立した女

「スーサイド・スクワッド」のヒロイン(?)ハーレイ・クインを主人公としたスピンオフ作品で、DCエクステンデッド・ユニバースの一つ。
とはいえ、最近のDCはマーベルのような各作品が緊密に結びついているユニバース作品群とは異なり、キャラクターの個性を重視した単品主義に方針変更しているように見えます。
ですので、本作は「スーサイド・スクワッド」の続編的なストーリーとなっていますが、その他の作品との結びつきは薄いです。
「ワンダーウーマン」「アクアマン」「シャザム!」など個性豊かな作品が生まれてきているので、単品主義は悪い選択ではないと思います。
ただそれぞれの個性が強い分、好き好きが分かれるがあるのは致し方ないところかもしれません。
本作の前日譚である「スーサイド・スクワッド」自体が個人的にはあまり好みではありませんでした。
登場するキャラクターが多すぎているからか、作品のトーンの問題なのか、全体的にごちゃごちゃとしていて慌ただしい印象を持ったのです。
ノイジーで不条理な感触は制作者の狙いだったと思うのですが、個人的には性に合いませんでした。
その不条理さを体現していたキャラクターがジョーカーであり、その恋人であるハーレイ・クインであったと思います。
確かにハーレイ・クインは他にはない個性を持つキャラクターです。
彼女は既存の価値観には縛られない。
常識は通用しない。
前作では唯一彼女が縛られていたのがジョーカーへの愛であったのですが、本作では別れたことになっているため、もはや彼女を束縛するものはありません。
ハーレイ自身が言っているように、彼女は自立した女になったのです。
彼女が支持されたのは、誰からも何からも自由であるということだったのでしょう。
誰しも何かしらに縛られて生きています。
社会的な価値観であったり、人間関係やしがらみなど。
家族もある意味では縛りであったりします。
そういうものを全て放り出して、自由に生きたいと思う瞬間は誰しもあるものでしょう。
ですが、現実的にはそんなことはなかなかできません。
だからこそ映画の中だけでも、自分自身に正直で、奔放に生きる彼女に共感する人も多いのでしょう。
そういうことは頭で考えると分かるのですけれどね・・・。
個人的にはどちらかというと無秩序よりは秩序を大事にする方なので、どうも勝手気ままに自由すぎる生き様を見せるキャラクターにはなかなか思い入れができません。
最近のDC作品と同じように、本作はハーレイ・クインのキャラクターを重視した作風となっています。
ですので作品のトーンは無秩序であり、ノイジーです。
まさに彼女のキャラクターそのものの雰囲気です。
この作品を受け入れられるかどうかは、ハーレイ・クインのキャラクターに感情移入できるかどうかによるのでしょう。
私の場合はちょっと難しかった。
冒頭に書いたように好き好きが分かれる作品だと思います。

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