「ルパン三世 THE FIRST」 もっとワクワクする冒険が見たかった
劇場版の「ルパン三世」は23年ぶりだとか。
3DCGの作品としての久しぶりの登場となります。
私の世代としては「ルパン三世」と言ったら、夕方に再放送されていたのを何度も何度も観た第1シリーズ、いわゆる緑ジャケットのルパンですね。
映画だと「ルパンVS複製人間」と「カリオストロの城」まで。
今回久しぶりに観たら、声優さんも随分と変わっていました。
石川五エ門を演じていた井上真樹夫さんも先日亡くなってしまいました・・・。
逆に次元大介だけ変わらないのは(小林清志さん)すごいと思いました。
ずいぶんおじいさんぽい声になっていましたが。
今回の監督は山崎貴さんで、今年は「ドラゴンクエスト」に引き続き、3DCG作品の監督が続いています。
「ドラゴンクエスト」については最後の「ドラゴンクエスト」ラリからぬ展開で物議を起こしましたが、今回の「ルパン三世 THE FIRST」については、非常に手堅く「ルパン三世」らしい作品として仕上げたように思いました。
逆に言えば、何か新しさを感じるようなところはあまりなかったとも言えます。
ゲストの女性キャラであるレティシアは、現代らしい行動的な女性としては描かれてはいますが、財宝の秘密のキーを持っていて、ルパン側も敵側も追う人物としては「カリオストロ」のクラリスに通じるものがあるかと思います。
ラストシーンなども「カリオストロ」を彷彿させますね。
銭形警部が率いるのは埼玉県警ですし、ルパンはフィアット使いますし、お宝頂戴した時のカードも「カリオストロ」へのオマージュでしょうか。
ですので全編既視感のようなものを感じました。
私が観たことがある劇場版は、「複製人間」にしても「カリオストロ」にしてもTVシリーズとはちょっと違う、今までのルパンとは異なる側面を体験させてくれたものでした。
そういう意味では今回の作品からはそのような新しいルパンを発見できるということはなかったように感じます。
これはかなり欲張りであるということはわかっているのですけれどね。
冒険し過ぎてあまりに外し過ぎてしまうと、これは「ルパン三世」じゃないというように言われてしまうこともわかります(「スターウォーズ」の最新作が色々言われているように)。
それでもルパンであるなら、もっとワクワクするような冒険を見せてもらいたかったと思いました。
| 固定リンク
コメント