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2019年4月20日 (土)

「ハンターキラー 潜航せよ」 潜水艦モノは面白い、しかし名作と呼ばれるには何か足りない

潜水艦映画好きなので、見逃すわけにはいきません。
「眼下の敵」「Uボート」「レッド・オクトーバーを追え!」「クリムゾン・タイト」・・・、潜水艦モノには好きな映画が多いです。
目を使うことはできず耳だけが頼りであり、狭い空間にいながら、常に周囲を高圧の海水に囲まれている。
海中に潜ってしまえば例え味方でも連絡は取りにくく、緊急事態においても判断は己で行わなければならない。
潜水艦という環境そのものが、精神的にハイプレッシャーを受ける状況なわけで、そこで展開されるドラマが面白くないわけがありません。
これが潜水艦映画にはハズレなしと言われる所以なのでしょう。
さて本作「ハンターキラー」はどうでしたでしょうか。
うん、悪くはない。
面白くないわけではありません。
ただそれがこの映画だからこそ面白いのかと言われると、上で書いた潜水艦映画で描かれる状況として基本的に持っている緊張感ゆえに面白いと言えなくもありません。
例えば「クリムゾン・タイト」であれば、潜水艦という狭い環境の中での強い信念を持った男同士の争いを合わせて描いていることが作品の個性であるし、「レッド・オクトーバーを追え!」であればスパイ映画風味を加えたところが作品のオリジナルさであると言えます。
それでは本作「ハンターキラー」はどうであったかというと、他の名作と言われる潜水艦作品と比べると際立った個性はあまり感じられません。
どちらかと言えば、今までの潜水艦モノで見たような既視感を感じるようなところもあります。
とは言え、決してつまらないわけでもありません。
潜水艦モノらしい緊張感はある作品になっているとは思います。
国とかは関係なく海にいる者同士が感じるリスペクトなどはやはり胸アツですしね。
ほんともう少しひねりが効いていれば、潜水艦映画の名作入りだったかもしれないのですけれどね。
潜水艦モノは普通にやっていても及第点は取れるいい題材なので、やはり名作と呼ばれるためにはもう少し際立った個性が必要であると思います。

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