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2019年1月26日 (土)

「マスカレード・ホテル」疑う刑事と信じるホテルマン

東野圭吾さんのベストセラー「マスカレード・ホテル」の映画化作品です。
原作は未読ですが、最近ほんとに東野さんの映画化作品が多いですよね。
もともとのストーリーが非常に面白い作品が多いので、作る側としても間違いないという安心感があるのでしょうか。
本作はいわゆる「グランド・ホテル形式」でホテルの利用客、スタッフ、そして警察など様々な人物が登場します。
それぞれ有名な俳優さんたちが演じているので、ホテルらしい豪華な雰囲気が醸し出されていました。
また著名な出演者が多いと誰が犯人だかわかりにくいのもいい。
キャストの格が違いすぎると、それだけで犯人が想像できてしまいますもんね。
主人公は刑事新田役に木村拓哉さん、優秀はホテルマン役として長澤まさみさんが当てられています。
木村拓哉さんは、キムタクっぽい演技ではあるのですが、この役にはマッチしていて違和感はありませんでした。
それもそのはずで原作の東野さんは木村さんをイメージしてこのキャラクターを書いていたそう。
今回の作品では刑事がホテルマンに扮するという設定なので、いつもの長髪を切って、七三にしていますが、意外と似合っていると思いました。
たまにはこういうのも新鮮でいいですね。
長澤まさみさんはホテルマン役なのでほとんどが制服姿です。
彼女は背も高くてスタイルもよく、また姿勢もいいので、こういうパリッとした感じはよく似合いますね。
彼女も今回は清潔感ある短髪ですが、これもお似合いです。
最後はドレス姿で登場しますが、制服とは好対照でハッとさせられます。
この二人が中心にストーリーが進展していきますが、人を疑うことが仕事の刑事とお客様を信じることが仕事のホテルマンという対比が物語を牽引していきます。
当初二人は価値観が異なることにより何度となくぶつかりますが、それぞれがその道ではプロフェッショナルであること、そしてそれに強い思いを持っていることがわかり、次第に認め合うようになります。
本作はミステリーですので、事件が進行し、最後はどのように解決していくかという点が見どころであることは間違いないのですが、もう一方で主人公二人が次第に認め合っていく過程も楽しめると思います。
ミステリーの内容の方はネタバレになるので、ここでは書けないのですが、さすが東野さんでよくできています。
誰が犯人で、そして誰が狙われているのか。
特に今回の事件では犯人だけでなく、誰が狙われているのかもわからない。
誰もが犯人であり、ターゲットでもある可能性があるという点でハラハラしますね。
犯人はともかく、ターゲットは意外な人物です。
ぜひ、ご覧になってください。

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