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2018年12月30日 (日)

「シュガー・ラッシュ:オンライン」 擬似親子関係

前作「シュガー・ラッシュ」は懐かしのアーケードゲームを題材にしていましたが、続編である本作は、時代の必然でインターネットがテーマ。
現代の生活には欠かせないあの企業やこの企業も登場します。
しかしながらGAFAのうちF◯cebookやA◯pleは登場していなかったですが、いろいろ権利系が整理できなかったのかしらん。
インターネットの仕組みを、擬人化したり何かに模したりするアイデアはよくできていましたね。
検索エンジンを模したノウズモアが、一こと言うたびになにか先回りして検索結果を言おうとするのはなかなか俊逸でした。
パケット通信もほんとにパケットでデータが送られているようで面白かったです。

予告編ではディズニープリンセスたちが登場する楽屋落ちネタ(まさに楽屋が舞台だったのだが)にスポットが当たっていたので、そういうマニア向けのネタ系の作品となっているかと思っていたら、豈に図らんや親子の愛情が感じられる物語でした。
もちろん主人公のヴァネロペとラルフは友人であるのですが、本作で描かれる二人の関係は擬似親子そのものでした。
ラルフはまさに父親そのもの。
かわいい娘と幸せに暮らしていければそれば一番いい。
彼女のために自分が頑張れることが生きがい。
私も幼い娘がいるのですごくこの気持ちはわかります。
けれども彼にとって擬似的な娘であるヴァネロペは、若く成長していこうとしています。
新しく刺激的なものに心を惹かれ、自分がもっと成長できる場を求めていきます。
しかし、それはすなわち居心地の良い親の元を離れ、外の世界に飛び出していくということ。
ヴァネロペは外に飛び出すことには躊躇がありません。
逆に自分を大切に思ってくれるラルフの気持ちはわかるものの、それを自分を縛りつけるもののようにも感じてしまいます。
ラルフからすれば、危なっかしい外の世界に飛び込んでいこうとするヴァネロペの行動が心配で仕方がない。
彼女の気持ちもわからないわけではないので、とても不器用なやり方で彼女を止めようとしたりします。
まさにラルフは不器用な父親ですよね。
自分の娘はまだまだ甘えん坊なので、親元を離れるなんて随分先のような感じもしますが、あと十数年経ったらそういうこともあるのだと思うとちょっと寂しい気持ちにもなります。
父親目線でラルフの気持ちにすごく共感してしまいました。

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