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2018年12月18日 (火)

「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」 広がる伏線

「ハリー・ポッター」シリーズの前日譚となる「ファンタスティック・ビースト」シリーズですが、2作目に入り「ハリー・ポッター」シリーズとのリンクする部分も出てきて、コアなファンにはたまらない展開となっていますね。
私はそれほどコアなファンではないのですので(とはいえ小説も読んでますし、映画も全部観ていますが)、サブキャラまであまり覚えているわけではないので、あまり偉そうなことは言えないのですけれど(笑)。
鑑賞後パンフレットを読んで驚いたのは、本作で登場した蛇に変身することができるミステリアスな女性が登場しましたが、あれは「ハリー・ポッター」シリーズに登場していた大蛇だったのですね。
大蛇=ナギニはヴォルデモートに仕えていましたが、それが本作に登場することで俄然本シリーズと「ハリー・ポッター」シリーズの関連が気になってきます。
本作からダンブルドアも本格的に登場し、敵役であるグリンデルバルドとの関係性も明かされました。
もしかするとグリンデルバルドとダンブルドアとヴォルデモートとの因縁なども明らかにされるかもしれません。
「ファンタスティック・ビースト」シリーズは当初3部作と言われていましたが、脚本のローリングは5部作になると言っているそう。
たしかに本作で「ハリー・ポッター」シリーズとの関連に関わるいろいろと謎が提示されているので、それがあと1作で回収しきれるとは思えないですね。
本作は5部作の中の序盤になるのでまずは大きく伏線を張っている時期なのだと思われます。
また「ハリー・ポッター」シリーズもそうでしたが、全体的にダークなトーンに転調しています。
登場人物たちもそれぞれの運命に流されて、出会い別れていくことが本作で示されました。
特に興味深いのはグリンデルバルド側につくことにしたクイニー。
この決断により、彼女は姉ともジェイコブとも敵対する関係になってしまいます。
「ハリー・ポッター」シリーズでも友人同士や肉親同士が戦いあう展開がありました。
ヴォルデモートは恐怖で人を操り支配し、それから逃れられない者が彼に取り込まれていきました。
対してグリンデルバルドは人の弱みを理解し許容することにより、人を取り込んでいくように見えます。
彼が本当に人のことを思い、仲間を増やしているのかどうかはまだ明らかになっていませんが、もし彼が人の弱さにつけこんで彼らを利用することだけを考えているのだとすると、ヴォルデモートとは違った意味で恐ろしい存在であると言えます。
これから続く彼の意図が明らかにされていくのでしょう。
ローリングの物語はファンタジーでありながらも、人間の闇の面を描いているようにおもえます。
「ハリー・ポッター」シリーズがそうであったように、本作もますますダークなトーンになっていくでしょう。
主人公でありながらまだその本質が見えてこないニュートについても、彼が抱えているものが深く掘り下げられるかもしれません。
5部作となったので、それぞれのキャラクターがより深く描かれてることは間違いないでしょう。
そしてどのように「ハリー・ポッター」に繋がるかも気になります。
次回作も楽しみに待ってみたいと思います。

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