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2018年10月20日 (土)

「食べる女」 女ってたくましい

女性は誰もが「おいしいもの」に目がない。
何人か女性が集まって話していると中身の多くは食べ物の話だったりする。
すなわち「どこの店が美味しかった」とか、「今度どこそこに食べに行こう」とか。
あとは恋バナ。
自分を含め男性だけで集まった時に、食べ物の話でずっと話題が続くなんてことはほぼない。
恋バナもしかり。
根本的に女性と男性は興味関心ごとが違うのではないかと思ってしまう。

当たり前だが「食べる」ことはすなわち「生きる」こと。
食べなければ生き続けることはできない。
恋というのは、セックスにつながり、それは子を産むということにつながる。
これも生命の根本。
いずれもそれを行うことにより心と身体を満たすもので、人間の根源的な欲望だ。
非常に女の人の興味関心というのは、生命というものの本質につながっているような気がする。
それに比べると、男性の興味関心は生きるという根本よりももっと社会的な地位とか名誉とかそういった上っ面なことのようなことが多いように思える。

本作は食べること、そして男と良い関係(セックスを含め)を作るという女性の根本的な欲望について、何人かの女性の生き方を通じて描いている。
彼女たちの生き方は欲望に素直であり、それだから堂々としている。
色々と悩み欲望に素直じゃない女性もいたが、結局それを受け入れることで素敵に輝くように見えた。
そのような女性たちに比べ本作に登場する男たちは何故かいわゆる男性らしいたくましさは感じない。

主人公敦子の家の庭にある枯れ井戸は「女」そのものを象徴しているのだと思う。
枯れているように見えても、底の下には脈々と水が流れている。
年を取っても、男なんてもうウンザリと思っても、幸せすぎる環境でも、心底おいしいと思える恋を、男を求める心はやはり脈々と女の身体の奥底にはあるのだ。
それは女の性でもあり生でもある。
根源的なことだからこそ、強い。
たくましい。
そもそも小学生の女の子たちから物語はスタートし、彼女たちが脈々と流れる地下水の話をする。
そもそも女という存在が、そういった生きることに基づく性を生まれながらに持っていることの象徴でもあるのかとも感じた。
どんな状況でも、女性たちは生に基づく欲望に忠実な限り、たくましく生きているのだと思った。
これは男性にはないたくましさなのだと思う。

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