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2018年8月 6日 (月)

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」 滅びた王国

「炎の王国」という日本語サブタイトルだったので、てっきり火山爆発する島からの脱出劇なのかと思ったら、それはただの前振りだった・・・。
原題は「Fallen Kingdom」なので、訳せば「滅びた王国」となるかと思いますが、この「王国」が何を指すですね。
素直にとれば、前半で大噴火により、大被害を受けてしまった恐竜たちの楽園、イスラ・ヌブラル島のこととなるかと思います。
しかしラストまで見ると、その「王国」は現在の人間の社会であるとも言えるかもしれません。
人間たちの欲望により解き放されてしまった恐竜たち。
彼らは生存本能により、世界に拡散していくことでしょう。
それは生命の頂点として人間が君臨していたこの社会=王国の亡びの前兆であるのかもしれません。
人間が自然を、そして生命をコントロールできると考えるのは、あまりに自然と生命を甘く見ているのかもしれないということですね。
生命は狡猾であり、どこかしらに生き残る道を探し求めるもの。
人間が考えた防御策など完璧であるわけはなく、ほんの小さな隙間を見つけ、生命は生き延び、広がっていく。
それこそ人間の祖先となる哺乳類たちは、多くの恐竜たちが滅んでいく中で、しぶとく生き残ったわけです。
今度は適応できずに滅んでいくのは人間側かもしれません。
そして皮肉なのは適応できない環境を作り出してしまったのは、人間自身なわけです。
次回作があるようですが、そこでは人間と恐竜が共存する世界が描かれるのでしょうか。
それとも人間の世界が「滅びた王国」となってしまったことが描かれるのでしょうか。

作品のテーマとして上記のようなことをつらつら考えてしまったわけですが、単純にエンターテイメント映画として見てもおもろかったと思います。
やはり「ジュラシック・パーク」、「ジュラシック・ワールド」と言ったら、襲いかかってくる最強の生物である恐竜に対して人間がサバイブしていく緊迫感溢れる展開ですが、そちらも本作は健在。
後半のインドラプトルと人間の攻防は見応えありました。

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