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2018年3月 4日 (日)

「空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎」 豪華絢爛な映像と異質感のある演技

夢枕獏さんの「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作として、チェン・カイコーが映画化した作品です。
原作は随分前に読んだので、細かいストーリーは忘れてしまったのですが、かなりボリュームのある作品であったと記憶しています(厚いハードカバーで4巻くらい)。
なので、映画化する時にはかなりイメージが変わるのではないかと思いました。
この作品の原題「妖猫传(Legend of the Demon Cat)」から受ける印象は、日本のタイトルの「空海」とは異なり、怪しげな猫が引き起こす事件そのものをテーマにしているように思います。
確かに内容もその通りで、空海はその謎を紐解くナビゲーターのような役割になっているかと思います。
その方がボリュームのある原作をまとめるには都合がいいかもしれませんね。
ただ日本のタイトルの印象で身始めるとあまり空海が主役っぽく見えないかもしれません。
空海と白楽天の関係性は夢枕獏さんの作品にある典型的なパターンですね。
例えば「陰陽師」シリーズの安倍晴明と源博雅の関係性が近しいと感じました。
非常に論理的で様々な道理に詳しい安倍晴明と、対照的に己の心に素直に物事を眺めることができる源博雅の関係は、そのまま空海と白楽天の関係に映し出されているように思います。
そういう意味では夢枕獏さんの作品の忠実な映画化作品であるなと感じました。
しかし映像スタイルとしては、非常に中国的で豪華で圧倒的なものになっているので、邦画とはまた異なる感じがしますね。
画面全体がキラキラしている感じと言いましょうか。
また俳優さんの演技のスタイルもちょっと芝居っ気がある感じなのですよね。
京劇の影響とかがあるのでしょうか。
そのようなテイストとしてはあまり得意な方ではなかったので、作品としてはちょっと好きかというとそうでもない感じです。
ただ日本とは異なる感覚を感じますので、そういうところを楽しめばいいのであるのだろうと思いました。
ちょっとひどいなと思ったのは、吹き替えですかね。
有名な俳優さんたちが吹き替えをしていたのですが、あまり皆さんうまくない。
そういうところで人を呼びたいというのはわかるのですが、やはりここは得意な声優さんとかにやってもらった方が良かったのではないでしょうか。
特に向こうの俳優さんの演技が日本とはちょっと違うので、そこに割と平坦な声を当ててしまうとなんか盛り上がらない感じを受けたのですね。
だったら字幕の方が良かったです。
とはいえ、日中合作の大作ですので、これがうまくいって次に続くといいですね。

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