「キングスマン:ゴールデンサークル」 相変わらずのノリの良さ
「キック・アス」で有名なマシュー・ヴォーン監督の最新作「キングスマン:ゴールデンサークル」です。
前作がキレキレのアクションとスパイ映画らしいガジェット満載で楽しめたので、続編も楽しみにしていました。
期待に違わず、たいへん面白く仕上がっていたと思います。
マシュー・ヴォーンの作品はどれもノリがいいんですよね。
アクションにしてもストーリーにしてもテンポがいい。
今回はオープニングのアクションシークエンスからして、非常にノリが良くて、一気に「キングスマン」の世界に引き込まれました。
彼の作品は映像的なノリの良さだけではなくて、ストーリーも変化があり、かつテンポが良いと思います。
今回の脚本もいろいろな要素が盛り込まれているのですが、見ていてさほどストレスを感じません。
ストーリーが小気味好く進んでいくので、要素が多くてもそれほど複雑な感じはしません。
かといって中身が薄いかというとそうではなく、登場人物たちも個性的ですし、そしてその人物の背景なども、上手にコンパクトに、しかし効果的に見せているので、どの人物も魅力的に見えます。
ジュリアン・ムーアが演じているポピーが、かなりぶっ飛んでいるのが印象的です。
彼女は単純に怖いという人物というのはなく、一般人とはちょっとずれているというところが気味の悪い違和感を醸し出していて、それだけに何をしでかすかわからない恐ろしさというものをだしていました。
前作のサミュエル・L・ジャクソンが演じていた悪役もそういったずれている怖さがありましたね(「キック・アス」もそうだった)。
マシュー・ヴォーンは重要そうなキャラクターもあっさりと殺すところがありますが、今回も最初からキングスマンが壊滅するという展開になっています。
前作でコリン・ファース演じるハリーがけっこうあっさりと殺されて、びっくりしたのを思い出しました(本作で復活しますけれども)。
このあたりはマシュー・ヴォーンは割り切りが良いので、ある意味、予定調和的な展開にならないので、見ていても予断を許しません。
新たに登場するステイツマンというのも面白いアイデアでした。
一気に「キングスマン」の世界観が広がる可能性が見えました。
さらにシリーズ化もありそうですよね。
最後のシーンでチャニング・テイタム演じるステイツマン、テキーラがばっちり英国風のスーツをキメていたので、今度は彼がイギリスで活躍するのかもしれませんね。
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