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2018年1月 5日 (金)

「DESTINY 鎌倉ものがたり」 いつも一緒にいるからこそ

2018年の最初の鑑賞はこちら、「DESTINY 鎌倉ものがたり」です。
山崎貴さんの作品ですが、私は実は「ALLWAYS」を観ていなかったりするので、予告でもあまり食指が動きませんでした。
ただ今日はたまたま時間があったので、こちらの作品を観たのですが、想像していたのとは違って良かったです。
予告を観た感じだと、山崎監督らしくCGをふんだんに使って、ファンタジー色が強いのかなと思ったのですが、しっかりと夫婦の物語になっていました。
夫婦というのは好きあって結婚するわけですが、一緒に暮らしていると付き合っているときは見えなかった不満などが色々と出てくるわけで、いつまでもラブラブというわけにはいかないものですよね。
そういう不満や、もちろん愛情もあって一緒に暮らしていく中で、こなれた夫婦になっていくと思うのですが、日々だと細かい不満が出てくるものです。
かくいう私もそういうときはありますね。
主人公の夫婦の妻、亜希子が夫正和に彼の両親のことを聞こうとする場面があります。
正和にとっては触れられたくないことであったので、温厚な彼にしては珍しく妻に強い言い方をして拒絶してしまいます。
それにびっくりした亜希子はちょっと泣いて、軽く喧嘩のようになってしまう場面があります。
私も似たようなことはあり、言ってしまった後の相手の反応に、強く言い過ぎたなと思うときもありますね。
別に嫌いだからそう言ったわけではないのですけれど。
逆に強い言い方をされて、驚くこともあります。
夫婦だからずっと一緒にいるので日々の細かい不満などにばかり目が行きがちで、互いにイライラするときもあります。
本作を観て、それでもベースとしては互いに愛情があるのだよね、ということを改めて考えさせられる感じがしました。
いつも一緒にいるからそれが当たり前になって、そのこと自体に甘えてしまっているところがあります。
けれど突然相手がいなくなってしまうとしたら・・・。
そう考えたら、泣けてきました。
正和の担当編集者の本田のエピソードにもグッとくるところありますよね。
自分が突然死ぬことになったら、妻や子供のことが心配で心配でならない、リアルにそう感じました。
映画を見て、自分としてもちょっと反省するところもあり、日頃から相手に対してちゃんと感謝の気持ちをいうのが大事だなと思いました。

脚本的にも良くできていたと思います。
最初の方が鎌倉らしい不思議なエピソードの積み重ねなのですが、実はそこここにラストの正和の妻を救う大冒険に繋がる伏線が引いてあったんですよね。
あともちろん山崎監督なので、CGや特殊メイクなども効果的に使われていました。
CGだけでなくて、特殊メイクなどから感じるアナログ感もよかったです。
ちょっと昔の昭和な雰囲気にアナログ感が効果的であったように感じました。

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