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2017年9月24日 (日)

「ワンダーウーマン」 彼女はヒロインではなく、ヒーロー

DC作品については、このブログでは割と辛口の意見になってしまうことが多かったのですが、本作についてはとてもポジティブな意見になります。
この作品の一番の成功は、ワンダーウーマン役にガル・ガドットを当てられたことです。
彼女は「ワイルド・スピードMAX」に出演した時に、その美しさに注目していたのですが、その次の作品以降は出演がなくなり残念に思っていました。
「バットマンVSスーパーマン」で、初めてワンダーウーマン役で彼女は登場しましたが、一目見ただけで役にぴったりとはまっているように感じました(バットマンよりハマりがいい)。
その時は、戦士としての経験も積んでいるクールな印象でしたが、本作のガル・ガドットは様々な表情を見せます。
何も知らない無垢な少女のような表情(かわいい)。
恋を知った優しい表情(抱きしめたくなる)。
色っぽさを感じる大人の女性の表情(色っぽい)。
戦いの中での勇ましい戦士の表情(かっこいい)。
この一人の女性の中にある様々な気持ち、そして女性の魅力が彼女の中にあることが感じられます。
女性のヒーローであることの意味がそこにはあります。
他のDCのキャラクターは仏頂面が多く、作品自体も鬱々としている雰囲気なので、彼女の存在が映画に生命力を与えます。
長身で手足が長いガル・ガドットは、あのワンダーウーマンのコスチューム(ちょっと古臭い)を着ている時も、サイコーにかっこいい。
アクションシーンも非常に良くできていました。
DCっぽいCGの人形が高スピードでドタバタやっているというおもちゃ感は多少はあるものの、ガル・ガドットのアクションをしっかりと見せる撮り方をしているのには好感が持てました。
またワンダーウーマンが最後に彼女が信じるのは「愛」だと明言したところも良かったですね。
多くのヒーローは大義のために戦うことが多いですよね。
人類を救うため、世界を救うため。
しかしその為には少ならからず犠牲を覚悟する。
そのことについてはマーベルでは「アベンジャーズ」シリーズで、DCでは「バットマンVSスーパーマン」で触れられていました。
多くのヒーローはその犠牲をやむをえないものとして考えます。
けれどワンダーウーマンは大義、もしくは人類全体というよりは、生きている個々の人々の命を守ることのために戦っているように感じました。
それぞれの人々が持っている誰かに対する想い、愛。
その愛を守るために彼女は戦う。
バットマンなどDCのヒーローは非常にクールで、世界観もダークなのですが、ワンダーウーマンは暗い世界の中に彼女の存在が光となっているような気がします。
これは彼女が女性であることが大きく、作品を意味付けできていると思います。
ダイアナ=ワンダーウーマンはこの作品で多くの経験をして少女から大人の女性に変わりました。
今後登場するDCのシリーズは大人の女性として描かれるのでしょうが、彼女のコケティッシュな魅力もちょっと出して欲しいなとも期待します。

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