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2017年8月22日 (火)

「宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲」 短いながらも密度が濃い

本作は「スーパー戦隊」シリーズの第41作 「宇宙戦隊キュウレンジャー」の劇場版作品です。
「キュウレンジャー」ではいままでのシリーズとは異なる新しい試みが行われていますが、中でも一番インパクトがあったことはメンバーが最初から9人いるというところでしょう。
今までの「スーパー戦隊」シリーズでは、チームの初期メンバーは3人や5人であることが多く、途中で追加戦士が1人もしくは2人加わっていくというのが通常でした。
けれども「キュウレンジャー」では初期メンバー9人、加えて現時点では3人の追加戦士が加わり、総勢12人という大所帯となっています。
これだけの人数がいるとそれぞれのキャラクターの描き分けが難しいと思うのですが、この作品においては非常にうまく個性を出せているように思います。
ヒューマノイドや、獣人や、ロボットや、子供・・・、見た目も性格も個性あるキャラクターが配置されていますが、これは大人数であるからこそしっかりと計算されてキャラクターが丁寧に設計されているという印象を受けます。
人数が増えることにより、物語の展開にも今までの「スーパー戦隊」シリーズとは異なるものが見られます。
わかりやすいところでいえば、劇中の事件の進行に合わせてメンバーが複数の別チームに分かれて行動し、やがて合流していくという新しい展開があげられます。
この劇場版でもケルベロスの力を手に入れるために、キュウレンジャーは3チームに分かれ、3つの石(三頭のケルベロスなので3つ集めなければいけない)の探索を行います。
3チームの行動が同時並行的に描かれるので、物語が立体的になった印象を受けました。
事件に対応すべく出撃するチームのメンバーは毎回くじ引き(!)で選ばれるという設定になっていて、そのため毎回メンバーが変わる(レッドのシシレッドは強運の持ち主のため毎回メンバーに選出されるという設定)ので、キャラクター同士の絡みも変化が出てきます。
そのため12人いるキャラクターの個性がしっかりと出しやすい仕掛けになっています。
劇場版は30分程度の尺しかないのですが、3チームを並行で描くというアイデア、さらにはタイムリミットシチュエーションによって、短い尺ながらも密度の濃い物語の展開があったと思います。
最近の「スーパー戦隊」シリーズの劇場版の中においてもレベルの高い作品に仕上がっていたと思いました。

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