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2017年6月 3日 (土)

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」 チームというよりファミリー

超サイコーに面白かった!
実は前作の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はそれほど面白いとは思わなかったのだけれど、今回はツボにはまった。
前作の時のレビューを読み直してみると、「紹介編?」というタイトルになっていました。
おそらく初出のそれぞれのキャラクターを紹介していることに尺を取られて、あまりストーリーに深みを感じなかったということだったのかな。
その点、2作目である本作ではキャラクターやガーディアンズのメンバーの関係性を紹介する必要はないので、そのぶんお話に深みがあったように思います。
キャラクターもそれぞれがより個性が強くなっていっているようで、いわゆるキャラが立ってきた感じがします。
ドラックスはあんなに筋肉バカみたいな感じだったけとか、ガモーラのツンツンぶりも際立ってきているなとか、ありますが、後々合流するといわれる「アベンジャーズ」の面々にも負けない個性が出てきたかと思います。
個性強すぎのガーディアンズのメンバーで、それぞれがお互いのことをクソみそに言っていますが、その裏には強い信頼感があるというのが、窺えるのが本作の魅力。
なんだかんだと言って、お互いのことを心配しているのですよね。
本作はファミリー(もしくはチーム)っていう要素がかなり強く描かれている気がします。
意外とこれは他のマーベル作品ではなかった要素かもしれません。
「アベンジャーズ」のようなチームはありますが、あれはそれぞれの主義・考えで集まった大人の集団。
ガーディアンズはそういう頭で考えて集まったチームというよりは、ファミリーという印象が強い。
今回のメインに描かれる、クイルとエゴのエピソードがそれを強く印象付けます。
血でつながっているから本当の親子なのか、ファミリーなのか。
それよりもお互いの情の強さが、ファミリーの絆を作っているのではないのか。
ガーディアンズの面々は生まれも育ちも人種(?)すら違うけれども、強い結束力を持っています。
まさにファミリーと言えるほどに。
このファミリーの絆を持つメンバーと、アベンジャーズとの対比というのが、合流した時の見どころの一つになるかもしれませんね。
前作のレビューではただのスペースオペラと書いていましたが、本作はスペースオペラが本気になっていました。
実際最近ではスペースオペラ的な作品というのはほとんど見かけません。
「スターウォーズ」はスペースオペラ的ではありましたが、最近の作品はもっとまじめな感じがします。
スペースオペラという言葉の持つ派手さ、荒唐無稽さみたいなものを本作は持っていて、ワクワクドキドキしながら楽しめました。
しかし何と言っても、オープニングのアクションシーンでのベビー・グルートの無邪気っぷりに瞬殺されました。
彼が本作の影の立役者でしょう。
エンディングで登場した思春期のグルートもなかなかに興味深い。
次回作はひねくれたグルート少年とクイルのエピソードになるのかな。

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