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2017年5月20日 (土)

「ワイルド・スピード ICE BREAK」 ファミリーという軸

何気にどんどん出演者が豪勢になっていくこのシリーズ。
シリーズが進むにつれてトーンダウンしていくものが多いなか、逆にどんどんパワーアップしていく「ワイルド・スピード」シリーズを出世魚シリーズと言いたい。
今回の敵役はシャーリーズ・セロンで、さらにはヘレン・ミレンも登場。
二人とも主役級の女優だし、豪勢です。
前回敵役のジェイソン・ステイサムもかなり見せどころがありましたし、もしかするとレギュラーになるのかと思う活躍っぷり。
ジェイソン・ステイサム好きなんですよ、実は。
刑務所を脱走する場面とか、飛行機の中のアクションは魅せてくれましたよ、キレキレでカッコいいです。
レギュラーであったポール・ウォーカーの死を乗り越えた前作ではアクション映画でありながらも、ジンと来るものがありました。
とはいえ、主役の一人がいなくなってシリーズを続けられるのかと思いましたが、本作はパワーダウンすることなくテンションアゲアゲでいってしまうところはやはり「ワイルド・スピード」らしい。
今となって車を使う「ミッション・インポッシブル」のようになって世界を股にかけているシリーズとなりましたが、毎回よくいろいろ考えるなと思うくらい、カーアクションもスケールアップしていますね。
次はどんなところに車で行ってしまうのかと期待してしまいます(海とか宇宙とか行っちゃうんじゃないか)。
派手なカーアクションがこのシリーズの見せどころであるのは間違いはないとは思うのですが、ここまで続いているのはシリーズを通してのテーマというか軸がしっかりと出来ているところでしょう。
最初の3作まではそれほど意識はされていなかったと思いますが、4作目以降に次第に強くなってきているのは、「ファミリー」というテーマですね。
これがあるからこそ「ワイルド・スピード」というシリーズは息が長いのでないかと思います。
主人公のドムが口にする「ファミリー」という概念は、ただ血縁があるというだけではなく、心の底から信頼できる仲間を包含しています。
このシリーズでは、すべての作品に出ているキャラクターはいないのではないのでしょうか。
しかし、ドムやブライアンを中心にして本当に信頼できる仲間たちが事あるごとに集まってくる。
それぞれは独立しているけれど、心が繋がっているからこそ、距離が離れていても決して絆は切れない。
だから登場人物が多少出たり出なかったりしても、シリーズとしては「ファミリー」という概念で繋がっている。
これは後付けのテーマかもしれないですが、非常に重要なものとなっています。
今回も前回の敵役であったデッカードとも強い絆をドムは結びました。
前までの敵が仲間になるって、「少年ジャンプ」の漫画かよとも思いますが、いいんです。
男の子はこういうの好きなのですから。
キャラクターを大事にしている感じがありますよね。
本作でもドムが自分の子供にブライアンて名前をつけた時、ホロリときてしまいましたよ。
ここまで続いてきているこのシリーズ、どんどん作っていってほしいと思いますが、実はあと2作らしい。
本作はシリーズ完結の3部作の1作目らしいです。
どんな結末を迎えるのでしょうか。
最後は今までのメンバー全員でてほしい。
期待して待ってます。

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2017年5月 6日 (土)

「美女と野獣(2017)」 愛の理想形

ディズニーアニメの「美女と野獣」が大ヒットした時(かれこれ25年以上前)、多くの人が観に行ったと思うのですが、自分は劇場には足を運びませんでした。
それからDVDとかでも観てないんですよね。
その頃はディズニーのアニメというと、言い方は悪いですが「女子供が観るもの」という先入観があったのですよね。
もちろん今はそんなことはなく、ディズニーアニメのクオリティは信頼していて、新作ができると観にいくようになったのですけれども。
「美女と野獣」については、最近フランスで作られた実写版も観なかったので、ストーリーもよく知りません。
という前提でこの作品の感想を書きますが、思っていたよりもよくて感動してしまいました。
元々のストーリーがとてもよくできているのでしょうね。
「美女と野獣」は愛というものの本質を正面切って描いているところに多くの人が感動をするのでしょうね。
人を好きになる時、見かけというのは重要なきっかけにはなるとは思うのですけれど、やはり愛することを続けていくには相手の内面を好きになれるかどうかというのが大事なのですよね。
見た目があまり良くなかったり、人とは違う趣味で変人と思われたりといった世間の評価というのは気になるものです。
「なんでこんな人と付き合っているの?」って言われるのが嫌というのは素直であると思います。
けれど「そんなの関係ない、この人がいいの!」と言い切れる自信にも皆憧れるところはあるのではないでしょうか。
それは相手の良いところを見つけられているという自分の判断に対する揺らぎなさみたいなものをなかなか人は持ちにくいからかもしれません。
だからこそベルや野獣が相手の良さを見つけ、それを愛することができるということに憧れるのでしょう。
あと、愛の本質という点では、自己犠牲でしょうか。
自分自身のことよりも相手のことを優先できるかどうか。
野獣は父親思いのベルの気持ちを大事にして、彼女を自由にしてあげた。
ベルは野獣を守るために危険が待っている城に戻っていった。
現実にはなかなか相手のためだけに行動するということはできないものです。
愛する人が相手でも利己的な気持ちは出てしまうもの。
ベルも野獣もなかなかできないことをやっているということで、理想を体現しているわけで、憧れになるのでしょうね。
「美女と野獣」は愛の本質、理想の姿を直球で描いているという点が共感できるところなのかもしれないです。
今の時代、ちょっとひねた目線で物事、愛などに関しても見てしまいがちですが、理想をまっすぐに描くというのはかえって目新しく、新鮮に感じるように思えました。

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