「ワイルド・スピード ICE BREAK」 ファミリーという軸
何気にどんどん出演者が豪勢になっていくこのシリーズ。
シリーズが進むにつれてトーンダウンしていくものが多いなか、逆にどんどんパワーアップしていく「ワイルド・スピード」シリーズを出世魚シリーズと言いたい。
今回の敵役はシャーリーズ・セロンで、さらにはヘレン・ミレンも登場。
二人とも主役級の女優だし、豪勢です。
前回敵役のジェイソン・ステイサムもかなり見せどころがありましたし、もしかするとレギュラーになるのかと思う活躍っぷり。
ジェイソン・ステイサム好きなんですよ、実は。
刑務所を脱走する場面とか、飛行機の中のアクションは魅せてくれましたよ、キレキレでカッコいいです。
レギュラーであったポール・ウォーカーの死を乗り越えた前作ではアクション映画でありながらも、ジンと来るものがありました。
とはいえ、主役の一人がいなくなってシリーズを続けられるのかと思いましたが、本作はパワーダウンすることなくテンションアゲアゲでいってしまうところはやはり「ワイルド・スピード」らしい。
今となって車を使う「ミッション・インポッシブル」のようになって世界を股にかけているシリーズとなりましたが、毎回よくいろいろ考えるなと思うくらい、カーアクションもスケールアップしていますね。
次はどんなところに車で行ってしまうのかと期待してしまいます(海とか宇宙とか行っちゃうんじゃないか)。
派手なカーアクションがこのシリーズの見せどころであるのは間違いはないとは思うのですが、ここまで続いているのはシリーズを通してのテーマというか軸がしっかりと出来ているところでしょう。
最初の3作まではそれほど意識はされていなかったと思いますが、4作目以降に次第に強くなってきているのは、「ファミリー」というテーマですね。
これがあるからこそ「ワイルド・スピード」というシリーズは息が長いのでないかと思います。
主人公のドムが口にする「ファミリー」という概念は、ただ血縁があるというだけではなく、心の底から信頼できる仲間を包含しています。
このシリーズでは、すべての作品に出ているキャラクターはいないのではないのでしょうか。
しかし、ドムやブライアンを中心にして本当に信頼できる仲間たちが事あるごとに集まってくる。
それぞれは独立しているけれど、心が繋がっているからこそ、距離が離れていても決して絆は切れない。
だから登場人物が多少出たり出なかったりしても、シリーズとしては「ファミリー」という概念で繋がっている。
これは後付けのテーマかもしれないですが、非常に重要なものとなっています。
今回も前回の敵役であったデッカードとも強い絆をドムは結びました。
前までの敵が仲間になるって、「少年ジャンプ」の漫画かよとも思いますが、いいんです。
男の子はこういうの好きなのですから。
キャラクターを大事にしている感じがありますよね。
本作でもドムが自分の子供にブライアンて名前をつけた時、ホロリときてしまいましたよ。
ここまで続いてきているこのシリーズ、どんどん作っていってほしいと思いますが、実はあと2作らしい。
本作はシリーズ完結の3部作の1作目らしいです。
どんな結末を迎えるのでしょうか。
最後は今までのメンバー全員でてほしい。
期待して待ってます。
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コメント
こんにちは。
ホントどこまでこのシリーズは進化するんでしょうね。
女性陣もやたらゴージャスになってきたし。
私はもともとジェイソン・ステイサム目当てで前作から見始めたので、ジェイソンには残り2作にも出て欲しいです。
投稿: ケフコタカハシ | 2017年5月24日 (水) 22時10分