「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」 名もなき戦士たち
「スター・ウォーズ」シリーズ初のスピンオフ映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観に行ってきました(あれ、「イォーク・アドベンチャー」はどうなんだっけ?)。
一時期はもう「スター・ウォーズ」の新作を観ることはないと思っていたのですが、毎年のようにこのシリーズを観ることができるようになるなんて感慨深いですね。
「ローグ・ワン」の時代設定はちょうど「Episode4/新たなる希望」の直前の時期となっています。
ご存じのとおりEpisode4は帝国軍の究極破壊兵器「デス・スター」の秘密の設計図を手に入れた反乱同盟軍の反撃が描かれています。
そのオープニングにて、その設計図は反乱同盟軍のスパイが入手に成功したと語られているのですが、「ローグ・ワン」はそのスパイたちの知られざる活躍を描いているエピソードとなります。
「スター・ウォーズ」シリーズはフォースを持つジェダイたちを中心にストーリーが展開していきますが、本作はフォースを持っていない言わば普通の戦士たちが描かれているのです。
主人公ジンにしても、その他のローグ・ワンのメンバーも名もなき戦士たちですが、彼らは信じる仲間のために戦い、命を散らしていきます。
彼らが散っていくさまは切ないものなのですが、信じる者たちのために戦う彼らの姿には清々しさも感じます。
これはメインエピソードでは感じられなかった感覚であると思いました。
帝国軍と反乱同盟軍との大河的なドラマの流れの陰には、ローグ・ワンのメンバーたちのような名もなき戦士たちの数多くの戦いがあったのですよね。
これからもスピンオフシリーズはこのような人々にスポットライトを与えてもらいたいものです。
あとEpisode7のレンからそのような傾向が出ていますが、女性が活躍するエピソードになっていますね。
レイアにしてもアミダラにしても、重要な役割ではありますが、添え花的なセンスも強かったと思います。
しかしレンもジンも自らが行動し、運命を切り開く、ある意味「現代的な」女性として描かれています。
この傾向は今後も続いていくでしょうね。
「スター・ウォーズ」というと、印象深い戦闘シーンがあります。
Episode5の氷の惑星ホスにおける雪上でのスノー・ウォーカーとスノー・スピーダーとの戦い。
Episode6の森の惑星エンドアでのスピード感あふれるチェイスシーン。
本作では水の惑星スカリフを舞台にし、最後の戦闘シーンが描かれます。
常夏のリゾート地のような海岸をストームトルーパーたちが進撃する画は、ホスやエンドアに負けず劣らず印象的でした。
「ローグ・ワン」はEpisode4の直前の話ということで、様々な点でリンクがあります。
Episode4ではルークが駆るX-Wingがデス・スターのリアクターにプロトン魚雷を打ち込んで壊滅させるわけですが、初めて観たときから疑問に思っていたことがありました。
あれだけの究極兵器が一発の魚雷で破壊されるほどもろいものなのかと。
ま、物語上わかりやすくするためのことだと納得はしていたのですが、本作ではその疑問への答えが出されています。
「ローグ・ワン」のラストはEpisode4のオープニングにつながります。
デス・スターの設計図を持ったレイアが登場したスペースシップをダース・ベイダーが鹵獲する場面がありましたが、そこへリンクするのですね。
次のスピンオフはボバ・フェットにまつわるストーリーとのうわさもありますが、真偽のほどはわかりません。
わかりませんが、次も期待して待ちたいと思います。
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