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2016年12月30日 (金)

20156年を振り返って<映画>

そろそろ2016年も終わりますので、恒例の1年間の振り返りを行いたいと思います。
今年の鑑賞本数は44作品で、過去最低だった去年を更に下回る本数になってしまいました。
年明けすぐに長期で海外出張に行ったり、子供が生まれたりと公私ともどもいろいろあったため、劇場に足を運ぶ時間を都合つけるのがなかなか難しかったですね。
それでもがんばったほうではないかと。
どちらかというとレビューを書く時間がないのが、悩みの種でしたね。
今までは鑑賞後すぐに書いていたのですが、数日後、下手をすると二、三週間後などに書いていることもあり、観終わってすぐのフレッシュな感想ではなくなってレビューの内容が薄くなる傾向にあったのは否めません。
来年は本数は稼げなくても、内容はもう少し充実させたいですね。

1.「オデッセイ」
2.「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
3.「64 (前編)」「64(後編)」
4.「レヴェナント:蘇りし者」
5.「君の名は。」
6.「シン・ゴジラ」
7.「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
8.「スター・トレック BEYOND」
9.「スポットライト 世紀のスクープ」
10.「ズートピア」

1.「オデッセイ」
こちら2016前半の作品なのですが、1位にあげさせてもらいました。
この作品の好きな点は、人類の知恵や思いやりということにとてもポジティブなところですね。
最近の映画は未来というと暗いイメージが多い作品が多いのですが、人間という生き物は色々あっても、知恵や良心で困難を克服できるのだという気にこの作品はしてくれます。
またSF的にも考証がちゃんとされていて、ファンタジーでないSFを久しぶりに映画で楽しませてくれました。

2.「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
こちらはファンタジーの方のSFですね。
古くからの「スター・ウォーズ」ファンとしてはEpisode4に繋がる話ということで気分が盛り上がりました。
しかし、記事の方でも触れたのですが、フォースを持たない人々に焦点を当てるという点では「スター・ウォーズ」シリーズとしては新しい試みでもありました。
こうやって上手に「スター・ウォーズ」の世界を広げてくれると毎年ファンとして楽しみに待つことができますね。

3.「64 (前編)(後編)」
軽いタッチの邦画が多い中で、骨太の警察ドラマを味あわせてくれました。
事件自体の謎を解いていくという面白さもありましたが、佐藤浩市さん演じる主人公の気持ちが深く描かれていて見ごたえがありました。
後編の最後の方の佐藤さんと緒形直人さんの河原のシーンは圧巻でした。
あと永瀬正敏さんの抑制した演技も素晴らしかったです。

4.「レヴェナント:蘇りし者」
こちらも主人公を演じるディカプリオの演技が圧巻でした。
追い込まれて追い込まれて撮ったという、演技者の魂のようなものを感じます。
ディカプリオは上手い役者だと思うのですが、なかなか評価されてこなかったので、この作品で認められて良かったです。
もちろんアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの映像美も素晴らしい。

5.「君の名は。」
今年の邦画を席巻した作品の一つ。
年末だというのにまだロングラン上映を続けています。
この作品、とても計算されて作られているという感じがしました。
そういう点でとてもプロらしい。
新海監督はアマチュア感というかインディーズな印象を持っていましたが、とても見る側のことを考えて作っている感じがします。

6.「シン・ゴジラ」
多くの人がこの作品を1位するのではないかと思うのですが、私はちょっと低め。
元々「ゴジラ」への思いがあるため、どうしても辛口になってしまうというのが一つ。
あとはやはり「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせるので、それなら早くエヴァ作ってよと庵野監督に言いたいって行こうとがもう一つの理由。

7.「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
マーベルが長年にわたって構築してきた「マーベル・シネマティック・ユニバース」の一つの頂点とも言える作品ですね。
ここに至るまでの全ての作品が「シビル・ウォー」のドラマティックな盛り上がりに貢献していると思います。
それに比べDCの映画化作品は、急ぎすぎ。

8.「スター・トレック BEYOND」
「スター・トレック」らしさをしっかりと理解している人が作っているとわかる作品です。
「フォースの覚醒」とこの作品を見ると、「スター・ウォーズ」は基本的にファンタジーで、「スター・トレック」はSFであることがわかると思います。

9.「スポットライト 世紀のスクープ」
渋めの作品も一つ入れておきました。
なかなかこういう作品は見る機会が減ってきてしまっているのですが・・・。
お話も面白かったですし、出ている役者さんがいいところをおさえているのですよね。
マイケル・キートン、レイチェル・マクダアムズ、マーク・ラファロ、みんな好き。

10.「ズートピア」
ディスニーではありますが、ダイバーシティとか色々と深いところをテーマにしています。
ピクサーのジョン・ラセターが絡むようになってディズニーのアニメは格段にレベルが上がりました。
クリエイターはそうそう変わらないと思うのですが、彼らの力を引き出せる体制になったということですよね。

さてワーストの方ですがこちらになります。
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
「テラフォーマーズ」
「10 クローバーフィールド・レーン」
「スーサイド・スクワッド」
「デスノート Light up the NEW world」
つまりは二匹目のドジョウ的なことを考えるとダメということです。
三池さんは最近ちょっと外しているぞ。

今年はレスがかなり遅くなってしまいました。
そういう状況が続くと思いますが、来年も何卒よろしくお願いします。

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「バイオハザード:ザ・ファイナル」 原点回帰

「バイオハザード」シリーズの6作目にして最終作(最終作になるはず)。
結局1作目を撮ったポール・W・S・アンダーソンが最終作も監督となりました。
彼の「バイオハザード」愛と奥さん(ミラ・ジョボヴィッチ)ラブは半端ない。
本作の舞台はシリーズの出発点であるラクーンシティに戻ります。
物語の原点ハイブへアリスはTウィルスを根絶できる薬を手に入れるため再び侵入をします。
そういう意味では原点回帰、1作目が思い浮かぶストーリーで、シンプルな展開ではあります。
監督もずっとこのシリーズに関わっているわけですので、奇をてらうことはなく、「バイオハザード」とはかくあるべきという安定感のある展開になっています。
そのため驚きということはないのですが、シリーズを全部観てきた自分としては安心して観れました。
ワンパターンちゃ、ワンパターンなんですけれど。
しかし、この監督はカット割りが細かいので観ていてちょっと疲れます。
しかも3Dで観てしまったので。
一応ファイナルということで、アリスを中心にアクションも作られていましたね。
彼女は身体能力も元々高いですが、相変わらずキレがいいです。
2児の母には思えないですね。
これにてこのシリーズは終了ということですが、最後はまた作ろうと思えば作れそうな感じで終わりましたね。

日本からはローラさんが出演!と取り上げられていましたが、ほぼ瞬殺でしたね。
アンデッドになって襲ってくるかと思いきや、喰われて終了でありました。

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2016年12月26日 (月)

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」 名もなき戦士たち

「スター・ウォーズ」シリーズ初のスピンオフ映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観に行ってきました(あれ、「イォーク・アドベンチャー」はどうなんだっけ?)。
一時期はもう「スター・ウォーズ」の新作を観ることはないと思っていたのですが、毎年のようにこのシリーズを観ることができるようになるなんて感慨深いですね。
「ローグ・ワン」の時代設定はちょうど「Episode4/新たなる希望」の直前の時期となっています。
ご存じのとおりEpisode4は帝国軍の究極破壊兵器「デス・スター」の秘密の設計図を手に入れた反乱同盟軍の反撃が描かれています。
そのオープニングにて、その設計図は反乱同盟軍のスパイが入手に成功したと語られているのですが、「ローグ・ワン」はそのスパイたちの知られざる活躍を描いているエピソードとなります。
「スター・ウォーズ」シリーズはフォースを持つジェダイたちを中心にストーリーが展開していきますが、本作はフォースを持っていない言わば普通の戦士たちが描かれているのです。
主人公ジンにしても、その他のローグ・ワンのメンバーも名もなき戦士たちですが、彼らは信じる仲間のために戦い、命を散らしていきます。
彼らが散っていくさまは切ないものなのですが、信じる者たちのために戦う彼らの姿には清々しさも感じます。
これはメインエピソードでは感じられなかった感覚であると思いました。
帝国軍と反乱同盟軍との大河的なドラマの流れの陰には、ローグ・ワンのメンバーたちのような名もなき戦士たちの数多くの戦いがあったのですよね。
これからもスピンオフシリーズはこのような人々にスポットライトを与えてもらいたいものです。

あとEpisode7のレンからそのような傾向が出ていますが、女性が活躍するエピソードになっていますね。
レイアにしてもアミダラにしても、重要な役割ではありますが、添え花的なセンスも強かったと思います。
しかしレンもジンも自らが行動し、運命を切り開く、ある意味「現代的な」女性として描かれています。
この傾向は今後も続いていくでしょうね。

「スター・ウォーズ」というと、印象深い戦闘シーンがあります。
Episode5の氷の惑星ホスにおける雪上でのスノー・ウォーカーとスノー・スピーダーとの戦い。
Episode6の森の惑星エンドアでのスピード感あふれるチェイスシーン。
本作では水の惑星スカリフを舞台にし、最後の戦闘シーンが描かれます。
常夏のリゾート地のような海岸をストームトルーパーたちが進撃する画は、ホスやエンドアに負けず劣らず印象的でした。

「ローグ・ワン」はEpisode4の直前の話ということで、様々な点でリンクがあります。
Episode4ではルークが駆るX-Wingがデス・スターのリアクターにプロトン魚雷を打ち込んで壊滅させるわけですが、初めて観たときから疑問に思っていたことがありました。
あれだけの究極兵器が一発の魚雷で破壊されるほどもろいものなのかと。
ま、物語上わかりやすくするためのことだと納得はしていたのですが、本作ではその疑問への答えが出されています。
「ローグ・ワン」のラストはEpisode4のオープニングにつながります。
デス・スターの設計図を持ったレイアが登場したスペースシップをダース・ベイダーが鹵獲する場面がありましたが、そこへリンクするのですね。

次のスピンオフはボバ・フェットにまつわるストーリーとのうわさもありますが、真偽のほどはわかりません。
わかりませんが、次も期待して待ちたいと思います。

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2016年12月20日 (火)

「仮面ライダーキバ」<平成仮面ライダー振り返り-Part9-> キャラに思い入れが最後までできず・・・

「平成仮面ライダー振り返り」という企画をこのブログで不定期にやっているのですけれど、もう始まってからすでに6年くらい経ちました。
この企画を始めたきっかけが、「ディケイド」が平成仮面ライダーの10年を総括するという内容であると知ったことなのですよね。
そうであるならば、自分でも今までの平成仮面ライダーを見直してみようと。
と言いながら、第9作の「仮面ライダーキバ」を見直しするまで、こんなにかかってしまいました。
しみじみ・・・。

さて「仮面ライダーキバ」ですが、オンエアしていたときから自分の中では得意な作品でありませんでした。
毎週の放送が楽しみで待っているというよりは、付き合って観ているという感じでしたでしょうか。
1作目の「クウガ」から振り返り企画をやってみると、苦手な作品も改めて見直してみることによって改めて面白さに気付くということもありました(「仮面ライダーブレイド」とか)が、「キバ」に関しては苦手意識は最後まで変わらなかったですね。
この作品はいくつか苦手な部分があるのですが、自分でも改めてわかったのが中盤から終盤にかけて過去と現在で繰り広げられるメロドラマ的な要素がその一つです。
現在編では主人公紅渡とその兄である登太牙、そして深央との三角関係が、過去編では渡の父親である紅音也と、麻生ゆりとファンガイアの真夜との三角関係が描かれます。
誤解、すれ違い、迷いなどそれぞれのキャラクターの恋愛における心の揺れが描写されるのですが、それらから昼メロのような印象を受けました。
三角関係なのでまどろっこしいところがあるおは当たり前なのですが、日アサからそんなの見せられてもねえ、という感じでした。
あと主人公の渡のキャラクターが全般的に弱弱しく、ヒーローらしからぬ様子であったのも個人的にはマイナスでした。
やはりヒーローには強さを求めたい。
その強さは肉体的なものであったり、精神的なものであったり、いろいろあると思いますが、ヒーローものとしては譲れないポイントかなと。
前作「電王」の良太郎は腕っぷしはからっきしだけれど、彼が強かったのは心ですよね。
彼は意外と自分の想いについては揺るがない。
それが彼の強さであったと思います。
そういった強さを紅渡にはあまり感じられないんですよね。
あとこれはリアルタイムで視聴したあとのレビューにも書いていたのですが、物語の構成上の複雑さ(過去編と現代編が錯そうする)が観ていても、わかりにくかったかなと。
平成仮面ライダーがどんどん複雑になっている時期で、いろいろと凝ったことをしていくようになったのですけれど(そのチャレンジをする姿勢は否定しません)、観る側を置いてきぼりにしている感は感じましたね。
「ディケイド」をはさみ、「W」でシンプルなわかりやすい構成に戻していますが、これは「キバ」で物語がインフレに達したからだと思います。
「キバ」についてはあまり思い入れがあるキャラはいなかったのですが、再度見直すとリアルタイム視聴のときにうざくてあまり好きではなかった名護さんが、だんだん気になってきました。

続いて「ディケイド」を振り返り中です。
こちらは半年分なので、もう少し早く振り返りレビューができるかな?

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2016年12月19日 (月)

「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」 子供の可能性を閉ざしてはならない


「ハリー・ポッター」シリーズ完結からおよそ5年、待望の新シリーズのスタートです。
監督は「ハリー・ポッター」シリーズの最後の4作の演出を担当し、このシリーズの世界観を知り尽くしているデイビッド・イェーツ、そして原作者であるJ.K.ローリングが初めて映画の脚本を書いたことでも話題となっています。
「ファンタスティックビースト」の舞台となるのは、「ハリー・ポッター」から時間と場所を変え、1920年代のアメリカのNYとなっています。
主人公は魔法生物の研究者ニュート・スキャマンダーとなりますが、実はこの方は「ハリー・ポッター」の方でも名前は登場しています。
映画タイトルの「Fantastic Beasts & Where to Find Them」は、実はハリーが劇中で使う教科書の名前と同じで、その著者がニュート・スキャマンダーなのですね。
今後もこのシリーズと「ハリー・ポッター」のリンクがいくつか登場してくるかもしれませんね。
ニュートの同級生でレストレンジの名前が出てきましたし、今後の展開が楽しみです。
「ハリー・ポッター」シリーズはファンタジーでありながらも、人の闇の部分を描くダークな一面を持っていました。
本作もその特徴を引き継いでいます。
アメリカで魔法族に対して排斥運動を行っている女性メアリー・ルーは何人もの養子を抱えて、運動を手伝わせています。
その中の一人クレデンスは実は魔法族であったのですが、継母に魔法を禁じられ、加えて虐待を受けています。
それにより彼は自身の中に抑圧された暗い気持ちを抱き続け、それがとうとうオブスキュラスという闇の魔力を持つ化け物に変化してしまいます。
その強大な力をコントロールできず、破壊を続けるオブスキュラス=クレデンス。
スキャマンダーたちは暴走を止め、クレデンスの心を救うことができるのか・・・。
メアリー・ルーの行為は虐待そのものであり、そして子供たちが持つ可能性を親が摘んでしまうことの不遜さを描いています。
子供はそれぞれに違う個性を持ち、そのいいところを引き出し伸ばしてあげることこそが親の役割。
その個性を受け止めてあげることが大切なのですよね。
ご自身も子の親であるローリングの考えがストレートに表れている作品だなと感じました。

最後にちょっとジョニー・デップが登場してびっくりしました。
事前にあまりアナウンスはなかったと思うのですが、サプライズですよね。
このシリーズのレギュラーになるかしらん。
「ハリー・ポッター」のヴォルデモードのような役柄になるのかな。

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2016年12月16日 (金)

「海賊とよばれた男」 今を創業者はどう感じるのだろうか

本作の主人公国岡鐡造は、石油元売業者出光興産の創業者、出光佐三氏をモデルとしています。
出光興産はユニークな会社で、創業時より「大家族主義」を掲げ、タイムカードや定年がありません。
出光が標榜する「大家族主義」とは社員を家族同様に処遇するという考え方で、制度として定年がないということは、家族に定年などはないという意味なのでしょうね
劇中でも鐡造が社員を家族のように扱い、会社が苦境の時も首は切らないと言っていました。
これは昨今の人件費をコスト(固定費)とする考え方とは一線を画するもので、個人的には小さな商店としてならばいざ知らず、大企業となったときはこのやり方が経営としてコントロールしやすいのかどうかというのは疑問にもつところはありますが、企業のトップとして社員を大切にするという姿勢は素晴らしいことだと思いました。
本作では戦後、日本に進出してくる石油メジャーと鐡造率いる国岡商店が激しく鍔迫り合いをする様が描かれます。
鐡造は石油を日本復興のためのキーマテリアルであると考え、それを外国に掌握されることの危険性を認識し、あくまで民族系石油会社として独立を貫くことにこだわります。
現在、石油の安価安定を受け石油元売業者は厳しい状況にあり、そういった環境変化に対応すべく出光興産と昭和シェル石油は経営統合するべく調整をしていますが、創業家(出光家)の反対により頓挫しています。
出光佐三氏はいわゆるカリスマ創業者であり、その個性と会社があまりに強く結びついていたので、創業家としては創業者の意志に逆らうようなことはできないということなのでしょうか。
かつて石油メジャーと戦い続けた出光としては、宿敵と組むのは潔しとはできないのでしょうね。
とはいえ、グローバル化が進む現在においては、提携せずに単独で邁進するということも難しいかとも思います。
映画で描かれている鐡造の本質は、既成概念にとらわれず、常識はずれと言われそうなことにも果敢にくじけずにチャレンジをしていったことだと思います。
それぞれのエリアが決まっていたときに船上での取引をしてみたり、不可能と言われたタンク底をさらってみたり、どこの国も取引ができなかったイランにタンカーを送ってみたり。
現在の出光創業家は創業者が掲げたポリシーのこだわるあまり、変化することに抵抗しているようにも見えなくはありません。
もしくは会社が生き残ること(すなわち社員を守ること)をするためになにをすべきかを考えずに、原理原則にこだわっているようにも思います。

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2016年12月14日 (水)

「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」 対照的なシリーズ


こちらトム・クルーズ主演の「アウトロー」の続編となります。
本作は監督が交代し、トム・クルーズとは「ラストサムライ」でも組んでいるエドワード・ズウィックがメガホンをとっています。
現在トム・クルーズが出演しているシリーズものとしては「ジャック・リーチャー」シリーズと「ミッション・インポッシブル」シリーズがありますが、同じアクション映画といいつつもテイストは真逆と言っていいように思います。
「M:i:3」以降の「ミッション・インポッシブル」シリーズは、ハイテク機器を駆使したチームワーク戦をスマートにスタイリッシュに描いているイメージがありますが、対して「ジャック・リーチャー」シリーズはローテクで一匹狼な戦いを、タフにワイルドに表現しています。
本シリーズのアクションの方がより肉体的な感じ、フルコンタクトな感じがしますよね。
一時期流行った華麗なアクションという印象でもなく、武骨で肉と肉、骨と骨が当たるゴツゴツとしたタッチがあります。
両シリーズともにトム・クルーズ自身がプロデュースしていますが、狙ってテイストの違いを出しているのでしょう。
トム・クルーズは自分が一定のイメージで固定されることを避けるため、自身で様々なテイストの作品をプロデュースしているのかもしれませんね。
前作の「アウトロー」はアクション映画でありつつもミステリー的な要素も強かったですが、本作ではその要素は薄らいできています。
その代わり本作はジャック・リーチャーと、その娘(だと言われる)サマンサの擬似的な親子愛にフォーカスが当てられています。
これはこれでいい雰囲気に仕上がっています。
ずっと一人で生きてきた不器用な男が、自分でも意外に思いながらも父性に目覚めていく姿をトム・クルーズは演じていたわけですが、今まで彼は父親というイメージが薄かったので、新鮮に見えました。
このシリーズ、流れ者が行く先々で人々と出会い物語が生まれるというところは、昔の西部劇を髣髴とさせる感じもあります。
原作は読んでいないのですが、これからも各地を放浪し、人と出会っていくという展開でシリーズ化もしやすそうですね。

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2016年12月11日 (日)

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー」 久しぶりのカタルシス

この時期の「仮面ライダー」の劇場版は、現役ライダーと先代ライダーの共演という「ライダー大戦」というフォーマットが定番でしたが、今回からは現役ライダー、先代ライダーに加え、5世代のライダーが共演という仕立てになりました。
これからはこういうスタイルで通していくのかな?
以前のライダーが出演となると、ただちらっと出て客演的な取扱いになるかと思いきや、結構ストーリーに絡んでくる感じであったことに好感が持てました。
世界観も違う作品なのでまとめるのはなかなか難しいかと思いますが、上手に構成できていたと思います。
特にうまく扱えていたのは先代ライダーの「ゴースト」でしょうか。
本作を観て、改めて気づいたのは「ゴースト」の主人公、タケルはまだ高校生であったという設定。
現役ライダー「エグゼイド」の主人公、永夢は若者ながらも研修医なので、タケルよりは年齢が上なのですね。
タケルは死んで仮面ライダーゴーストとなり、ようやく再び生を得ることができました。
だからこそ若くはありますが、命の大切さを人よりもよく知っている。
永夢は医者であるからこそ命を重んじるわけですが、そういったタケルの姿勢に、年下でありながらも感銘を受けます。
またタケルも、人を救うことに懸命である永夢の振る舞いを尊敬します。
ライダーとしては先輩でありながらも、ナチュラルに永夢の考えに共感するタケルに素直な若者だなと好感を持てました。
二人がライダーとしてというより、人として互いにその生き方にリスペクトし合うというのが、新鮮でしたね。
あとタケルとアカリの関係も幼馴染みの弟と姉的な関係よりも、ちょっと進んだ感じもあるのかなと思わせるところも良かったかな。
そしてもう一つ、「ドライブ」の進之介にも子供ができたという場面が描かれていて、これも「ドライブ」劇場版に繋がるエピソードであってファンとしては嬉しい。
来年登場することがあれば、子供を抱いている場面があるかな。

ライダー映画としては、やはり4人のライダー(鎧武は設定の都合上難しい)が揃って変身するシーンは、ライダーファンとしてはやはりゾクゾクするものがありますね。
本作は坂本浩一監督ですが、こういったケレン味のある見せ方が非常にうまい。
この方はご自身が本当にヒーロー映画を観ることが好きなのだろうなと思います。
だからこそファン目線ですごくかっこいいシーンを撮ることができるのだろうと。
ジャッキー・チェンがアクションの世界に入るきっかけであったと読んだことがありますが、まさに見せ所をしっかりと作っているジャッキーの作品のよう。
5人のライダーがフォームチェンジをしながら、次から次へと敵と戦っていくシーンも鳥肌が立ちます。
「仮面ライダーW」劇場版でガイアメモリー、「仮面ライダーフォーゼ」劇場版でアストロスイッチを次々に使ってフォームチェンジを繰り返す見せ場を坂本監督は作っていますが、本作もそれらに勝るとも劣らない興奮がありました。
ほんとにこういう見せ場を作るのが上手です。
あと坂本監督といえば、格闘美女を出すというのが定番ですが、本作でも登場しています。
敵役の一人武田上葉を演じている山本千尋さんですが、中国武術をやっていて、世界的な大会でも優勝した経験を持っているとのこと。
なかなかに華麗な格闘シーンを見せてくれました。

このところ「仮面ライダー」の劇場版は詰め込みすぎで消化不良な作品が多かった気がしますが、本作は久しぶりにファンとしてカタルシスを感じる作品に仕上がっていたと思います。

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2016年12月10日 (土)

「インフェルノ」 シリーズの中では一番

観てから2週間も経ってしまった・・・。
本作「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」 に続くラングドンシリーズの第3弾になります。
前2作は原作も読んでいたのですが、そちらと比べるとハリウッド映画調のアクションサスペンスに仕上がっていたような印象で、原作が持っていた暗号解読的な謎解きの面白さというのはなかったように感じました。
ですので残念ながら特に面白い作品であるという認識にはなりませんでした。
そのため本作も観ようかどうか迷っていたのです。
しかしうまくタイミングがあって、結局観に行ったのですが、大変面白いと感じました。
まず、こちらについては原作を読んでいないで映画を観たということはあるかもしれません。
全く展開を知らなかったので、素直に観れたということはあります。
前2作についても原作を読んでいなかったら、もっと採点は変わったかもしれませんね。
ある謎が提示され、それは世界的な陰謀に絡んでいて、謎を解いていくたびに新たな謎が提示されていく。
ラングドンはそれをたまたま相棒となった美女とともに解き世界の旧跡を巡っていく。
そしてまた謎の組織が彼らを追っていく。
基本的にラングドンシリーズというのはこのような構成です。
「インフェルノ」もまさしくこのような展開ではあるのですが、退屈だとは思いませんでした。
ラングドンと行動をともにするシエナの正体が明らかになったあたりは、不意を衝かれた感じで「おっ!」と思ってしまいました。
よく考えるとこの手のサスペンスではありがちな展開ではあるのですが、いいタイミングで見せたという感じでしょうか。
この辺はさすがベテラン、ロン・ハワードというところでしょう。
シエナを演じている女優さんは綺麗な方で、どっかで観たことがあるようなないようなと思いながら観ていたのですが、調べてみると「ローグ・ワン」の主演なのですね。
「ローグ・ワン」の予告を観ていたから記憶に残っていたのか・・・。
いい女優さんに思えたので「ローグ・ワン」も期待したいです。

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