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2016年11月19日 (土)

「デスノート Light up the NEW world」 二人のいない「デスノート」は・・・

大ヒットした「DEATH NOTE」シリーズの10年振りの続編です。
キラ「デスノート Light up the NEW world」=藤原竜也、L=松山ケンイチは物語上すでに姿を消しているわけですが、その後継者たちによるデスノートを巡る争奪戦が描かれます。
今回の監督は「GANTZ」「図書館戦争」の佐藤信介さんで、原作ものの映画化には定評がある方なのでちょっと期待をしていました(「L change the WorLd」は残念な出来であったので不安はありましたが)。
旧「DEATH NOTE」のヒットの要因の一つは二人の天才(キラとL)の個性あるキャラクター性、それを血肉ある存在として演じる俳優の力であったと思います。
藤原竜也さんは演技に込められるエネルギーは他の俳優とはレベルが違う印象がありますし、また松山ケンイチさんは原作のLのイメージそのままの完コピっぷりに驚きかされたものでした。
今回の続編では、今までとは異なり3人が主人公的ポジションとなっており、誰がキラの後継者であるか(またはキラは死んでいないのか)が謎のひとつとなっています。
しかしこの3人については、やはりキラやLのキャラクターの強さと比べるとどうしても個性が薄い。
キャラクター設計にしても、演技にしてもいろいろとがんばっているとは思うのですが、前作の二人を意識してがんばっているように見えすぎてしまうところがちょっとつらいところです。
もともと原作においてもLが死んでからは全体がトーンダウンしてしまったことは否めず、「DEATH NOTE」という物語はやはりこの二人がいてこそということはあるのかなとは思いました(「L change the WorLd」を観てわかるように片方だけでも難しい)。
そのため彼らがいないこの物語は「DEATH NOTE」であって「DEATH NOTE」にあらずという感じになっているようにも感じました。
また「DEATH NOTE」はデスノートを巡る知的なバトルという点が新しいポイントであったと思います。
バトルもので数々の成功を収めていた「少年ジャンプ」の中では珍しいタイプの漫画ではありましたが、その本質は「ジャンプ」らしいバトルです。
本作においても知的なバトルという点については十分に考慮してストーリーが作られていたと思いますが、謎の解明やどんでん返しなどが後半に集中されており、そこまでがやや盛り上がりに欠けるところがあります。
実際はそこまでの展開は観客をミスリードさせるためのものであったのですが、後半がバタバタしてしまった感はあります。
個人的には「デスノート」は最初っから最後までキラとLの丁々発止のやり取りでどちらが勝つかわからない予想の出来なさこそが魅力かと思っていて、どんでん返しではないような気がしているのですよね。
そう考えると二人のいない「デスノート」というのは、やはり難しいのだなと再確認してしまいますね。

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