「殿、利息でござる!」 つつしみの掟
タイトルからもっとコメディ色が強い作品かと思っていたのですが、どちらかといえば泣かせるタイプの作品に仕上がっていました。
自分としては「超高速参勤交代」くらいをイメージしていたのですが・・・。
ま、泣かせタイプの作品だったら、もう少しストレートに泣かせて欲しかった気もしますが。
現代の日本では「つつしみの掟」というものは無くなって久しい感じがします。
面接で学生時代に打ち込んだことを「盛って」自己アピールする就活生。
自撮りした写真をSNSにアップして、いかに「リア充」しているかを伝えようとしたり。
仕事でも成果主義が導入されたあたりから、目立つ仕事の方が評価されやすくなったりもしています。
誰も彼もが自己アピール。
それ自体は悪いことではないのですけれど、度を過ぎていくと周囲との軋轢が生まれギスギスとしていきます。
それはそうで、強いエゴ同士が接触すれば、それは何か摩擦が生まれますよね。
昔は大したことをやった人も、自分の成果だと主張するのではなく、「謙譲の美」であまりアピールしないものでした。
それは皆が自己主張することによりギスギスとした関係が生まれてしまうことに対しての生活の知恵なのかもしれません。
自己主張すること自体は悪いことではないけれど、それを過度にやりすぎるといやらしさが出てきます。
そのいやらしさが日本人的な美の感覚とは違うのでしょうね。
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★★★★★
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受信: 2016年5月29日 (日) 23時04分
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無私の心…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201605150000/
無私の日本人【電子書籍】[ 磯田道史 ]価格:630円
殿、かねささでござる!価格:540円(税込、送料別)
... [続きを読む]
受信: 2016年5月30日 (月) 05時24分
» 殿、利息でござる! [映画的・絵画的・音楽的]
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受信: 2016年5月31日 (火) 20時51分
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『武士の家計簿』の磯田道史が江戸時代に貧しい町を救うために奇想天外なアイデアで藩主に立ち向かった実在の商人の知られざる感動歴史秘話を綴った評伝『穀田屋十三郎』を「予告犯」「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」の中村義洋監督、「舞妓 Haaaan!!!」「夢売...... [続きを読む]
受信: 2016年6月 1日 (水) 11時49分
» [「殿、利息でござる!」☆舛添さん観てください [ノルウェー暮らし・イン・原宿]
歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」を映画化したと後で知って納得。
まさかのこんなに泣ける人情映画だったとは!!ハンカチ用意するの忘れていて、焦ってしまったわ。... [続きを読む]
受信: 2016年6月 7日 (火) 20時40分
» 殿、利息でござる! 監督/中村 義洋 [西京極 紫の館]
【出演】
阿部 サダヲ
瑛太
寺脇 康文
妻夫木 聡
【ストーリー】
江戸中期、財政の逼迫した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎と同志たちは、藩に金...... [続きを読む]
受信: 2016年6月12日 (日) 22時57分
» 殿、利息でござる! [映画好きパパの鑑賞日記]
笑って泣けて、感動できる素晴らしい作品。これが実話だということで、日本のこの美しい心を、今に伝えたいという気持ちにかられました。お金の勉強にもなるし、お勧めです。 作品情報 2016年日本映画 監督:中村義洋 出演:阿部サダヲ、瑛太、山崎努 上映時間:1…... [続きを読む]
受信: 2016年6月14日 (火) 01時19分
» 殿、利息でござる! [映画と本の『たんぽぽ館』]
無私の心
* * * * * * * * * *
江戸中期、仙台藩で実際にあったことを元にしたストーリーです。
寂れた宿場町の吉岡宿。
ここでは、お上の物資を隣の宿場から受け取り、次の宿場へ運ぶ
「伝馬(てんま)役」が課せられていました。
このための馬を...... [続きを読む]
受信: 2016年6月14日 (火) 20時02分
» 『殿、利息でござる!』 [beatitude]
江戸中期。仙台藩は財政が厳しく、重税にあえぐ百姓や町人たちの破産と夜逃げが後を絶たなかった。小さな宿場町・吉岡藩もすっかり寂れてしまい、造り酒屋の主・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は町の行く末を案じていた。そんな中、知恵者の菅原屋篤平治(瑛太)がある秘策を打ち出す。それは、大金を藩に貸し付け、藩から利息を得るというものだった。目標額は、千両。しかしこれが明るみになれば打ち首必至。十三郎とその弟・浅野屋甚内(妻夫木聡)、さらに宿場町の仲間たちは、水面下で大金を掻き集めようと知恵を絞り、奔走する。(Movi... [続きを読む]
受信: 2016年6月15日 (水) 00時21分
» 殿、利息でござる! [★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★]
2016/05/14公開 日本 129分監督:中村義洋出演:阿部サダヲ 、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、松田龍平、草笛光子、山崎努、羽生結弦
これも世の貯め、人の貯め。
STORY:江戸中期、財政の逼迫(ひっぱく)した仙台...... [続きを読む]
受信: 2016年6月16日 (木) 22時33分
» ショートレビュー「スポットライト 世紀のスクープ・・・・・評価額1700円」 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
スポットライトが照らし出したものは。
カソリック聖職者による、子どもたちの性的虐待事件を暴いた、ボストン・グローブ紙の“スポットライト”取材チームを描く群像劇。
情報量は膨大ながら、いかにも新聞社の話らしく、実に端正にまとまっていて観やすい。
今年のアカデミー賞は脚本賞が本作、脚色賞が「マネー・ショート 華麗なる大逆転」と共に実話ベースの作品となった。
どちらもジャーナリズム色の...... [続きを読む]
受信: 2016年6月18日 (土) 19時29分
» 殿、利息でござる! [勝手に映画評]
江戸時代中期の1770年代に仙台藩の吉岡宿の領民が、仙台藩に1000両という大金を貸し付けて、その利息を持って宿場の繁栄を目指したという事実に基づく作品。
正直、あんまり期待しないで見に行ったんですが、いい意味で期待を外されました。意外に良かったし、勉強になりま...... [続きを読む]
受信: 2016年6月19日 (日) 16時37分
» 『殿、利息でござる!』をUCT9で観て、日本人良いよなあふじき★★★★ [ふじき78の死屍累々映画日記]
▲こんな黄金屏風前の贅沢な絵は映画上に皆無。実直に貧乏な絵ばっかり。
五つ星評価で【★★★★全力の善良】
とてもいい美談。
そうそう、美談ってついつい警戒してしまうけ ... [続きを読む]
受信: 2016年7月 1日 (金) 00時12分
» 殿、利息でござる! [rambling rose]
江戸時代の仙台藩。重税によりさびれる一方の宿場町・吉岡宿を案じる酒屋の十三郎は、知恵者の篤平治から町を救うある突拍子もないアイディアを聞かされる。 [続きを読む]
受信: 2016年7月12日 (火) 11時55分
» ポスターと予告に騙された。大真面目な感動の実話。~「殿、利息でござる」~ [ペパーミントの魔術師]
このポスターの阿部サダヲを見たら、コメディかと思うじゃないですか。
最初のほうの瑛太との掛け合いこそクスクス笑うとここそあるものの、
大真面目な人情ものでございました。いやがっかりしたわけじゃない。
でも淡々と、話が進んでいったような気もしました。
『「...... [続きを読む]
受信: 2016年7月21日 (木) 12時47分
コメント
超高速「殿、利息でござる」
「飯盛り女を付けますから利息を少し高めに……」
殿様4回転ループ
投稿: ふじき78 | 2016年6月30日 (木) 23時46分
みぃみさん、こんにちは!
そうそう、もっとコメディ色が強いのかなと思っていました。
なかなか、現代にはこういう方々はいらっしゃらないですよね。
舛添さんにしっかりと見てもらいたいところです。
家族旅行に行ってる場合じゃないだろー。
羽生くんはもともと高貴な顔立ちなので、バッチリでしたね。
投稿: はらやん | 2016年6月12日 (日) 07時06分
こんにちは。
おひさしぶりです。
私も超高速的な感じかな?と思っていましたら、
かなり真面目な作り。
(超高速続編公開決まりましたね、嬉しいです♪)
私財をなげうってみんなのためにひいては子孫のために。
でも、私が俺がとは言わない。。。
なかなかできることではないのでしょうが、
作品の中(史実の中)でも見ている人は見ていた事、
嬉しかったです。
羽生君の殿様っぷり、めっちゃはまってましたね♪。
投稿: みぃみ | 2016年6月 3日 (金) 15時22分