「手裏剣戦隊ニンニンジャー 」 オーソドックスな安定感
今年の初めから海外に長期出張に行っていたため、録画していたものをやっと見終わりました。
リアルタイムから3ヶ月遅れですね。
ちょうど最終コーナーを回っていたところで、リアルタイム視聴じゃなかったのでちょっと気分的には盛り上がりに欠けてしまいました。
前作の「烈車戦隊トッキュウジャー」が設定的にかなりトリッキーなものであったのに比べ、本作は本来のスーパー戦隊らしいオーソドックスな仕上がりであったと思います。
主人公のレッドがポジティブで作品全体を明るく前向きなトーンにしていたのも戦隊らしさにつながっていますし、主人公たちがラストニンジャの称号を得ること、そして人間を支配しようとしている牙鬼軍団と戦うという設定もシンプルで子供たちにとってもわかりやすいものであったと思います。
忍者というモチーフはスーパー戦隊シリーズとしては、「カクレンジャー」「ハリケンジャー」に続いて3回目の登場。
個人的に「忍風戦隊ハリケンジャー」は好きな作品であったので、これを越えられるかどうかというところがポイントでしたが、見終わった感想としてはちょっと及ばずというところであったでしょうか。
冒頭にオーソドックスと書きましたが、主人公たち戦隊側のキャラクター構成としては極めて真っ当なものでした。
ポジティブで積極的なアカ、クールでアカにライバル心を持っているアオ、人柄が良いキ、とても頭が良く冷静なモモ、しっかり者のシロ。
バランスがとても良いとは思いますが、もう少し冒険があってもよかったかなと思いました。
その点、「ハリケンジャー」は味方も敵も個性的なキャラクターが多く、それだけで楽しく観れたものでした。
しかしそれは「ニンニンジャー」が面白くなかったということではなく、オーソドックスな戦隊ものとして楽しめました。
特に最終回前の数話は非常に盛り上がっていたと思います。
わたくし的に好きだったキャラクターはラストニンジャ好天の息子であり、アカニンジャー天晴の父親でもある旋風(つむじ)ですね。
彼は若いころ忍者の修行をしていましたが、ある事件でニンタリティ(忍者のパワーの源)を奪われてしまいました。
そのため彼は忍者になることを断念し、ニンニンジャーたちのサポートに徹するようになったのです。
歴史に残る父親、そしてそれを超えることができそうな息子の間にあり、コンプレックスも持っているだろう旋風が、懸命に彼らをサポートする姿を描かれるエピソードが何回かありましたが、この話はよかったですね。
実は彼がニンタリティを奪われた事件も、ラストの因縁にも絡むことになり、重要な役回りであることが明らかになります。
最後、彼もまたニンジャに変身できたところはちょっとジンとくるものがありましたね。
親子三代揃い踏みのアカニンジャーは見応えがありました。
この辺は今までのスーパー戦隊にはない画でしたね。
さてすでに次回作である「動物戦隊ジュウオウジャー」も始まっています。
こちらもどちらかというとオーソドックスなテーマと作りになっているかなと思います(今のところは)。
どのように展開していくのでしょうか、オーソドックスなまま走り抜けるか、はたまたトリッキーな設定が登場してくるか。
期待していたいと思います。
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