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2015年10月18日 (日)

「アンフェア the end」 裏切られても・・・

前作の「the answer」から本作までずいぶん間が空いていたため、いろんなことを忘れているので、観てもついていけるかやや心配だったのですが、テレビシリーズからここまで付き合ってきたのだしということで行ってきました。
そういうことも脚本が意識していたのか、もしくは本作ですべてを収斂させるということなのか、シナリオはそれほど複雑ではなく、見やすい感じはしました。
「the answer」はいろいろな要素が新たに登場したりして、複雑な感じがありましたから。
本作でも新たな登場人物などは出てきましたが、見ていて整理はしやすい感じはしました。
本作の印象でいうと、「アンフェア」らしかったなということです。
「the movie」は映画らしい絵作り(病院たてこもり等)を優先させて気負いを感じました。
その分、「アンフェア」らしくもないと言えたかなと。
前作は誰が味方かわからなく先が読めないというところがテレビシリーズの「アンフェア」らしさを出していたように思います。
とはいえ、どんどん風呂敷が広くなっていく感もあり、この物語が収束できるのかという疑問も持ちました。
そういう意味では、本作はやや強引な感じもしたとはいえ、物語を収集できたような感じがします。
改めて前作の自分のレビューを読み直してみたら、雪平が信じた人に必ず裏切られているというようなことが書いてありました。
雪平という女性は、もともと人を信じたいと思えっている人なのでしょう。
しかし、信じてもその人に裏切られ、裏切られ、裏切られということが続いていく中で、クールな仮面を身につけていった。
本作でも一条に対しては、雪平の想いが溢れ出るところがありますが、ああいう部分が雪平の本性なのでしょうね。
登場人物の津島が言っていましたが、裏切られても人を信じてしまう、それが雪平の優しさ。
このシリーズのらしさというのは、登場人物の誰もが信じられない、誰が裏切るかわからないという展開であったと思います。
しかし、それは雪平という女性が人を信じるという優しさを持っていればこそなのかもしれません。
シリーズを雪平というキャラクターの本質に落とし込んで収束させたという点で、よくまとまっていると思いました。

テレビシリーズで雪平のバディであった安藤を演じていたのは瑛太さんですが、本作では彼の実弟である永山絢斗が出演してました。
本作での役柄的には、雪平とともに行動するところがあり、バディ感がありましたね。
改めてこの役柄を演じている永山さんを見ていると、瑛太さんに似ているなと思いました。
たたずまいもそうですし、けっこう声も似ています。
テレビでの安藤を彷彿させる、
「無駄に美人だなと思って」
「バカかおまえは」
雪平とのやりとりもあったので、余計にそう思いました。
この配役はファンへのサービスでしょうね。

美央ちゃんが大きくなっていてびっくり。
AKBのメンバーなんですね。

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コメント

みぃみさん、こんにちは!

そうですよね、救われましたよね。
薫ちゃんは映画になってから怪しい雰囲気を出しまくりでしたが、彼は味方だったので、ほっとしました。
あんなに裏切られ続けたら、雪平がかわいそう。
それでも信じてしまうのが、雪平なんですけれどね。

投稿: はらやん | 2015年11月15日 (日) 09時24分

こんにちは。

いい感じにまとまった最後だったと思います。

おっしゃるように信じた人に裏切られ続け、傷付く雪平。
それでも誰かを信じようとしている彼女に魅かれていく人達。
薫ちゃんは彼女の味方で、ほっとしました…。
最後の最後、彼女が警察官になったきっかけをつくった一条も雪平を助けてくれて…。
前途は多難そうですが、雪平、救われたんでは(^^)と思いました。

投稿: みぃみ | 2015年11月11日 (水) 14時45分

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