「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」 現代版のクルーゾー警部
劇場では見逃した本作、海外出張の機内で鑑賞しました。
他の人とはちょっとずれて浮世離れした落ちぶれ貴族チャーリー・モルデカイ。
彼自身はいたって真面目に行動していても、至るところで彼がやることやることなすことが周囲に混乱を巻き起こします。
でも彼だけはなぜか無事。
どっかで見たことがあるキャラクターだなーと感じたのですが、「ピンク・パンサー」のクルーゾー警部ですね。
やたら格闘技が強くて、忠誠心の強い従者ジョックがいるところもクルーゾーに通じます(あっちのケイトーは忠誠心が強いとは言えないかもしれませんが・・・)。
そういうノリなので、気軽に機内鑑賞するのには向いている作品かなと思います。
逆に言えば、劇場鑑賞だったら、ちょっと物足りないと感じたかもしれません。
観てから一週間ほど経つのですが、細かいところはすでにあんまり覚えていない・・・。
名画の争奪戦といった感じで登場人物も多く、凝ったストーリーであったとは思うのですけれども。
でもジョニー・デップは楽しそうに演じていましたね。
彼はこういう普通じゃない人を演じているときはとても楽しそう。
印象的なのは、チャーリーの妻、 を演じるグウィネス・パルトロー。
チャーリーはモルデカイ家伝統の立派な口ひげにこだわりと誇りを持っているのですが、妻はどうにもこれが気にいらない。
口ひげがあるとキスをしても、拒否反応で「おえっ」となってしまうのです。
愛する妻に気に入られようとあの手この手をつくすモルデカイですが、妻の反応はいつもけんもほろろ。
なので夫のことはどうでもいいのかと思いきや、他の女が絡んでくると海を越えてやってくるほど嫉妬深い。
なんだかんだと旦那のこと好きなのね、っていうところがちょっとキュートな感じがありました。
知的で嫉妬深くてちょっとキュートなグウィネス・パルトローの配役は良かったです。
後半、夫婦で協力して美術品詐欺をかまそうというくだりはなかなかに爽快でした。
ラストでやっぱり口ひげで「おえっ」となるのも、予定通りですがピタリとはまりましたね。
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