「メイズ・ランナー」 少年版「LOST」
最近は若者たちを主人公とした3部作の映画が多く公開され、ヒットしていますね。
「トワイライト」頃からだったと思いますが、「ハンガー・ゲーム」とか「ダイバージェント」(これは観てない)などと続き、本作もその系譜につながるかと思います。
いずれもティーン向けのヒット小説を原作にした映画化作品なので、ある程度のヒットが見込みやすいというのが、最近この手の作品が多い理由なのかもしれません。
日本でいったら、動員が見込める人気コミックの映画化という感じでしょうか。
ティーン向けの映画といっても、映像的には十分に凝っているので、大人が観ても満足出来る作品も多くありますよね(「ハンガー・ゲーム」など)。
本作は予告を観てみたらけっこうおもしろそうだったので、気になって見にいってきました。
この作品、数年前に一世を風靡したアメドラ「LOST」を彷彿とさせる雰囲気がありますよね。
主人公トーマスは気づくと壁に周囲を囲まれた草地にいた。
そこには自分と同じ年頃の少年ばかり。
自分には名前以外には何も記憶が残っておらず、少年たちも同様。
壁は日々その構造を変える迷路となっており、その中に入ったときは夜までに戻らないと、迷路に棲む怪物に喰われてしまうと言われている。
その地に住む少年たちは経験を重ね、独自のルールを作り社会を作っていたが、トーマスという異分子が入ってきたおかげでその小さなコミュニティは動揺する・・・。
彼らの周囲に存在する迷路はなんなのか。
何のために存在しているのか。
そして自分たちは何者なのか。
誰かの目的により、ここにいるのか。
何もかにもわからない状況の中で、少年たちを取り囲む環境が変化していく・・・。
まさに少年版「LOST」。
無人島的な雰囲気、なかなか明かされない謎、さらに広がる疑問。
この手の作品は謎について多くを書くとネタバレになるので、あまり触れられませんが・・・。
もともと「LOST」は好きだったので、こういうのは大好きです。
一瞬「蠅の王」的な展開になるのかなと思ったりもしたのですが、それほど重苦しくはなくならず、あくまで「LOST」っぽい雰囲気のあるエンターテイメントで通してくれたので、楽しめました。
本作のあと、洋画では珍しく第二作の予告編も上映されていました。
後引きしそうな予告編は、まさにアメドラな感じですねえ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (17)
最近のコメント