「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 そして彼はバードマンになった
タイトルだけを見てヒーロー映画と思って、この作品を観に行くと痛い目にあうことだろう。
個人的には監督が「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥであるから一筋縄ではないだろうとは思っていた。
が、予備知識はない中で観始めたため、どこに物語の終結がたどりつくかわからなく、頭はかなりフル回転ではあった(終わらせ方を考えながら観てたが、しばしば予想を覆された)。
この物語の主人公は伝説となったヒーロー役を演じ、かつては人気俳優であった男リーガン。
リーガンを演じるマイケル・キートンはティム・バートン監督の「バットマン」でブルース・ウェインを演じるときとバットマンを演じるときの声のトーンをかなり変えていた(バットマンのときの声はかなり低い)。
「バットマン」ではブルース・ウィルスと正義の実行者であるバットマンは二重人格的な関係があった(リブートである「バットマン・ビキンズでもそうだったが)。
本作においても(おそらく意識的であるだろうが)、リーガンの時と、バードマンのときのマイケル・キートンは声のトーンを変えている。
これはリーガンとバードマンが「バットマン」のときと同様に、二重人格的な関係性であることを暗示させている。
二重人格的な関係性とは何なのか。
東西にかかわらずヒーローという存在には何かしら「変身」というプロセスが存在する(日本のヒーローは文字通り「変身」する作品が多く、アメリカは「着替え」をしているケースが多いが)。
「変身」という行為には、別の人物になるという意味合いがある。
最近は例外も多いが、変身後のヒーローは変身前と人格がことなることもかつては多かった(「ウルトラマン」がわかりやすい)。
そしてまた別の人間になるという行為を仕事にしている人々がいる。
それは俳優である。
ある人格からある人格に変わる。
そのプロセスの中で次第にその境目があいまいになっていき、二重人格的な関係性が生まれていく。
ヒーロー役を演じる俳優は、二重に変身のプロセス(本人→登場人物、登場人物→ヒーロー)を行っている。
リーガンのこうありたいという自己イメージ(「認められたい」という願望、これは彼の舞台で自身が演じていた「愛されたい」男に通じる)と他者が彼を見るイメージは乖離している。
主人公の中には、かつて人気俳優であったが今は落ち目であるリーガンという名の俳優と、一世を風靡したバードマンというキャラクターが存在している。
バードマンというキャラクターは当然のことながら架空のキャラクターではあるが、世間には本人であるリーガンよりも認められ、愛されているのだ。
世間はリーガンを「バードマン」を演じた俳優としてしか認識していない。
バードマンはハリウッドの映画文化が生み出したキャラクターである。
ハリウッドの映画は消費される文化である。
劇中で舞台の批評家が批判しているように。
さらには現代ではYouTube、Twitterというネット上のバーチャルな世界で、真実だか何だかわからない自分像が、圧倒的なスピードで興味をもたれ、そして打ち捨てられていく。
だからこそバードマンというキャラクターもいつかは飽きられ、消費されるとリーガンは無意識的に感じたのではないだろうか。
だからかつてリーガンはバードマンと同一視されるのを嫌がったのかもしれない。
しかし皮肉なことに、リーガンが「バードマン4」をやらなかったために、バードマンというキャラクターは伝説化し、リーガンは忘れられていった。
そしていつしかリーガンの精神をバードマンが侵食していってしまう。
最後のプレビューで衝撃のあと、リーガンの顔は包帯でぐるぐる巻きにされている。
包帯の間から覗く目の周りは鬱血のためか黒ずんでおり、その様子はバードマンのマスクの目穴から見える目のようであった。
また鼻は包帯によって、バードマンのマスクの特徴的なシルエットとなっている。
その声は低く、バードマンを演じているときの声であった。
これはリーガンであった男が、その精神をいよいよバードマンというキャラクターに飲み込まれてしまったということを表しているのだろう。
この作品は文学的なタイトルがついている。
リーガンは自分がこうありたいという姿(俳優として正当に評価される)ではなく、自分が予期しない姿(パンツ一丁でブロードウェイを走る)という姿で有名になってしまう。
また最後の最後に自分らしくあるために死のうとするが、手元が狂ったのか失敗により、死に損なう。
それがかえって予期せぬ彼の高評価につながっていく。
リーガンは自分が理想とする姿のためにさまざまな努力をするのだが、その努力は何も実を結ばない。
むしろ彼が意図しない姿でのみ、評価されてしまう。
「The Unexpected Virtue of Ignorance」は「無知がもたらす予期せぬ奇跡」と訳されていてちょっと感動的なニュアンスを感じる。
ただ「Virtue」は効果や効力という意味なので「無知がもたらす予期せぬ効力」というのが、本来の意味合いのような気がする。
そうすると「奇跡」といった感動的なニュアンスではなく、意図したようにはうまくいかず、意図しないことでしか評価されない男の喜劇として感じられるのだが、どうだろうか。
本作のキャスティングはさえている。
マイケル・キートンは冒頭でぶれたように「バットマン」でブルース・ウェイン/バットマンを演じていたが、最近は作品に恵まれているとは言い難い。
このキャリアが本作のリーガン/バードマンとイメージとリンクすることは誰も思うことだろう。
しかしこういったリンクだけで、本作のリーガン役を演じられるものでもないと思う。
リーガン、バードマンの声などでの演じ分けもそうだし、後半でリーガンが街路を歩きながら徐々にバードマンとして覚醒(?)していくときの表情などは、なかなか簡単に演じられるものではない(ワンカットなのに顔すら変わっていくように感じられる)。
またエドワード・ノートンもよい。
エドワード・ノートンというと、かつてマーベルヒーローのひとつで「インクレディブル・ハルク」でハルクを演じた。
演技派でどちらかというとブロックバスター作品とは縁遠い彼が、ヒーローものに出るということでそのときは驚いたのを覚えている。
結果、作品自体はいまいちで、ノートンもそれからヒーローを演じることはなくなった。
「アベンジャーズ」でもハルクは登場しているが、彼はオファーを断っている。
彼がハルク役を断った真意は知らないが、リーガンが「バードマン4」を断ったときの心理に通じるものを感じる。
「ハルクの」エドワード・ノートンと世間に覚えられるのをいやになったのではないだろうか。
そういう背景も含めてのキャスティングだとするとやはりさえていると思える。
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120分
コメディ/ドラマ
PG12
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監督:
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コメント
りおさん、こんばんは!
リーガンがほんとに臨んだ展開ではないかもしれないというのが、「奇跡」っていう言葉とは違う感覚かもと思ったんですよね。
なかなかこういう哲学的な内容は日本語訳も難しいですよね。
投稿: はらやん | 2015年10月12日 (月) 21時50分
>ただ「Virtue」は効果や効力という意味なので「無知がもたらす予期せぬ効力」というのが、本来の意味合いのような気がする。
なるほど、そうなのですね。
恐らく、ラストで結果的にうまくいったので、“奇跡”と訳したんでしょうね。
効力、確かにそちらの方がぴったりな気がします。
投稿: りお | 2015年9月26日 (土) 09時50分
ここなつさん、こんにちは!
リーガンという人格はバードマンのそれにのっとられてしまったと言えますね。
本来は演じていた人物に次第に乗っ取られていってしまう。
コメディに分類される映画ですが、「ブラック・スワン」にも通じるようなところも感じました。
投稿: | 2015年5月24日 (日) 10時57分
こんにちは。
そうですね、そうですね。
ラストの包帯ぐるぐる巻きの様相は、バードマンのそれにダブるものでしたね。
結局リーガンはバードマンから逃れられなかったのでしょうね。
投稿: ここなつ | 2015年5月15日 (金) 14時08分