「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」 インフレーションからの切り替え
春の東映のヒーロー大戦はなんでもアリアリで、このところはクロスオーバーで登場人物も多くなり、インフレーション気味なところもありました。
今年のヒーロー大戦は登場人物を少しばかり絞り込んだ分、ストーリーも少しひねった感じがありましたね。
どんどん過剰になっていってしまうので、このようにちょっと路線を変えてみるのもいいかもしれません。
いい塩梅なところでお祭り感は担保しているように思いました。
今回の目玉はやはりタイトルにあるように、幻の仮面ライダーである、仮面ライダー3号が登場するところですよね。
仮面ライダー3号は敵なのか、味方なのか、このあたりがわからず、最後まで予断を許しません。
子供が観るとちょっと複雑なストーリーかもしれません。
3号のデザインは「仮面ライダーFIRST」のときのようなスマートなスタイルで、かっこいい。
ショッカーが送り出す仮面ライダーというところで、黄色いマフラーなところが往年のファンにはぐっとくるところでしょう。
また3号が乗るのは、バイクではなく車。
トライサイクロンという名前ですが、マツダのロードスターをベースにしていますね。
フロントのエアインテイクとか、後ろのごついマフラーとか、昭和感を醸し出されるデザインで、初代のサイクロンを彷彿とさせるところがよいですね。
今回はGPと銘打っているだけあって、レースが見せ所になります。
公道を走れるわけではないですし、また大規模なロケができるわけでもないですから、しょぼくなるんではないかと心配していたのですが、けっこう頑張っているなと思いました。
レース場、公園のような私有地、CGなどを組み合わせて、レースの臨場感を出そうとしている工夫が感じられました。
これ、撮影などはカットごとに場所が違うから綿密な打ち合わせがあったことでしょう。
スタッフさんも大変であったのではないかな。
上記で書いたように今までのヒーロー大戦とは異なり、登場人物も絞り込んでいるので、アクションも今までのように物量で見せるという感じではありませんでした。
とはいえ、少ない人数でのアクションでしょぼくならないようにカメラワークとかはかなり凝っていたと思います。
テレビシリーズよりもカメラは動いていましたし、映画らしい迫力を出すような工夫が感じられました。
あとは雑感を・・・。
車が題材なので、仮面ライダー初の車乗りであるBLACK RX(愛車はライドロン)が登場するのは織り込み済みですよね。
そのBLACKと相対するのが、ゲルショッカーのブラック将軍。
ブラックつながりね・・・。
前作の「昭和ライダーVS平成ライダー」に引き続き、555も登場。
洞窟での戦いなので、電飾555も登場です。
やはりかっこいいわ。
たっくんは前作より髪が伸びて、昔のイメージに戻っていてよかったです。
あと、本作はなぜか「ブレイド」押しでもありました。
顔出ししたのは、橘さんだけだったけど、他のメンバーも当時の演者が声をあててました。
相変わらず、剣崎は滑舌悪し・・・。
歴史の改変というのもテーマの一つであったので、「電王」チームから、ゼロノスこと桜井侑斗が登場。
「おっさん、言うな」と言っていました、十分若いです。
デネブとの絡みは懐かしかったですねー。
それにしてもマッハは死んだことにされてしまいましたが、どうなるんじゃろか?
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