« 「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」 アントニオ・バンデラスが一番おいしい | トップページ | 「西遊記~はじまりのはじまり~」 チャウ・シンチーの本領発揮 »

2014年11月16日 (日)

「紙の月」 自分を解放する快楽

主人公梨花は、優しく人のことを想う心をもち、またおとなしく従順な側面と、いざとなったときの大胆さと決断力、そして自分の心に従う我の強さを持った側面をもった女性なのだろう。
普段の彼女を知る夫や同僚、取引先はおそらく彼女の前者の側面しか見えていない。
また梨花自身もそう思っているのだろうと思う。
しかし、学生の頃のエピソードで描かれるように、後者も彼女の性格の本質であり、それがこの事件をきっかけとともに前面にでてきたのだろう。
前者の性格が梨花にとってはとても強く(それがほんとうの自分と思ってしまうほど)、後者の性格は覆い隠されていたのだろうと感じた。
けれど隠された性格も弱いものではなく、それは前者による鉄壁さの元で抑圧されていたのかもしれない。
前者の鉄壁さに、一万円を借りるという一穴が空き、そこから後者の性格の部分が溢れ出してきた。
その圧力を抑圧されていたからこそ強く、たちまち鉄壁さを崩壊させていく。
その開放感は梨花にとっても初めて味わうものであり、その快楽に彼女は溺れたのだろう。
彼女がやった行為は許されるものではないけれども、自分が自分自身を勝手に規制している枠から出たいという気持ちは誰でも持っているものだと思う。
梨花の行為は犯罪であるが、彼女が自分を解放していく様は羨ましく思うところもあるのではないか。
その先にあるのは破滅だけなので、誰も普通はそういったことをしないわけであるが、できないことだからこそ羨ましくなる。
それは梨花の犯罪を明かしていく同僚の隅が「あなたはしたんでしょ、あたしには想像もできないようなことを」にも表れている。
隅にとっては彼女がなぜそのようなことをやったのかわからない。
自分では決してやらないことだから。
しかし、なぜやったのかはわからないけれども、なぜかそれをやった梨花のことが気になってしまう。
自分を型にはめる枠というものはなかなか自分では気づかないし、外せない。
梨花はそれをやってしまった。
自分にはできないこと。
だからこそ羨ましくも見える。
世間的に見れば梨花の人生は決して幸せなものではないだろう。
けれど梨花にとっては、自分を解放した時の幸福感は、それまでの人生では味わえなかったものであるのは間違いなく、彼女自身にとっては幸せな人生であるのかもしれない。

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« 「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」 アントニオ・バンデラスが一番おいしい | トップページ | 「西遊記~はじまりのはじまり~」 チャウ・シンチーの本領発揮 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「紙の月」 自分を解放する快楽:

» 紙の月/納得のTIFF観客賞・主演女優賞 [MOVIE BOYS]
2014年の東京国際映画祭で観客賞と最優秀女優賞の二冠を獲得した作品。原作は『八日目の蝉』の角田光代の長編小説。銀行勤めの平凡な主婦がとあるきっかけから起こした横領事件を描いている。主演は宮沢りえ。共演に『海を感じる時』の池松壮亮、『マザーウォーター』の小林聡美、元AKB48の大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司が出演している。監督は『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八。 ... [続きを読む]

受信: 2014年11月16日 (日) 19時37分

» 紙の月 [あーうぃ だにぇっと]
紙の月@TOHOシネマズ六本木ヒルズ [続きを読む]

受信: 2014年11月16日 (日) 21時14分

» はき違えた善意。『紙の月』 [水曜日のシネマ日記]
銀行勤めの平凡な主婦が大金を横領する物語です。 [続きを読む]

受信: 2014年11月16日 (日) 22時35分

» 紙の月 [象のロケット]
1994年。 夫と二人暮らしの梅澤梨花は「わかば銀行」の契約社員で、職場では高い評価を受けていた。 ふとしたことから、梨花は裕福な顧客・平林の孫で、大学生の光太と逢瀬を重ねるようになる。 買い物途中、預かり金から1万円借りてしまったことをきっかけに、彼女は銀行の金を横領し始めた。 その額は、日増しにエスカレートしてゆくが…。 サスペンス。... [続きを読む]

受信: 2014年11月17日 (月) 03時44分

» 紙の月 ★★★ [パピとママ映画のblog]
銀行勤めの平凡な主婦が引き起こした大金横領事件のてん末を描いた、『八日目の蝉』の原作などで知られる直木賞作家・角田光代の長編小説を映画化。まっとうな人生を歩んでいた主婦が若い男性との出会いをきっかけに運命を狂わせ、矛盾と葛藤を抱えながら犯罪に手を染めて...... [続きを読む]

受信: 2014年11月17日 (月) 18時28分

» 映画『紙の月』★ラストに回収されるお金の“意味“や“価値“ [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/164641/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。 人妻銀行員の横領事件―― 始めは、夫の生活のすき間を 若いツバメとお金に溺れた、中年女(梨花)のどうしようもなさを、見るのかと思っていました。 けれど、冒頭から 梨花が..... [続きを読む]

受信: 2014年11月17日 (月) 23時43分

» 映画「紙の月」(2014年) 感想 [みかりんの 気ままに感想記]
2014年11月17日(月)午前9時30分~の上映を観ました。11月15日(土) [続きを読む]

受信: 2014年11月18日 (火) 19時57分

» 『紙の月』 [こねたみっくす]
神様でも赦してくれない罪。それは果てしない金と性の罪。 これは美しき横領犯がその正体を暴かれるまでを描いたサスペンスでもなければ、愛に飢えた女の悲しき転落人生でもあり ... [続きを読む]

受信: 2014年11月18日 (火) 23時27分

» 紙の月 [とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver]
ちょっとした心の隙間と誘惑に揺れただけで、快楽を続けたいと思い横領を続けてしまう。破綻するのはわかっていてもやめられない苦悩を丁寧に描いていた。逃げる主人公を思わず応援したくなる魔力をこの映画は持っている。... [続きを読む]

受信: 2014年11月18日 (火) 23時30分

» 紙の月 [Break Time]
今日は、気温も平年並みで・・・ [続きを読む]

受信: 2014年11月21日 (金) 22時48分

» 紙の月/宮沢りえ、池松壮亮 [カノンな日々]
直木賞作家の角田光代さんの同名小説を原作に『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が宮沢りえさんを主演に映画化したサスペンス・ドラマです。 出演はその他に、大島優子、 ... [続きを読む]

受信: 2014年11月23日 (日) 22時51分

» 『紙の月』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「紙の月」 □監督 吉田大八□脚本 早船歌江子□原作 角田光代□キャスト 宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正■鑑賞日 11月15日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想>   原作は...... [続きを読む]

受信: 2014年11月25日 (火) 08時56分

» 紙の月 (2014) [ジュライシネマログ]
〈あらすじ〉 バブルがはじけて間もない1994年。 銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上 ... [続きを読む]

受信: 2014年11月25日 (火) 15時28分

» 紙の月 [★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★]
2014/11/15公開 日本 PG12 126分監督:吉田大八出演:宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、小林聡美、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司 最も美しい横領犯。 TOHOシネマズのフリーパスポートのラストはこの作品。予告編を見て興味があったので久しぶりに母親と一緒に観てきまし...... [続きを読む]

受信: 2014年11月26日 (水) 13時56分

» 『 紙の月 』受けるよりは与える方が幸いである [映画@見取り八段]
紙の月     監督: 吉田大八    キャスト: 宮沢りえ、池松壮亮、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美、大島優子、平祐奈、伊勢志摩、佐々木勝彦、天光眞弓、中原ひとみ 公開: 2014年11月15日 2014年11月26日。劇場観賞 疾走する主人公と、包み込むように…... [続きを読む]

受信: 2014年11月27日 (木) 02時17分

» 紙の月 [映画好きパパの鑑賞日記]
 「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督の新作とあり楽しみにしていました。工夫した演出や俳優陣のがんばりには感心しましたが、自分としての傑作とまでいえなかったのは、生活観があまりにも違う世界で、主人公がわがままとしかみえなかったためでしょうか。  作…... [続きを読む]

受信: 2014年11月27日 (木) 08時32分

» 紙の月 [映画と本の『たんぽぽ館』]
ニセモノの月を抱いて * * * * * * * * * * バブル崩壊直後1994年。 銀行の契約社員梅澤梨花(宮沢りえ)は、外回りの仕事をしていますが、 その丁寧な仕事ぶりには定評を得ていました。 自分には関心の低い夫にやや不満があるものの、平凡な毎日...... [続きを読む]

受信: 2014年11月30日 (日) 15時14分

» 紙の月 [花ごよみ]
角田光代の小説を映画化。 監督は、吉田大八。 主演は宮沢りえ、主人公梅澤梨花を演じます。 銀行の契約社員として勤務する 主婦が起こした大金横領事件。 原作とはまた違った作品でした。 映画の方の旦那(田辺誠一)は ただのんきな人間のようで 夫婦のひんやりと...... [続きを読む]

受信: 2014年12月 1日 (月) 21時23分

» 紙の月 [映画的・絵画的・音楽的]
 『紙の月』を渋谷シネパレスで見てきました。 (1)東京国際映画祭での話題作(注1)ということもあり、映画館に行ってきました。  本作(注2)の冒頭は、賛美歌が聞こえるカトリック系の中学校の教室に独り机に向かって座っている女生徒の姿。机の上には1万円札が5枚...... [続きを読む]

受信: 2014年12月 3日 (水) 21時28分

» 映画「紙の月」 [FREE TIME]
映画「紙の月」を鑑賞しました。 [続きを読む]

受信: 2014年12月 3日 (水) 23時17分

» 映画「紙の月」ここではない何処かへ、ダイブする [soramove]
映画「紙の月」★★★★★ 宮沢りえ,池松壮亮、大島優子、田辺誠一、 近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美出演 吉田大八 監督、 126分 2014年11月15日公開 2014,日本,松竹 (原題/原作:紙の月) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「バブル崩壊直後の1994年。 わかば銀行の契約社員として働く、 平凡な主婦・梅澤梨花。 上... [続きを読む]

受信: 2014年12月 7日 (日) 18時24分

» 映画『紙の月』 [ほし★とママのめたぼうな日々♪]
宮沢りえさんが「あさイチ」にご出演 久しぶりの映画出演に賭ける思いを 熱く(口調は淡々としていましたが) 語っておられま [続きを読む]

受信: 2014年12月 7日 (日) 22時11分

» [映画][☆☆☆☆★]「紙の月」感想 [流浪の狂人ブログ〜旅路より〜]
 角田光代原作のサスペンス小説を、「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督、「オリヲン座からの招待状」の宮沢りえ主演で映画化。 いきなりで何だが、小生は宮沢りえが嫌いだ。単純に見た目が好きじゃないというのもあるが、昔から「私って可愛いでしょ?恋してくれち... [続きを読む]

受信: 2014年12月 9日 (火) 19時30分

» 第27回東京国際映画祭「紙の月」 [ここなつ映画レビュー]
コンペティション作品。観客の投票によって決定する観客賞を受賞。主演の宮沢りえは最優秀女優賞を受賞。舞台挨拶の宮沢りえは綺麗だった! コンペ作品の中では、最も商業ベースに乗った作品だと思う。かといって、招待作品のようなお祭り騒ぎな気分ではない。何といっても、監督は「桐島、部活やめるってよ」「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八なので、映画祭の“出品作品”として適切なのだと思う(「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」はカンヌの批評家週間に招待されているし、「桐島、部活やめるってよ」は日本アカデミー賞監... [続きを読む]

受信: 2014年12月19日 (金) 12時30分

» 『紙の月』吉田大八監督、宮沢りえ主演。"はじめから全部ニセモノ" [映画雑記・COLOR of CINEMA]
注・内容、台詞に触れています。『紙の月』監督 : 吉田大八出演 : 宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、小林聡美、近藤芳正、中原ひとみ石橋蓮司 ※Memo1●監督が語っていたとおり読後感からくる疾... [続きを読む]

受信: 2014年12月20日 (土) 04時56分

» 「紙の月」 [prisoners BLOG]
1994年から数年にわたる物語とあって、登場人物の誰も携帯を持っていない。さりげないけれど、時代考証はきっちりやっている感じ。 正直、今だとこういう手口で横領するのは難しそうなので物語上必要でもあるだろう。 金を横領するのに男とか物欲といったわかりやすい動...... [続きを読む]

受信: 2014年12月21日 (日) 10時07分

» 紙の月 [迷宮映画館]
分からなくはないんだけど・・・・。 [続きを読む]

受信: 2014年12月30日 (火) 15時13分

» 紙の月 [とりあえず、コメントです]
角田光代著の同名小説を吉田大八監督が宮沢りえ主演で描いたサスペンスです。 東京国際映画祭の時から気になっていたのですけど、2月1日のヨコハマ映画祭でようやく観てきました。 理解したくないけれど解るかもと思うような主人公の行動を 怖くて哀しいなあと思いながらスクリーンを見つめていました。 ... [続きを読む]

受信: 2015年2月21日 (土) 12時34分

» 14-301「紙の月」(日本) [CINECHANが観た映画について]
お金はどこから来て、どこへ行くのか  1994年。エリート会社員の夫と2人暮らしの主婦、梅澤梨花。銀行の契約社員として外回りの仕事を任されるようになった彼女は、顧客の信頼も得て、上司からも高く評価される。しかし家庭では、夫との冷めた夫婦関係に空しさを抱き始めていた。  そんなある日、外で顔見知りの大学生・平林光太から声を掛けられる。彼は、梨花の顧客・平林孝三の孫だった。これをきっかけに、若い光太との逢瀬を重ねるようになり、久々に気持ちが浮き立つ梨花。  ある時、化粧品売り場で持ち合わ...... [続きを読む]

受信: 2015年3月 4日 (水) 01時09分

» お金によって、 [笑う社会人の生活]
22日のことですが、映画「紙の月」を鑑賞しました。 1994年、銀行の契約社員として働く主婦 梅澤梨花は仕事への取り組みや周囲への気配りで上司や顧客から信頼されるようになる 一方、自分に関心のない夫にむなしさを抱く中、大学生 光太と出会い不倫関係に陥ち 彼と逢瀬...... [続きを読む]

受信: 2015年3月19日 (木) 21時31分

» 紙の月 [銀幕大帝α]
2014年 日本 126分 ドラマ/犯罪/ミステリー PG12 劇場公開(2014/11/15) 監督: 吉田大八 『桐島、部活やめるってよ』 原作: 角田光代『紙の月』 出演: 宮沢りえ:梅澤梨花 池松壮亮:平林光太 大島優子:相川恵子 小林聡美:隅より子 田辺誠一:梅澤正文 ...... [続きを読む]

受信: 2015年6月24日 (水) 12時38分

» 紙の月 [いやいやえん]
【概略】 銀行で契約社員として働く主婦・梅澤梨花と夫との間には空虚感が漂っていた。ある日、大学生・光太と逢瀬を重ねるようになった彼女は、彼のために顧客の預金に手を付けてしまう。 サスペンス 田辺誠一さんが夫で何の不満があるの。チッ とはパートナーのいない私の言葉である(笑)。結婚ってそれだけじゃないよね〜誠実さとか、優しさとか、相性とか、会話とか、なにより、心が寄っているかが重要なんじゃないかな。主人公夫妻にはそれが欠けてた。空虚な穴。ぽっかり。 実際にあったあの有名な女性の横領... [続きを読む]

受信: 2015年6月25日 (木) 09時07分

» 紙の月 [のほほん便り]
祝・宮沢りえ。第38回日本アカデミー賞でも最優秀女優賞、受賞! 原作は、角田光代の同名小説 NHK「ドラマ10」で、原田知世が主演したバージョンも好きでしたが、映画ならではの風情とエロチックさが表現できて、これもまた味でした。 音楽というか、BGMも、スリリング… 微妙なお年頃に実にフィットした、人気作に主演できてヨカッタなぁ、と感じたのでした。 美貌を地味なスーツとショート・ボブに包んだ、宮沢りえ。堕ちていく彼女に、ふきこぼれる色気と魅力… 小林聡美、大島優子を含めて... [続きを読む]

受信: 2015年11月 4日 (水) 15時38分

» 『紙の月』('15初鑑賞80・WOWOW) [みはいる・BのB]
☆☆★-- (10段階評価で 5) 11月2日(月) WOWOWシネマの放送を録画で鑑賞。 [続きを読む]

受信: 2015年12月20日 (日) 19時22分

» 紙の月 [miaのmovie★DIARY]
【KAMI NO TSUKI 】 制作国:日本  制作年:2014年 バブル崩壊直後の1994年。夫と二人暮らしの主婦・ 梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事をし ている。細やかな気配りや丁寧な仕事ぶりによって顧 客からの信頼を得て、上司からの評価も高い。 何不自由のない生活を送っているように見えた梨花だ ったが、自分への関心が薄い夫との間には、空虚感が 漂いはじ...... [続きを読む]

受信: 2016年1月 2日 (土) 12時30分

« 「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」 アントニオ・バンデラスが一番おいしい | トップページ | 「西遊記~はじまりのはじまり~」 チャウ・シンチーの本領発揮 »