「ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版」 人は失地を回復できるか
「機動戦士ガンダム」の生みの親、富野由悠季監督による15年ぶりの「ガンダム」シリーズになります。
秋からテレビで放映ということですが、その最初の3話が劇場で特別先行版で公開されるということで観に行ってきました。
主人公機のガンダム「G-セルフ」のデザインが雑誌に紹介されていて、ガンダムっぽくないけれど、ガンダムっぽいというところがカッコいいなと思ったんですよね。
「00」のガンダムエクシアも同じようにガンダムらしさとそうでない感じをギリギリ考えている印象がありました。
こういう主人公機のデザインからは、絶大なコンテンツをバックボーンとしてそれを守りつつも、越えようという製作側の意図が感じられるんですよね。
ちなみに個人的には「∀」のデザインからは、過去の財産をあまり守ろうという感じは受けなかったので、「ガンダム」シリーズって感じは受けなくて別の物語でもいいのではないかと思いました。
また逆に「AGE」のデザインは守り過ぎという感じがして、かつ物語もファーストガンダムの焼き直し感もあり、過去の財産を食いつぶしている感じを受けたんですよね。
この物語の舞台となるのは、リギルド・センチェリーという時代。
リギルド・センチェリーはお馴染みの宇宙世紀(ユニバーサル・センチェリー)の後の時代ということで、同じ時系列に乗っているようです(ちらりとザクとかリック・ディアスとか過去のモビルスーツも出てました)。
「∀」の時代とU.C.の時代の間に位置するわけですね。
テレビシリーズの3話分ということで、リギルド・センチェリーの世界観・時代観については本作では詳しく説明されていません。
宇宙世紀は連邦対ジオンによる宇宙戦争の時代であったため、その反省から、リギルド・センチェリーでは宇宙に関わる技術やエネルギーが厳しく一部の層に厳しく管理されているようです。
この時代、地球と宇宙と行き来する方法は赤道上にある「軌道エレベーター」だけらしい。
また地球上で使われるエネルギーは「フォトン・バッテリー」と言い、「軌道エレベーター」を通じて宇宙からもたらされるもののようです。
つまり「軌道エレベーター」を支配する国が、実質的には地球上の活動を管理しているということなのでしょうね。
タイトルにあるレコンギスタとは学校の歴史の授業でも出てきましたが、イベリア半島をイスラム教勢力に支配されていたのを、キリスト教勢力が取り戻そうとした運動のことです。
「失地回復」とも言いますね。
本作でこれから語られる「失地」とは何でしょう?
それは宇宙への入り口となる「軌道エレベーター」であり、その先にある「宇宙」そのものであるのでしょう。
かつて宇宙世紀の時代、そこは人にとってのフロンティアであった。
そのフロンティアに進出し、人は適応し、進化のとば口に立った。
しかし終わりのない戦争により人類は嫌気がさし、自らフロンティアへの扉を閉じてしまったのかもしれません。
「Gのレコンギスタ」は人類が「宇宙」という失地を取り戻し、改めて人が進化する道を歩むことができるかどうかという物語になるのかなと思いました。
テレビ放映は秋からということですが、キー局で放送してほしいものです。
dチャンネルとか、ドコモユーザしか観れないのはちょっと、ね。
今回初めて東宝シネマズ日本橋に行ってきました(公開している劇場が少なかった)。
割とアクセスしやすかったので、これからも使ってみようかな。
平日の夜の回ということと、場所柄もあり、みなさんスーツ姿のサラリーマンでした。
ほぼ同年齢世代(30後半〜40代)で、やっぱり「ガンダム」世代ですよね。
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コメント
たいむさん、こんばんは!
最近、放送の最初の1話を見逃しちゃうことが多くって、まずは劇場でと観に行ってきました。
今回は見逃さないようにしないと!
投稿: はらやん | 2014年9月13日 (土) 22時18分
劇場特別上映は見送っちゃいました~
10月からのTV放送を楽しみにしています。
BS-TBSで放送されるので、そちらならば無料で観られますし(^^)
投稿: たいむ | 2014年9月 8日 (月) 13時11分